春香の暴走を止める為の激闘は、Uのありったけの力を注ぎ込む形で春香の暴走は止まり、彼女自身の力が融合。春香は完全な形で新たな力を制御する事が可能となったのだった………
その後、安堵した様子で眠るUをお姫様抱っこで抱えながらマジェステンドの城へと戻ってきた春香。Uの眠る顔に安らぎを感じていた春香だったが、城に入って少ししてからメザイアとミレストが春香達を発見し、彼女の元へ走ってきた。
メザイア「春香くん!! 先程の騒ぎはいったいなんだ………!?」
メザイアは開口一番、先程の春香とUのぶつかり合いに対する疑問を問いかける。
春香「………ああ、ただの喧嘩ですよ。こう見えて偶にあるんです」
春香は少し間を空けた後にただの喧嘩だと言い放った。
ミレスト「いや、絶対違いますよね!? さっき森の木が燃えたり、倒れたりしてましたよね!?」
ミレストは、被害が大き過ぎる事からただの喧嘩とは考えていなかった。
春香「信じるかは分かりませんが、私達の喧嘩は常人の殴り合いが可愛く見えてくる規模なんですよ。こう見えて私も一度Uさんの命を奪った事がありますからね」
しかし春香は過去の話を持ち出し、自分達の喧嘩の規模は常人とは比較にならない事を語った。実際、春香が過去にUを殺したのは紛れもない事実である。その際は春香の蘇生魔法で助かったのだが………あまりにも離れ過ぎている春香の言葉にメザイア達は言葉を失っていた。
春香「………もういいですか? 私が負わないといけない責任なら後でゆっくり話し合いましょう。今はUさんの方が大事です」
春香はUの身体の状態を優先し、会話を打ち切ってその場を後にした。その直後、春香はメザイアの後ろ近くに人の影が見えているのを目にした。そこには大臣エレフトが立っており、春香の様子を伺っていた。
春香「(あそこにいるのは大臣さん………メザイアさんの影に隠れて私に気づかれていないつもりなのでしょうか………? まあ気付く前提だとしても迂闊ですね。これで私の中でも疑いは確実なものになりましたから………)」
春香は大臣の姿を目にした事で、彼への疑いを明確なものへと変化させた。しかし、春香は敢えて気付かないフリをし………?
春香「………それでは。私はしばらく医務室にいるつもりなので」
Uを休ませる口実でその場を後にした。そして春香は、眠っているUに視線を向けると………
春香「[一時はどうなるかと思いましたが………計画通りに事は進んでいるみたいですよ………Uさん]」
何故かテレパシーで意識が無いはずのUに声をかけるのだった………
1級魔法使い達が春香達の激突に言葉を失う中、大臣エレフトへの疑念を確実なものとする春香。そしてテレパシー内で呟く計画通りの言葉。果たして、春香達は何を狙っているのだろうか………!?
To Be Continued………
次回予告
2日後、春香達の不可解な動きに疑問を抱き始めるメザイア達。そんな中、ミラクレンド国へ戻っていたはずのメオンが突如としてやってきた。そんな彼から、最悪の知らせが届いたのだった………
次回「最悪の知らせ」