幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
捜索を再開した春香達の前に、エリハを圧倒する魔法使いが現れる。その人物は、クロス側の実力者の1人であるエフィド=シャードなる男であった………


第67話 影を操る魔法使い

春香「エフィド=シャード………まだ私の知らない実力者が残っていたという訳ですか………」

 

春香はそう言って、新たな強敵の登場に警戒心を強める。そんな中、エフィドは春香の髪色が白である事から、突然首を傾げ始めた。

 

エフィド「………ん? 白髪? ………確かボスが褒めてた2人の白髪の実力者がいたとか言ってたが………もしや、その内の1人がアンタか?」

 

エフィドは、クロスが1ヶ月前に語っていた話を思い出すと、クロスが実力を認めていた白髪の人物の片方が春香である事に気付く様子を見せた。

 

春香「………さあ?」

 

春香ははぐらかす様子を見せるが………

 

エフィド「………いーや、間違いなくアンタだ。自慢じゃないが俺の攻撃を防げる奴はこの世で限られている。ボスや姫さん以外じゃ、アンタが初めてだ」

 

エフィドは自身の経験から、春香であると確信する。春香は返答をしなかったが、それは実質的な肯定だった。

 

エフィド「………成程、こりゃ楽しめそうだ………! アンタは俺とガチの真剣勝負が出来る女だ………!!」

 

エフィドは、春香が自身と互角以上に渡り合える存在である事から、先程までの物静かな様子から一変、歓喜の声を漏らした。

 

エフィド「………折角だ。あの1級魔法使いを相手に準備運動と行こうか………アンタに俺の魔法を軽く教える為にもな………!」

 

エフィドはそう言うと全身に魔力を纏い………

 

エフィド「大魔法{シャドーダイブ}」

 

魔法を詠唱すると共に自身の足元にある影へ足を踏み出す。すると、エフィドの身体は影の中へ溶けるように消えた。

 

ミトル「き、消えた………!?」

 

メイトやミトルは、エフィドの身体が影の中へ消えた事に困惑し、周囲を見回す。エリハがフラフラとした様子で立ち上がるが、その直後、エリハの足元にあった影からエフィドが飛び出し、手に持ったナイフでエリハの左腕を切断してしまった。

 

エリハ「えっ………!? うっ………ああああああっ!?」

 

エリハは一瞬何が起きたか理解出来なかったが、痛覚が生じた事で自身の左腕が斬り落とされた事を理解。言葉に出来ない苦痛による悲鳴をあげた。

 

メイト「え、エリハさん!!」

 

エリハの姿に声を荒らげるメイト。しかし、明らかに自身より格上の相手であるエフィドの存在により、その場から動けずにいた。

 

エフィド「………まだまだだ。壊れてくれるなよ………!」

 

エフィドはそこから追撃をかけようと、ナイフを振り上げる。しかしその直後………

 

春香「………{ファイアボルト}」

 

右手に杖を召喚した春香は火の矢を飛ばし、エフィドの右手からナイフを弾いた。

 

春香「………もういいです。これ以上エリハちゃんにダメージを与えずとも貴方の魔法はよーく理解出来ました。貴方が使うのは………影の魔法でしょう?」

 

春香はエリハが痛めつけられる光景に嫌気がさしたのか、エフィドの魔法を言い当てる。

 

エフィド「ほう………たった1回しか見せてない上に、マジェステンドでは知られていないと聞いていたがよく分かったな」

 

エフィドは、春香が自身の魔法を当てた事に驚く様子を見せる。

 

春香「別に………個人的には存じていましたから」

 

春香は影の魔法の存在自体は知っていたようだが、特別凄い事とは思っていないのか、素っ気ない様子で言葉を返すのだった………

 

 

 

エリハを圧倒したエフィドの魔法の正体は影を操る魔法だった。春香はそれを見抜いたものの、果たしてエフィドを倒す為の算段を持ち合わせているのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
エフィドは影を操って春香に攻撃を当てようと潜伏戦術を展開する。しかし、春香はエフィドの戦術にくらいつく魔法使いらしくない強さを見せつけるのだった………
次回「超越した直感」
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