幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
影の魔法による戦術で春香に挑むエフィド。しかし、春香は魔法使いらしからぬ力技でエフィドの影の魔法を攻略するのだった………


第69話 無数の影

エフィド「………いいだろう。お前を倒すには………コイツを使う他あるまい。疲れる事はあまりしたくないんだがな………」

 

エフィドはどこか不本意な言葉を語りながら両手を組み合わせると………

 

エフィド「………極大魔法{ネバーフィクションシャドー}………!」

 

エフィドは極大魔法を起動。周辺に存在する影から、エフィドを黒く塗りつぶしたような影が無数に実体化した。

 

春香「(影の実体化………それも一体では無く無数に………?)」

 

春香は極大魔法の概要を掴むべく、頭の中で考察を始める。だがその直後、無数の影達は春香に向かって飛びかかってきた。

 

メイト「は、春香師匠!!」

 

メイト達は慌てた様子で春香に声をかける。当の春香本人はそこまで危機感を感じておらず、実際杖から光の魔法を放つ形で襲いかかってきた影達を撃破する。

 

エフィド「無駄だ!!」

 

しかし、エフィドは再び無数の影を生成する。それを見た春香は………

 

春香「倒したはずなのに復活するとなると………何かを切らさない限りは無数に生み出せるという訳ですか………」

 

エフィドの影は何かが切れない限りは無数に生み出せると予想する。それを聞いたエフィドは………

 

エフィド「………流石、ボスが認めた女だ………しかし、見抜いたとてこの極大魔法は影と俺の魔力が続く限り終わらない! そして俺が生み出せる影の数は最低でも数百体………俺すら上限を知らぬ程だ!」

 

春香の予想を実質的に肯定しつつも、自身の極大魔法は止まらない事を語る。

 

エリハ「上限が分からないなんて………そんなの春香さんでも消耗が続くばかりになってしまう………!」

 

エリハは、春香がジリ貧に追い込まれてしまう可能性を察知し、慌てる様子を見せた。しかし、春香本人はそれを聞いても動揺する事は無かった。

 

春香「………確かに上限の分からない数は疲れますね………しかし、貴方は1つ致命的なヒントを与えてしまいましたね………?」

 

春香も無数の影の相手は消耗する事を悟りつつも、エフィドが致命的なミスを犯していた事を語る。

 

エフィド「………ヒントだと?」

 

それを聞いたエフィドは首を傾げる様子を見せる。

 

春香「………貴方の極大魔法………いえ、全てにおいて影がある限りは終わらないと………それはつまり影を無くせばいいという訳ですから………」

 

春香が指摘したのは、エフィドの魔法は全て影の存在に依存しており、それが無くなれば意味を無くすという事であった。しかし、それを聞いたエフィドは突如として笑い出した。

 

エフィド「………確かにな。しかし、この世から影を無くす事など出来ん! 世界に光がある限りは、影もまた存在する! 人は影無しには生きられん!!」

 

エフィドが嘲笑したのは、影を無くす術など無いという事だった。実際問題、影を無くす方法など常人には見つけられる術もない。しかし、春香は両手を組み合わせると………

 

春香「その出来ない事をやるのが私の魔法です」

 

そう言って、エフィドの不可能を可能にすると言わんばかりの言葉を口にしながら詠唱を開始。そして………

 

春香「………極大魔法白転{カオス・オールライト}!!」

 

春香は両手からとてつもない量の光を放出するのだった………

 

 

 

無数の影を生み出すエフィドの戦術に対し、影を無くすという無謀を語り出した春香。しかし、それを実現させようと極大魔法を発動する。果たして、春香の狙いは何であるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
春香が発動した{カオス・オールライト}は全てを白に変え、影を無に帰すという常識破りの領域を展開した。これによりエフィドの魔法が全て封じられただけでなく、春香に絶大なバフがかかる事となったのだった………
次回「影を無くす手段」
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