会議に参加した春香達だが、マジェステンド国大臣エレフト=ボウオーが突如として国家の代理責任者となる横暴を言い放つ。それを聞いた春香は、彼についていけない意思を語るのだった………
会議を放棄した春香は、医療室へとやってきた。医療室では顔に絆創膏を貼り、身体に包帯が巻かれたUがベッド近くの椅子に座っていた。
春香「Uさん………! お怪我は………!?」
春香はUの怪我の状況を心配し、彼に慌てて駆け寄るが………
U「別に大丈夫だ。僕が胸を刺された位で死ぬもんか」
Uは呑気そうにそう呟いた。
春香「でもお顔の方が………!!」
春香はUの顔の怪我を心配する様子を見せる。
U「ちょっとヒリヒリしてるだけさ」
Uは春香を心配させたくないのか、こっちも呑気な感想を言い放った。春香はまだ心配そうな様子を見せていたが………
U「そんな事より、会議がどうとか言って出て行かなかったか? もう終わりなのか?」
Uは話を逸らすように、会議の事を聞いてきた。
春香「………逃げてきました。この国の大臣さんが国の代理責任者………実質的に言えば王様の代わりに国を動かそうとしている意思を明かしてきましたから」
春香は会議を放棄してきた事を語った。
U「君が物事を放棄するなんて珍しい。そいつはそんなにクズなのか?」
Uは春香の話に食いつく様子を見せる。
春香「Uさんからみれば………いえ、クズですね。王様連れて逃げていった人間の行動とは思えません」
春香はU視点でクズだと言いかけたが、自分から見てもクズだと思ったのか、はっきりとそう言い放った。
U「そうか………そうだな」
Uは春香にそう言わせしめた程の人物であると察知したのか、これ以上は問いかけてこなかった。
U「………少し思った事を語りたい。テレパシーに切り替えよう」
その後、Uは何かを話したがるかのように、テレパシーによる会話を提案。それを聞いた春香は頷き、2人はテレパシーを開始した。
U「[この間から僕達は国を疑い始めていたが………今のマジェステンドはグレーだ。あの大臣単独の騒ぎならいいが………ここに他の奴が絡んでくるとどうしようもない………ミラクレイドやバトルウォーの悪人とかな]」
Uはマジェステンドに対する疑念を確実なものとしていた。
春香「[ああ………割と有り得そうなんですよね、それ]」
そんな彼に対し、春香は他の国の悪人が絡んでいる可能性を語り出した。
U「[有り得る? 冗談のつもりで言ったんだが………]」
Uは春香の言葉に困惑する様子を見せた。
春香「[少し前にメオンさんに調べて頂いた6年前の事件ですが………あの事件はマジェステンド内における国民の大量虐殺事件だったらしいです]」
春香は、以前メオンに調べてもらった6年前の事件について語る。それは、マジェステンドにおける国民大量虐殺事件であり、この事件がクロスを悪の道へ堕とすきっかけになったようだ。
U「[大量虐殺事件だと………!?]」
Uはテレパシー内で困惑の声をあげた。
春香「[厳密には王様は関係無かったらしいですが………結果として見殺し状態になってしまった。だからクロスはそれを恨んでいる………という事でしょう。何故第一王女だったミアスが彼に賛同しているのかまでは分かりませんが、彼女が反逆者扱いされたのもこの時期です………]」
国王シロムは関係が無かったらしいものの、結果としてクロスがこの事件から国を恨んでいるのは明白だった。
春香「[どちらにしろ、今のままではクロス達を倒す事の必要性が分かりません………]」
春香はクロス達を倒す必要性に疑念を感じ始めていた。それを聞いたUは………
U「[………奴らの出方がわからん以上どうする事も出来ないが………出方を見られる方法はあるかもしれない]」
出方が分からない事が疑問である事を語りつつも、探る術はある事を言い放つ。
春香「[どうやって………?]」
春香は首を傾げながらその方法を問いかける。
U「[………君の力を制御する事だ………]」
それは、以前に暴走した春香の力の制御だと言い放つのだった………
国に対する疑念を深め始める春香達。そんな中でUは春香の力の制御を行う事を提案した。果たして、Uは何を目的としているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
翌日、Uは怪我を押して春香の力の制御を行おう事を決意する。ムーンシロミヤへ変身したUは、強化形態状態の春香に力を流すが、案の定春香は暴走状態に陥るのだった………
次回「命懸けの牽制」