一方、メイトと共に西を探索していた春香は、未知の魔物達と戦うミトルと合流する。ミトルは、自身が苦戦した未知の魔物達をあっさりと撃退した春香を見た事で、魔法使いとしての格の違いを見せつけられたのだった………
戦闘後、ミトルが春香達と行動を共にする事となり、北に向けて捜索を行っていた。
ミトル「そういえば春香さん、つい先程までお出かけされていたとお伺いしましたが………用事を放り出してよかったんですか………?」
そんな中、ミトルは一時マジェステンドを離れていた春香に対し、防衛の為とはいえ、戻ってきてよかったのかを問いかける。
春香「別に特別な用事じゃないわ。知りたい事があって集中したかっただけ」
春香は、6年前の事件の事について調べていたという情報を伏せ、大した用事では無いと返した。
ミトル「そうですか………」
ミトルは特に疑う様子を見せずに言葉を返したが、どこか腑に落ちない様子だった。だがその直後、近くで大きな魔力の反応が2つあった事を探知した春香達は、反応があった場所まで走り出すのだった………
春香達が向かった先では、多くの建物が魔法によって破壊されていた。
春香「(魔力を使った痕と破壊の規模を見るに大魔法クラスかしら………? それにここまで大規模となると………1級クラスがぶつかり合ってると見て間違いないでしょうね………)」
春香が破壊の規模から考察を行っていると、魔法によるダメージで近くへ吹っ飛んできた少女が春香の背を通り過ぎた。
メイト「え、エリハさん………!?」
吹っ飛ばされてきたのは、1級魔法使いのエリハだった。エリハはボロボロの姿であり、そうとう押されていたのがメイト達から見ても明らかだった。
エリハ「ううっ………! は、春香さん………! き、気を付けて………! あの人の魔法は見た事がないです………! 何をされているのかが捉えられなくて………!」
エリハは、相手が使ってきた魔法についてそう呟いた。春香は背を向けながらエリハの言葉を聞いていたが、その直後、春香の後ろから鋭い短剣を持った人物が音も立てずに襲いかかってきた。
エリハ「………! 危ない………!!」
春香の危機に思わず声を荒らげるエリハ。だが、謎の人物の短剣は春香の背へ刺さろうとする直前で魔力の壁によって止められた。
春香「………音を立てずに来たつもりでしょうが………漏れてる魔力でバレバレです………!」
春香はそう言い放つと、左手に風の魔力を纏わせ、鋭い風の刃を放つ。謎の人物は慌てて距離を取ったものの、春香の放った魔法の方が僅かに早かったのか、左頬をかすめていた。
????「っ………! 俺の頬に攻撃を掠めるとは………やるな」
その人物は春香が攻撃を当ててきた事に驚く様子を見せ、素直に賞賛する様子を見せた。
春香「………そちらこそエリハちゃんを圧倒するなんて相当な実力者ですね………何者ですか?」
春香は冷静な様子で目の前に立つ人物の素性を問いかける。
????「………俺か? 俺はエフィド=シャード。クロスっていうボスの影だ」
その人物はクロス側の人間であり、春香達も知らない実力者であった………
捜索を続ける春香達の前に、エリハをも圧倒するクロス側の実力者、エフィド=シャードと名乗る男が現れた。エリハに見た事が無いと言わせしめたエフィドは、果たしてどのような魔法使いなのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
エフィドは、クロスが実力を認めていた白髪の1人が春香である事に気付き、気分を良くする様子を見せる。そして、エリハとの戦いを準備運動と称して、春香に自身の魔法を見せつけようとしていたのだった………
次回「影を操る魔法使い」