クロス達は軍師によって新たな策を張り巡らせており、マジェステンド国は知らぬ間に踊らされていた。そんな中、軍師は春香やUに対する対策として、古代極大魔法の魔導書の使用を促す様子を見せたのだった………
翌日、マジェステンド側は結局大臣のエレフトの決定を覆す事は出来ず、1級魔法使いや2級魔法使いの殆どを出撃させる異例の事態となった。そして、前回の会議に出ていなかった春香がメザイアとエレフトの前に呼び出され………
メザイア「………という訳で、春香くんにも出撃の命令が下ったという訳だ」
メザイアは経緯と共に、春香にも出撃の命令が下った事を説明する。
春香「………お断りします。Uさんの容態が芳しくないこの状況で私が出ても精神的に厳しいです。足でまといになるくらいならいない方が良いでしょう」
しかし、春香はUの事を理由に拒否する旨を明かした。
エレフト「な、なんだと!? 貴様、そのような状況で無い事を理解しているのか!?」
春香がこれを拒否してきた事にはエレフトも動揺していた。しかし、春香は冷静な様子を崩さず………
春香「………私はあくまで国の人間では無いので、表立ってそれを批判したりはするつもりも無いですけど………何のために戦うか位は自分で決めます。そこの所は勘違いしないで欲しいものです」
そう言って、戦う理由は自分で決める事を言い放ってその場を去ってしまった。それを聞いたエレフトは苛立ちを顕にしており………
エレフト「あの女、我が国の1級としての自覚があるのか!?」
エレフトは春香が自身の策に従わない彼女に苛立ちを見せていた。メザイアはエレフトよりも下の立場故に強くは言えなかったものの、エレフトよりかは春香側に立つ様子を見せていたのだった………
その後、マジェステンド国の魔法使い達はメザイアを中心にブラック渓谷へと向かった。大臣のエレフトはわざわざ外に出て見送ったが、あまり嬉しそうな様子ではなかった。勿論彼等に死闘を挑ませる事への申し訳ない感情ではなく、春香が出撃を拒否した事に対する苛立ちだった。
エレフト「くそっ………! これでは私の計画が進まん………!! 例の連中は1級と2級を全員不在にさせろと言ってくるばかりで、特に五体満足な1級魔法使いがいるなら動かないなどとほざきやがって………これでは動かない可能性が上がるじゃないか………」
エレフトは独り言をブツブツと呟きながらマジェステンド国の外に出た。だがその光景を城の廊下にある窓から春香が見ており………
春香「(1級や2級全員を駆り出すなんて暴挙、疑わない方が無理です。それにあの口の動き方………相当呟いていますね………不平不満ならヒントも増えるというものですが………)」
エレフトの様子を伺う様子を見せたのだった………
自身の思い通りに動かない春香に対し苛立ちを隠せないエレフト。しかし、敢えて従っていない春香に対して、ますます疑いを強める光景を見られている事にエレフトは気付いていなかったのだった………
To Be Continued………
次回予告
メザイア達は各方面からブラック渓谷に突入する事となった。しかし、クロス側は最初からその中にいるある人物を狙っていたのだった………
次回「ブラック戦争ー開幕ー」