幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
春香達の動向に疑念を抱くメザイアとミレストの2人。だがその直後、ミラクレンドに戻っていたはずのメオンが突如として現れた。かれが戻ってきた理由は、クロス達によってミラクレンドが滅ぼされた為である事を語るのだった………


第89話 真っ黒な大量出撃命令

ミラクレンドが滅ぼされた事案に、メオンを含めたマジェステンド国にいる1級魔法使い達が召集される緊急会議が行われた。会議には大臣エレフトも参加していたが、エリハは療養中の為に欠席しており、春香もUの様子を見る為として譲らず姿を見せなかった。

 

メザイア「………エリハくんと春香くんの2人がいない中であるが………メオンくんが手に入れた手紙にはクロスの拠点がブラック渓谷である事を示唆するようなものだった………罠である可能性は十二分にあるが………検証しなければ事は分からん」

 

メザイアは手紙の内容を疑う様子を見せていたが、検証しなければ分からないという発言を行い、調べる必要性は高い事を示唆していた。

 

エレフト「………ならば動ける1級魔法使い達と2級魔法使い全員を召集しろ。奴等を倒せば事は解決するはずだ!!」

 

しかし、エレフトはここでも余計な発言をしてきた。それは、1級魔法使い達だけでなく、2級魔法使いまでも出撃させるというものだった。

 

ミレスト「しかし………! それではこの国の警護が甘くなってしまいます!!」

 

ミレストはそれに対して当然反発。しかし………

 

エレフト「ここで攻めなければ………!! ………我々は反逆者共の侵攻をいつまでも受ける事になるのです!! ………姫様、ご覚悟を」

 

エレフトは声を荒らげると共に、そう言い返してミレストを圧で黙らせた。そしてエレフトは席を立つと………

 

エレフト「………これは決定だ。メザイア、指示に従うように」

 

そう言って無理矢理話を打ち切り、会議室を出てしまった。その一部始終を無言で聞いていたメオンは………

 

メオン「メザイア先生………あまり他国の役人の悪口は言う気がないが、奴はボンクラです。政治や戦術の基本は素人なのですか?」

 

呆れ混じりにエレフトをボンクラと称した。それを聞いたメザイアは………

 

メザイア「君の気持ちも分かるが………抑えてくれ」

 

メザイアは抑えるようにメオンを諭すのだった………

 

 

 

一方その頃、廊下に出たエレフトは不満の言葉を漏らし続けていた。

 

エレフト「この国の1級魔法使い達は慎重派が多すぎる………お陰で私の計画が進まないじゃないか………! 折角マジェステンド王を殺す事に成功したというのに、これじゃあ停滞状態だ………私の本当の王にまた叱責される………」

 

エレフトがブツブツと独り言のように不満を漏らしながら歩いている中、彼は廊下の曲がり角を過ぎる。だがその直後、角を壁替わりにして隠れていた春香が小さく顔を出してエレフトに視線を向けていた。

 

春香「(………Uさんの包帯を変えようと医務室を出ていましたが………偶然にもいい情報を仕入れさせてもらいましたね………これはますます大臣さんを倒す必要性が出て来たという訳ですか………)」

 

春香は偶然にもエレフトの真意を知る事になり、元々疑っていた彼を倒す必要性を強めたのだった………

 

 

 

メザイア達の意見すら無視するエレフトの愚策に、メザイア達の内部でも呆れが生まれ始めていた。そして、春香が耳にしたエレフトの真意。果たして、エレフトは何を思って1級、2級魔法使い全員を出撃させる愚行を指示したのであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
その頃、クロス達はマジェステンドの1級魔法使い達を全滅させる方針に動こうとしていた。クロス達のメンバーの1人である軍師は、マジェステンドの魔法使い達は、内部から自分達の毒牙に刺さろうとしている事を語ったのだった………
次回「毒牙への誘導罠」
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