クロス達がいるとされるブラック渓谷への総攻撃が決まる中で、Uを理由に参加を拒否する春香。大臣エレフトは春香への苛立ちが募る中で、春香はエレフトに対する疑いを更に強めていくのだった………
第92話 ブラック戦争ー開幕ー
数時間後、メザイア達はブラック渓谷に到着した。
メザイア「………ブラック渓谷は内部構造が地下に深い。オマケに入口も多い事から複数組に分かれる。相手には4人の1級魔法使い相当の実力者がいる。2級魔法使いは必ず団体行動をするように」
メザイアはマジェステンド側の実質的なリーダー格として動くこととなり、指示を飛ばすと、複数のグループに別れて行動する事となった。メザイア達が突入する事になった中、渓谷内の影からエフィドが顔を出すと………
エフィド「あの軍師の言った通りの展開になったな………さて、俺はボスに報告だな………」
そう言って再び影の中へ溶け込んで消えるのだった………
複数グループに別れる中、メザイアは単独行動を行っていた。
メザイア「(今回の任務で駆り出されたのは、1級魔法使いが2人と2級魔法使いが14人………16人か。1級が最低でも4人いるこの状況では心許ないが文句も言ってられん。やるしかないだろう)」
メザイアは今回の任務で駆り出された人数の少なさを気にしていたものの、文句を言える状況では無い事から、嫌々割り切るしか無かった。そんな中、メザイア以外のものと思われる足音が鳴り響いているのをメザイアは耳にした。
???「エフィドの報告通り1人で来るとは………こっちにとっては好都合だよ………メザイア先生」
その足音の主はメザイアの名前を口にする。メザイアが声の聞こえた方に視線を向けると、そこにはクロスが立っていた。
メザイア「クロス………総大将がいきなりくるとはな………」
メザイアはクロスが初っ端から自身の前に現れた事に驚いていた。
クロス「それはお互い様だろう………春香とUが来なかったのは意外だったが………これではっきり決まった。この勝負は俺達にかなりの分があるという訳だ」
しかし、クロスはこの状況で戦況が自分達に傾いている事を語るのだった。しかし、メザイアは両手を組み合わせると………
メザイア「………ほざけ。お前と私はどちらも1級………条件は同じだ………! 極大魔法{マスター・ビルドアップ}!!」
自身を中心に魔法陣を展開。これにより互いに水色の光を身に纏う事となり、メザイアは素早い動きでクロスに接近。素早い動きでパンチを放つ。クロスは右腕でこれを防ぐが、幾らか後退る様子を見せた。しかし、クロスは意に介していなかった。
クロス「………あの時春香に殴られた方が痛かったな………だが、まあ、マジェステンド最強格の魔法使いが相手なんだ………これを試す価値はありそうだけどな」
クロスはそう言うと、懐から魔導書を取り出す。それは、以前にマジエドの洞窟で奪取した古代極大魔法の魔導書だった。
メザイア「それは………!?」
メザイアは、クロスの持っていた魔導書に驚いていた。
クロス「本当はあの白髪2人相手に使いたかったが………腕試しで使わせてもらおう」
クロスはそう言うと、魔導書を天に掲げ………
クロス「………コントラクト」
契約の意味を持つ英語、contractを発音。すると魔導書が燃えると共に莫大な魔力がクロスの身体に流れ込んだ。
クロス「………見せてやろう。これが俺の新たな力だ………! 古代極大魔法{インフィニティクロック}!!」
クロスは新たな力を得ると共に、古代極大魔法を起動する。するとクロスの身体に鎧が生成されたと共に、メザイアの身体が途端に重くなった。
メザイア「こ、これは………!?」
メザイアは目の前の光景に驚く様子を見せる。
クロス「………軍師の話通りだな。極大魔法とはまた違う形のものだ………」
クロスはそう言って、古代極大魔法の力に驚く様子を見せるのだった………
遂に始まった大きな勝負は、いきなりメザイアvsクロスの対決となり、その中でクロスは古代極大魔法をお披露目する。果たして、クロスが発動した古代極大魔法の力はどのようなものだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
クロスの発動した古代極大魔法{インフィニティクロック}は、クロスの時の魔法を更にパワーアップさせつつ、クロスのパワーを大きく押し上げるものだった。これによりメザイアは何も出来なくなってしまうのだった………
次回「無限の時間」