クロスの猛攻を耐えるUだったが、意識の揺らぎから大ダメージを負ってしまう。しかし、その光景を見た春香が怒りのあまり力を暴走させる事態が発生。その力は恐ろしい程に強いものであったのだった………
春香の身体から放出している力の量はおびただしいものであり、一歩踏み出しただけでUは身体が震えた。クロスは身体を起こすと、{クロッククイック}を発動し、高速移動で春香に接近して拳を突き出すが、目の前に立っていた春香は残像であり、攻撃は外れた………そればかりかクロスの後ろから春香が現れ、彼の身体を地面に叩きつけた。
クロス「ぐあああっ!! (俺の魔法による加速を上回るスピード………!? どうなっているんだ………!?)」
クロスは春香のとてつもないスピードに動揺していた。春香はそのまま追撃をかけようとするが、春香は頭痛を感じ手の動きが止まってしまった。
春香「ううっ………! (何ですか………これ………!? 目の前が………真っ暗に………!?)」
春香は視界が黒く染まっていくのを感じていた。それから間もなく、春香は事切れたように右手が重力に従う形でぶら下がった。
クロス「………!? 今だ………!」
クロスは右拳によるパンチを放ち、春香の左頬を爪で貫こうとする。しかし、春香の頬に触れた爪の方がへし折れ、クロスの拳は春香に当たったものの、壁にぶつかったかのようにビクともしなかった。
クロス「………え?」
クロスは動揺の声を漏らす。すると次の瞬間、春香の緑色の目は赤色に変色。クロスの顔面に強烈なパンチを放ち、クロスをぶっ飛ばした。クロスは吹き飛ばされる中、こちらへ向かっていた人物と激突。その人物は、クロスの様子を心配していたディバイスだった。
ディバイス「うおっ!? ぼ、ボス………!? なんで顔がボロボロに………!?」
ディバイスはクロスのダメージに大きく驚いていたが、目の前で真っ黒なエネルギーを放出する春香を目にしたディバイスは………
ディバイス「………関わっちゃダメな部類だ、ありゃあ」
直感で関わる事のリスクを感じとり、その場から逃亡したのだった。そしてUは、彼女らしくない暴力的な戦い方に大きく動揺しており………
U「春香………なんでそんな戦い方を………?」
思わず声を漏らした。だが、その声を聞いた春香は真っ赤な目を光らせ、Uに襲いかかると共に、彼の頭を掴んで近くの壁にUの顔を打ち付けた。
U「ぐああっ!?」
Uは何が起きたか分からない様子だった。春香はそのままUの顔を壁で引き摺った後、Uの身体を放り投げた。Uの顔は傷だらけになっており、とても痛々しかった。
U「うあああっ!! ………があっ! (春香………! まさか力が暴走して意識までぶっ飛んでるんじゃ………!?)」
Uは、春香の様子から彼女の意識が飛んで暴走している可能性を感じ取った。その直後、暴走する春香は倒れるUの腹部をボールのように蹴り飛ばした。
U「ごふっ!?」
これによりUは仰向けにさせられる。春香はUの腹部を力強く踏みつけると、そのまま彼の頬を右、左と交互にかつ、力任せに殴り出した。
U「ぐあっ! うあっ! 春香、止め………ぐああっ!!」
Uは春香の説得を試みるも、拳による攻撃でそれを止めさせられ、顔と口から血を吹き出す事しか出来ないのだった………
暴走する春香は、Uにすら危害を加える事態を引き起こしてしまい、手が付けられなくなってしまった。果たして、Uはこのまま春香の暴走に倒れる事しか出来ないのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
春香の暴走を目にしたUは、残る力を振り絞ってムーンシロミヤへ変身。春香の力を抑制しようと、自身の力を流し込む策に出る。果たして、春香の暴走を止める事は出来るのか………!?
次回「命懸けの抑制策」