Uは、ミレストが感情的になってキマイラを召喚した事について叱責し、彼女が死ぬ事の意味を諭す。疲労困憊に陥っていたUだったが、彼はミレストの追求をのらりくらりとかわして次の戦場へと向かってしまうのだった………
一方その頃、春香は魔力探知を行いながら、メイトと共に西を捜索していた。
春香「(………敵味方問わず各地で大きな魔力が幾つも放出されている………これだとどの敵がいるか分かりづらい上に、そもそも知っている敵とも限らないと考えると………かなり計画的なものかもしれませんね………)」
春香は、大きな魔力の反応が各地で起きている事から、どこか厳しそうにそう考えていた。そんな中、春香は過去に感じた事のある魔力を探知した。
春香「この魔力は………」
春香は声を漏らすと共に、突如として走り出した。
メイト「ちょっ!? 春香師匠!?」
メイトは困惑した様子で春香の後を追いかける。春香の様子に何事かと考えていたメイトだったが、少しして目の前に無数の未知の魔物達が現れた事で状況を察する様子を見せる。
メイト「あの時の魔物………!?」
メイトは例の魔物の出現に驚く様子を見せていた。そしてその直後、巨大な竜巻が未知の魔物達に向けて放たれ、何体かを吹き飛ばした。
メイト「この魔法は………ミトルさん!?」
竜巻を発生させたのは、未知の魔物達と少し前から戦っていた2級魔法使いのミトルだった。しかし、吹き飛ばされた魔物は地面に打ち付けられてから少しして何事も無かったかのように立ち上がった。
ミトル「ちっ………! この魔法も効かないの………!?」
ミトルは、自身の魔法が通じない事に思わず焦りと苛立ちを感じていた。だがその直後、春香は身体に魔力を纏わせると、自身の手元で紫のエネルギーによる弓を形成。その直後に3つのエネルギー矢を形成し、紫の弓に番えさせる。
春香「………ミトルちゃん! 離れて!!」
春香はミトルに離れるよう指示を飛ばす。それを聞いたミトルは春香の声に驚く様子を見せていたが、直後に春香の言葉に従う形で未知の魔物達の前から離れた。そして、春香は弓を引いて狙いを定めると………
春香「………{トリプルオメガアロー}!!」
3つの矢を同時に飛ばし、未知の魔物の群れを攻撃。それぞれの矢は未知の魔物達の身体を貫通し、内部から爆発させる形で未知の魔物の群れをたった一撃で全滅させる事に成功した。
メイト「す、凄い………! ミトルさんが倒せなかった魔物達をこんなあっさりと………」
メイトは春香の実力の高さに感心する様子を見せる。そして、ミトルも春香の力に驚きを隠せず………
ミトル「(私が倒せなかった魔物の群れをあんなにあっさり………やっぱり私のような魔法使いとは格が違う………!)」
自身と春香の格の差を思い知らされる様子を見せていたのだった………
ミトルと合流し春香は、ミトルが苦戦していた魔物達をあっさりと撃退した。ミトルのように2級魔法使いすら驚かせる春香の実力の高さが、この時に改めて露呈する事となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
春香の加勢で難を逃れる事となったミトル。春香達がミトルの会話を行いながら移動する中、1級魔法使いのエリハが敵と戦っているのを目撃する。その人物は、まだ春香達が知らないクロス側の人間であったのだった………
次回「4人目の強敵」