幻想魔法大戦記〜白髪の魔法使い〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ミアスによって辛うじて生き延びたミレストは、彼女から様々な真実を明かされる。彼女の動機は最初からミレストを救う為のものであったが、ミレストはまだ戦いを止める気は無く、キマイラを召喚するのだった………


第96話 悲しき姉妹対決の決着

ミレストが召喚したキマイラ。しかし、相変わらずキマイラはミレストの制御下に下ろせていないのか、勝手に動き回り始めた。

 

ミレスト「相変わらずキマイラは言う事を聞かないよね………分かってた………」

 

ミレストは震えた左手をキマイラに向ける。

 

ミアス「ミレスト………まさかキマイラによる逆転勝利を狙っていたとでも言うの………? 」

 

ミアスはミレストによる打開策を予想するが、その策では無理である事を遠回しに指摘する。

 

ミレスト「………ううん。狙いは最初からこれ………」

 

ミレストはキマイラに向けられた左手に魔力を集束させると………

 

ミレスト「極大魔法{ヘル・ジ・エンドサモン}………!!」

 

ミレストは極大魔法を展開。これにより、キマイラの身体の中で魔力が膨張を始め、それと同時にキマイラの身体も膨張し始めていた。

 

ミアス「………! (極大魔法でキマイラを自爆させた………!? 確かにミレストの極大魔法による効果は眷属の自爆のみ………しかも詠唱は簡単なものだから技の出の速さは、私が知る1級の中では最速………しかし、キマイラの自爆の効果はいったい何なの………!?)」

 

ミアスはミレストの極大魔法発動に驚く様子を見せる。

 

ミレスト「………分からないでしょう? だって話した事無いもん………キマイラの{ヘル・ジ・エンドサモン}による効果は………キマイラの莫大なエネルギーを膨張させる事による自爆………その有効範囲は………分からないけど最低でもここら辺は吹っ飛ぶかな………私を道連れに………」

 

ミレストはキマイラによって発動する効果を説明。その効果はなんと自爆による周囲の破壊であり、それは同時にミアスとミレストの死を指していた。

 

ミアス「ミレスト………貴女、何をしたのか分かっているの!? 私だけじゃない………貴女も死ぬのよ!? そんな勝利に何の意味があるというの!?」

 

ミアスはミレストの行為に動揺を隠せなかった。しかし、ミレストを想う気持ちが勝ったのか、心配しているのは自身の生命ではなく、ミレストの生命だった。

 

ミレスト「………そんなものは分からないけど………でも、私が役立つ事はおそらく無い………でもこのまま帰って生きる事もおそらく私には出来ない………なら、ここで貴女を巻き込んで死ぬ………それが今の私に出来て………尚且つ許される事だよ………」

 

ミレストはそう言って、黙って生き続ける事もこの先戦う事も出来ない事から、ならばミアスを巻き込んで死ぬという事を考えていた。そして、キマイラの自爆までのタイムリミットは迫っており………2人にはどうする事も出来なくなったタイミングにおいて、ミレストは目から涙を流すと………

 

ミレスト「………ごめんね、お姉ちゃん………」

 

最期の言葉としてそう言い放った。

 

ミアス「………ミレスト………」

 

ミレストの言葉に驚くミアスは思わず彼女の名前を口にした。そしてその直後、キマイラの身体は耐えきれなくなり爆散。極大魔法の空間内はあっさり破壊され、その後に周囲一帯も大爆発を起こし、周囲一帯の地形を変化させ、渓谷内での地震を起こした。至近距離で爆発に巻き込まれたミレストとミアスに耐えられる術もない為に、2人はそのまま死んでしまう事となってしまったが、死の間際、ミレストはとある事を考えていた。

 

ミレスト「(………お姉ちゃんの本心を聞いて分かった気がする………私の怒りは、裏切り者として姿を消した事に対するやり場のない怒りだったんだ………私は、お姉ちゃんとただ一緒にいたかった………それだけの事だったのに………ごめんね、お姉ちゃん………せめて………せめて死んだ後の世界で一緒にやり直そう………?)」

 

それは、これまで行き場のない怒りをぶつけていた事に対する、ミアスへの謝罪の言葉であった………

 

 

 

ミレストvsミアスの激闘は、キマイラの自爆によって終結を迎えてしまった。これにより、両陣営はそれぞれ重要な人物を失う事態を招く事となってしまったのだった………

To Be Continued………




次回予告
その頃、大臣エレフトに出撃をせがまれた春香は、ようやく出撃を行う事に頷いた。全てはエレフトの計画通り………そう思われていた矢先、彼の知らない春香達の罠が潜んでいたのだった………
次回「白髪コンビの隠密策」
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