会議を抜け出したUは、春香の頼みでメイトの元へと向かう。魔法使い昇級試験に悩む彼女に対し、春香の手紙にはメイトがサポート役の技量を身に付けるべきであるとのヒントがあった。Uもこれに協力する事を決め、彼女に身を持ってサポート役の重要性を教える事となったのだった………
第9話 魔法使い昇級試験
それから2日後の魔法使い昇級試験当日。この日は試験会場の受付として、城の隣にある大きな建物へ受験者が集結していた。
ミレスト「今年の受験者は156名。かなりの人数が参加して来ましたね」
ミレストが受験者リストを手に、春香達へ情報を共有する。
U「それって多い方なのか?」
Uは試験に当たって今回の人数は過去の試験と比較して多い方なのかを問いかける。
ミレスト「多い方ですね。いつもは100人集まれば凄い方なんですけどね」
ミレストはそう言って、遠回しに多い事を語る。その間に春香が受験者を見回していると………
春香「あっ、Uさん。あそこにメイトちゃんもいますよ」
受験者達の中にメイトが混じっている事をUに伝える。そしてこの日のメイトは白の魔道服に白の帽子を被っていた事から、完全に春香達の弟子としての意識を持っている事が伺えた。
U「だな。(………やれる事はやった。多分君なら最低でも4級はいけるはずだ………)」
Uはメイトとの2日間の修行を思い出し、彼女への期待を向けていた。そんな中、1級魔法使いメザイアが、受験者達の前へ立ち………
メザイア「今回試験を受けに来た諸君! 今年の試験は過去の試験とはまた一段とレベルの違うものとなっている! しっかりと臨むように! なお、低級魔法使い諸君の中には初受験の者もいる事から、改めて説明しておくが………この試験の受付の際に渡された道具の中に、帰還の笛という物がある。この笛を吹いた者は即座に試験のスタート地点へと引き返す事が出来る。ただし、この笛を吹いてスタート地点へと戻った場合には直ちに失格となる。あくまで生命の行方を自身で決める為の救済処置的なものである事を忘れるな」
試験の事に向いて、特に初参加者に向けて伝えていた。
エリハ「毎年試験で死人が出ますからね。その救済処置として3年前くらいから導入されたのがあの笛なんですよね」
エリハは春香達に対し、帰還の笛について説明する。どうやら試験は命懸けなものである事を、この時の春香達は察していた。
ミレスト「出来る限り死人は出さないように努力は果たすつもりです。でも私達だけでは人手が足りない。そこで春香様達にもその協力をお願いしたいのです」
ミレストは出来る限り死人を出さない事を目標としており、春香達にもその協力を求めた。それを聞いた春香達は………
春香「それは勿論協力するわ。私達も若い才能を持つ子達が無惨に摘み取られる光景は好みじゃないですからね」
ミレストの言葉へ当然のように頷く様子を見せていたのだった………
遂に訪れた1級魔法使い昇級試験にて、春香達は試験官としての職務を全うする事となった。果たして、これから明かされる試験の内容とは………?
To Be Continued………
次回予告
一次試験はエリハが提案した特殊な結界が施された施設内での3人チームによる魔法対決であった。いきなりのチーム戦にてメイトが組む事になる相手とは果たして………?
次回「エリハの一次試験」