メザイアがディバイスの相手を引き受ける事となり、春香は捜索へと戻る形でこの場を離脱した。そして始まった勝負にて、メザイアはディバイスを圧倒する実力を見せつけるのだった………
ディバイスが2級魔法使いである事を耳にしたメザイアは幾らか距離を取った。そして両手を組み合わせると、魔法の詠唱を開始する。
ディバイス「極大魔法か………!」
ディバイスは止めようと走り出すが………
メザイア「遅い………! 極大魔法{マスター・ビルドアップ}!!」
メザイアは自身を中心に魔法陣を展開する。これにより魔法陣に乗るメザイアと、展開の過程で魔法陣が足元に出現したディバイスの2人が水色の光を纏った。ディバイスは身体を軽く動かすが、身体能力が3倍に押し上げられている為に、自身の感覚と身体が追いつかない様子だった。その直後、メザイアはディバイスへ接近し、鋭い拳をディバイスの身体に叩き込んだ。
ディバイス「くぉっ!?」
ディバイスは姿勢が崩れる様子を見せる。だがメザイアは左手でディバイスの胸倉を掴むと、右手による拳を何発も放ち、ディバイスを一方的に攻撃する。
ディバイス「(くそっ………滅茶苦茶痛ぇ………ボスですらもう少し手加減してたぞ………でも、不思議な感覚だ………俺は今ボッコボコにされてるってのに妙に頭が冴える………!)」
ディバイスは一方的に攻撃されている内に感覚がおかしくなっていた。その証拠に、一方的に打ちのめされている光景を前にしてもディバイスは笑っていた。
ディバイス「(このままボコられていたら俺は9割方死ぬ………死か。個人的には興味あるが………まだ死ねないな。メンバーの中では唯一2級の俺を拾ってくれたボスの為にも………この勝負は負けられん………! コイツに勝つ為には俺の優位なフィールドを展開する必要があるが………ん? 優位なフィールド………そうか、そういう事か………!)」
ディバイスは頭の中で死を考えつつも、クロスの為に死ねない事を思い出し打開策を考えていた。だがその直後、ディバイスは何か策を思いつく様子を見せた。だがそれと同時にメザイアの拳が顔面に直撃。ディバイスは近くの建物の壁にまで吹き飛ばされ、激突した。
メザイア「今ここで大人しく投降すれば生命までは奪わん、投降しろ。貴様では俺に勝てない………!」
メザイアはディバイスに対し投降を要求する。しかし、ディバイスは笑いながら身体を起こした。
ディバイス「投降………? 冗談じゃないな………それに思い上がるなよ………? 確かにアンタは強いのかもしれないが、所詮はこの国の今のメンツの中での話だ………アンタの得意なフィールドさえ塗り潰せばこっちに勝機はあるんだよ………!」
ディバイスはそう言うと、両手を組み合わせる。
メザイア「極大魔法………!? バカな! 貴様は2級だと言ったはずだ………!!」
メザイアはディバイスが極大魔法を狙っている事に驚きを隠せなかった。
ディバイス「ああ、等級は嘘じゃねえよ。これはぶっつけ本番だ………決まらなきゃ潔く死んでやるし………決まればアンタが死ぬ」
ディバイスは頭のネジが外れた様子でそう言い放つと、魔法の詠唱を開始する。するとディバイスの足元に魔法陣が展開し………!?
ディバイス「極大魔法………{ディジェネレイト・コンファイン}………!!」
真っ黒な魔力によって、メザイアの展開した魔法陣を破壊。その直後にメザイアと自身を真っ黒な魔力によって閉鎖された空間の中へと閉じ込めたのだった………
メザイアは極大魔法を発動し、ディバイスの撃破を狙っていたが、ディバイスはぶっつけ本番で極大魔法の展開を試み、それを発動させてしまった。果たして、ディバイスの発動した極大魔法はどのような効果を持っているのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
ディバイスが発動した極大魔法{ディジェネレイト・コンファイン}。これは相手を閉じ込める事に加えて、相手をありとあらゆる状態異常で苦しめる凶悪な効果を持った恐ろしいものであったのだった………
次回「苦痛と絶望の極大魔法」