幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
最強形態ムーンシロミヤへ変身したUは、圧倒的な力でキマイラを圧倒し撃破する。ミアスはUの力を見て撤退を選択。Uはとてつもない疲労に襲われながらも、ミレストの元へ駆け寄るのだった………


第64話 戦う理由

ミレスト「ううっ………」

 

気絶していたミレストは、声を漏らしながら目を開けた。彼女が周りを見回すと、近くの建物に寄りかかるUがミレストの様子を見ていた。

 

ミレスト「ゆ、Uさん………? ………っ!? あの人は………!?」

 

ミレストはミアスの事が気になり、周囲を見回す。

 

U「………逃げられたよ。まあ、その前に極大魔法を使ったんだ。すぐに戦線復帰は出来ないだろうよ」

 

Uはそう言って、ミアスが逃げた事を伝える。それを聞いたミレストは………

 

ミレスト「………ならキマイラはどうしたんですか………!? キマイラならあの人だって倒せたはずなのに………!」

 

ミアスを倒す為に召喚したキマイラの行方を問いかける。

 

U「………あんなん放置出来るか。ついでに倒したよ」

 

Uはミレストに対し、毒突くようにそう言い返した。それを聞いたミレストは表情を一変させてUの服の胸倉を掴み………

 

ミレスト「余計なお世話です! Uさんが出しゃばらなければあの人を倒せたかもしれないのに!!」

 

Uに当たるようにそう言い放つ。だが、それを聞いたUも我慢が出来なかったのか、ミレストの手を振り解き………

 

U「君がミアスを倒したかった気持ちは分かる………! だけどな、キマイラなんて自分の力を超越したものを一時の感情で召喚したのは見過ごせない………! 君は下手したらマジェステンドにいる全ての人達を危険に晒す事になっていたんだぞ………!!」

 

ミアスに対して説教を始めた。それを聞いたミレストは最初こそムッとしていたものの………

 

U「………いいか、君はマジェステンドの1級魔法使いだ。僕とは違う。もしキマイラを使うなら自分の立場を自覚し、状況を考慮した上で使うべきだった。二度と感情に身を任せてキマイラなんか使うなよ………!!」

 

Uの言葉を聞いている内に、Uが本気で自分を心配している事を察知し、言葉を失っていた。Uは壁を支えに立つと………

 

U「………眷属を全て失った君は一旦戻って王の警備をやるべきだ。後は僕に任せろ」

 

Uはそう言って、フラフラとした足取りで北へと向かい始めた。

 

ミレスト「ゆ、Uさんだってお疲れじゃないですか!! 無理をしたらダメなのはそちらなのでは無いですか!?」

 

ミレストは、Uが疲労を隠せない状況である事を察知し、思わずそう言い放った。

 

U「………さっきも言ったが僕と君は立場が違う。僕はあくまで協力者だ。元から戦力として数えちゃいけない。僕が死んでも………国には何の損害は無いさ」

 

Uはそう言って、自分はマジェステンドにとって協力者に過ぎないからという理由で、疲弊した身体に鞭を打って戦い続けようとしていた。それを聞いたミレストは………

 

ミレスト「理由になってません!!」

 

理由になっていないとして反論する。だが、Uは顔を向ける事無くその場を走り去ってしまった。Uを見失ったミレストは俯くと共に………

 

ミレスト「………それに、貴方が死んだら悲しむ人がいるんじゃないんですか………?」

 

Uの死が何も問題ないはずがない事を察知し、小さくそう呟いたのだった………

 

 

 

キマイラの騒動で大きく消耗したUだったが、彼は戦う事を止めようとはしなかった。だが、そんな状態のUが果たしてこの先の戦いを潜り抜ける事は出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
一方その頃、メイトと行動を共にする春香は、未知の魔物の集団と戦っていた2級魔法使いのミトルと合流する。ミトルが苦戦する未知の魔物達に対し、春香は圧倒的な魔力と実力で未知の魔物達を撃破するのだった………
次回「春香との差」
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