俺がコイツでこいつがあれで   作:熱々の冷やし中華

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無茶苦茶更新遅れました。
次は連続で投稿出来る様頑張ります


パソコン上手い感出す為にエンターキー強くタップする時期あるよね

 他愛もない会話を続けつつ次の目的地へと足を運ぶ中、車の進行に異変が起こる。違和感を感じ前の座席へと手を掛けた。

 

 「何で高速に乗らないんです?」

 「…どうした」

 「いやそれはこっちのセリフだけど」

 

 変人ことウォールナットがハンドルから手を離す。指先がハンドルに触れていない状況で意志を持ったかの様に自ら動く姿を見て、状況を悟ったウォールナットは口を開いた。

 

 「…乗っ取られたか」

 「ええ〜⁉︎ちょとちょとちょっとちょっと‼︎」

 「千束、席に戻って。息が出来n」

 

 よく考えたら2人乗りの車に3人乗せるとかどうなってるんだよ(今更)。そんな悪態を心の中で吐きつつ、前へと体を乗り出した千束を落ち着かせようとした所急ブレーキが車に掛かる。

 

 「うわぁ〜‼︎」

 「おm、」

 「痛たた。あ、律大丈夫⁉︎」

 「ぜ、全然重くなかったです(震え声)」

 「…元気そうですね」

 

 危ない危ない、もう少しで乙女心に傷を付けるところだった。呑気にそんな事を考えつつ、目の焦点が合わさった所でウォールナットへ声を掛けた。

 

 「今の状況を簡単に教えて」

 「車がハッキングされた。加速した状態で海に突っ込むつもりだろう」

 「回線の切断を!」

 「いや、制御を取り戻してもすぐにロボ太に上書きされるだろう」

 「えぇ〜、じゃあどうすれば」

 「安心しろ千束、何か簡単な方法があるはず」

 「こちらの作業完了と同時にネットを物理的に切れれば良いんだが」

 「悲報だ千束、簡単そうじゃない」

 「え?ルーターはどこよ?」

 「知らん、僕の車じゃない」

 「運転は出来るのに?」

 「千束、律さん。ーーあれ」

 

 たきなが何かを察知したらしい。

 視線を促す方に目を向けると一定間隔で飛行しているドローンの姿が見えた。どうやらアレを介して車を操作しているらしい。

 千束とたきなも察したらしい。

 ドローンを排除しない限り車は制御を失ったままだ。海の藻屑にならない為には車のハッキングの解除と離れたドローンの排除を同時に行う必要がある。

 

 制御権奪還の為に動き出したウォールナットを横目に俺は千束とたきなへ声を掛けた。

 

 「取り敢えずあのドローンはたきなに頼んだ。俺が窓を無理矢理開けるからその後は任せたよ」

 「よし制御を取り戻すぞ」

 

 「三…二…一……………!」

 

 

 合図に合わせて俺は窓ガラスへ素早く3発拳でダメージを与え窓ガラスを完全に破壊する。

 損傷が与えられた直後に入れ替わるようにたきなが車外へと上体を晒した。

 車体は段差を超えて空中に浮く。一定の距離を保ちつつ動き続けるドローンへ自分の立ち位置が不安定にも関わらず彼女は銃口を定めて発泡した。

 

 バン バン バン‼︎

 

 周囲に3回響き渡った空間を引き裂く様な音と同時に車の制御権はこっちの物になった。

 目の前に広がる海を目前にし、ウォールナットは急ブレーキで車体の速度を落とそうとする。

けどこれ多分ギリギリだな。

 

 「千束、ちょっとどいて。“アレ”をやる」

 「え、アレをやるの?今⁉︎」

 「ちょっと、喋ってないで車に捕まってくだs」

 

 

 

 「必殺、飛鳥文化アタックーー‼︎」

 

 

 

 座席を勢いよく蹴り飛ばし全身で窓を破損させる。左手で車体を掴みつつ、車外へと体を晒しながら右手で地面を抉りながら勢いを落とさせる。

車の重心が左側へ傾き、遂に車体の勢いは完全に無くなった。車が停止したのを確認し、俺は車内へと声を掛けた。

 

 「ほら、停まったから3人とも早く」

 

 そう言って扉を開けると後部座席で2人が横たわっていた。あれ程の速さだ、2人とも酔ったのだろう。普段クールなたきなが弱った顔をしているのに新鮮味を感じつつ俺は3人を車内から引っ張り出した。

 

 「律、ちょっと休憩」

 「言ってる場合か。早く目的地に」

 「律さん、あれ」

 

 たきなの視線が促す方を見てみると武装した5人が此方を見張る様に見ているのが見える。千束も気付いた様だ。

 

 「取り敢えず場所を変えようか」

 

 千束の提案に全員が頷いたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 廃墟と化したスーパーへと避難した。

 全員目立った外傷もないが本番はこれからだ。

 正直このまま何も起こらず護衛対象を送り切ればいいがそう上手くは行かないだろう。僅かながら3人分の足音が聞こえる。恐らく先程の武装集団だろうり相場の3倍の報酬の仕事なだけある。集団との戦闘は避けられないだろう。

 あと色々あって心身共に疲れた。もう帰りたい。

 

 「はい、そのスーパーに避難しています」

 

 たきなは状況を先生に報告している様だ。

いやぁ、ちゃんと仕事してて偉いね!(脳死)

 

 「ねえたきな、一つ問題を出s」

 「任務中です。重要な部分だけ教えて下さい」

 「…今建物内に俺ら以外で3人いる、2人と1人で別れてるから警戒を」

 「…何故分かったんです?」

 「足音聞けば分かるだろ」

 

 問いに答えるとたきなは眉を寄せ驚いたような表情をした。 ヤメロ俺を化け物を見る様な目で見るんじゃない。

 

 「じゃ、付いてきて下さい」

 

 千束が低姿勢で進行していく。

 千束の動きを模倣しながらウォールナットが動き出したのを確認したきなが歩き出した所で2つの金属音が空間に鳴り響いた。

 

 ドドドドドドドドッ‼︎‼︎

 

 千束とウォールナットが棚に移った瞬間、俺とたきなへ向かって銃弾が発射された。移動中だったたきなは集中砲火を受けている。スーツケースを盾に反撃のタイミングを伺っているようだ。

 …あれ、それ盾に使っていい奴だったっけ?

 

 「えっ、ちょっちょっと、盾に使うのはナシだ!!!大事な物だって言ったろぉ〜‼︎‼︎」

 「たきな!なんかそれ、駄目っぽいよ!」

 「無茶言わないで下さい!!」

 

 流石にスーツケースを盾にするのは駄目だったか。そんな事を考えていると一旦向こうからの銃声が止んだ。この機会を逃す訳には行かない。

 

 「たきな、コイツは俺が処理するからウォールナットの援護お願い!あとそのスーツケース頂戴。」

 「わかりました!でもスーツケースは何に?」

 「ちょっとこれ使ってアイツぶん殴って来る」

 「…は?」

 

 だからヤメロその変な物見る様な目で見て来るの。

 

 そんな事を心の中で叫びつつ俺はたきなからスーツケースを受け取る。スーツケースを片手に俺は武装者がいる方へと駆け出した。

 移動しようとしている方にスーツケースを投げスーツケース諸共体当たりさせる。

 

 「はい、銃刀法違反!」

 

 サングラスを掛けた輩の銃に向かって蹴りを入れて銃を向こう側へと蹴り飛ばす。

1発顔面にパンチを打ち込むとスーツケースが当たった方が此方に銃を構えていた。

 

 「此処で律選手の華麗なシュート!!!」

 

 さっき蹴る直前に抜いた弾倉を瞬時に相手へ投げ飛ばす。発言も伴い相手が鳩が豆鉄砲を食ったような顔になる。

 ヤメロそんな目で見るな(3回目)

 相手の顔面にクリティカルヒットし、相手に油断が出来た隙に瞬時に対象へと近づく。そして相手の視線が俺を捉えた瞬間、俺は近くに投げっぱなしになっていたスーツケースを相手の顔に振り切った。

    

     バコンッ!!

 

 うわっ痛そう、絶対こんな攻撃受けたくないわ。

 そんな事を考えていると一つの影が近づいて来るのが見える。 

 

 「律、怪我人は?」

 「赤い帽子の奴は被弾してて出血が酷い」

 「もう1人の方が気を失っているけどこれは?」

 「…死なない程度には手加減してるからセーフ」

「セーフじゃないでしょ。全く、この人は律が手当してね」

 「敵の増員が来る前に脱出しましょう!」

 「俺と千束はこれ終わってから合流するよ。

あとウォールナットにコレ返すわ」

 

 俺は手に持っていたスーツケースをウォールナットの方に転がす。一応傷は殆ど付いては居ないから大丈夫だろう。そう思っているとウォールナットが肩を震わせながら俺に向かって言った。

 

 「だ、大事なモノだっていったろ‼︎‼︎何故乱雑に使ったんだ‼︎」

 「いやお前盾に使うなとは言ったけど武器に使っちゃ駄目って言ってないじゃん」

 「言う訳ないだろ‼︎ボクの全てを乱雑に扱うんじゃない!!!」

 「ごめん」

 

 正論過ぎて何も言い返せない。

 そんな事を考えながら俺は気絶した相手の顔に湿布を付けた。強い衝撃で眠っているだけであと5分もすれば目を覚ますだろう。脱出ルートへとウォールナットとたきなが向かったのを確認し俺は千束の方に駆け寄った。

 

 「何さっきから2人でイチャイチャしてるんだ?」

 「そんな訳ないでしょ。治療の方はもう終わりそう」

 「にしてもお兄さんイケメンだね。彼女とかいるの?」

 「…既婚者だ」

 「やっぱりね。この仕事終わったら足洗うんだよ。いつまでも家族との時間が続くとは限らないんだから」

 「…肝に銘じるさ」

 「宜しい、錦木ちゃんポイント400万点あげちゃいます」

 「…もういい、早く行けよ」

 「わかった、鉄分取れよ」

 

 応急措置も終わった。早くたきなの方に戻らないと。やや駆け足でその場を後にしようとすると「待て」と声を掛けられた。

 

 「そっちは止めろーーーうちのハッカーのドローンが見ている、待ち伏せしているぞ!」

 「「!!」」

 それは不味い。早く2人の元へーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何故彼らはこうもお人好しなのだろう。敵の命をリスクを冒してまで救う必要などないはずだ。

 唯一の脱出ゲートへ足を向けつつ私は疑問に思っていた。

 2人ほど「温厚篤実」が似合う人間はいない。

しかし、敵の命も重んじる必要性を感じられない。 そもそも私たちリコリスには殺人が許可されているのだ。もし「命大事に」の方針で任務に支障が出たらどうするのだろうか。

 考え事をしていると脱出口の前に到着した。

ここから2人が来るまで待機して空港まで移動だ。 脳内での確認を終え銃を構えていると護衛対象であるウォールナットが扉へと手を掛け始めた。

 

 「え、ちょっと!」

 

 彼を止めようとするが既に身体の半分は外に出てしまっている。マズイ、外に敵が待機している可能性があるが彼が撃たれてからでは遅い。

 彼を止める為に私は外へ出た彼の横へと急いで駆け出した。

 

 「待って下さい、まだ安全が確保された訳じゃ」

 「たきな、出ないで!!!」

 

 バン‼︎

 

 

 

 

 

 着ぐるみの胸部から紅色の液体が広がりを見せる。マズイ、判断を誤った。このままでは私も巻き添えを喰らう。まだ本部への復帰も叶っていないのに。

 死を直感し動揺で身体が動かなくなっていると気付いたら私の身体は室内へと投げ出されていた。 目の前には前傾姿勢でウォールナットへ近づこうとする彼の姿が見える。次の瞬間、銃弾の雨が2人を襲った。

 

 

 

 

 「ウォールナット!」

 銃撃が止み横に倒れたウォールナットへと私は近づく。ーーー息を引き取った様だ。だが今はもう1人確認すべき人がーーーー

 

 「……痛い」

 

 そこには銃弾を浴びた筈の彼がまだ立っていた。

 私はあの日の事が忘れられない。

あの日の夜、彼は確かに手の平が銃弾で貫通するのを見た。しかし、リコリコに帰ってから見た彼の手は健康そのものだった。

 私が知る範囲で一瞬で空いた穴が塞がるなんて事はあり得ない事だ。彼とは千束と同じくらい話すが、この事に関しては見間違えだとはぐらかされてしまう。だが今回ばかりは見間違いとは言えないものだ。

 私は驚きを隠せず千束へと視線を向けた。

だが、彼女は特に驚いた様子もない。彼女は動かなくなったウォールナットを見つめてるだけで彼へと興味を示してない。

 私はこの状況に司令からの連絡を受け取る事しかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうも〜錦木律で〜す!!私は今救急車に乗っています。あなたは今何処にいるでしょ〜か?

 さて遺体と荷物を回収し俺たちは今救急車両に乗っている。因みに車内の空気はクソ重い。

 

 自責の念に駆られるたきな 

      VS

 たきなのせいではないと答える千束

      VS

 JK2人の前で上裸になり包帯を巻く男

      VS

    ダークライ

 

 別に包帯を巻く程重症ではないが一応処置をしないと後々大変なのだ。

 決して露出癖ではない。

 たきなが責任を感じるのも分かるが俺が無駄足折らずにすぐ向かっていれば済んだ話だったのだ。

 まあ俺が撃たれた事もかなり感じる所があるらしいので特に何も言わない様にしている。

 

 「…もういい頃合いじゃないかな」

 「…死体が喋っている」

 

 やべ反射的に言ってしまった。ここ普通驚く所っぽいのに。そんな事を考えていると撃たれた筈のウォールナットが起き上がった。着ぐるみの頭に手を掛け、脱ぎ出した中から出てきたのは

 

 「暑っ!ビールちょうだい!」

 「なんだ、もっと撃たれりゃよかったのに」

 「えっ、ミミミズキ⁉︎ちょっとどういう」

 「落ち着け、千束」

 「そうだ、お兄ちゃんみたいに落ち着け」

 「え〜!先生⁉︎てか律知ってたの!?」

 「いや、今初めて知った」

 

 普通にびっくりしてるわこんなの。

というかウォールナット本人は何処だよ。

 

 「…追っ手から逃げ切る1番の手段は死んだと思わせること、うぷっ。そうすればそれ以上捜索されない」

 

 うわ、なんかスーツケースから出てきた。

というかこの子吐きそうだけど、これ俺が振り回したのが原因ではないよな?

 

 「ちょっと待って!色々聞きたいことあるけど、つまり、その、予定通り誰も死んでないってこと?」

 「そうよ〜、この子めっちゃ金払い良いから命賭けちゃったのよ」

 

 ミズキの発言を聞き千束が安堵の表情を浮かべる。車内に和やかな雰囲気が流れつつ車はリコリコへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いい加減機嫌を直したらどうだ?」 

 「事前に教えてくれても良かったんじゃないですかねー」 

 「本当ですよ、知ってたらここまで身体張らなかったのに」

 「だってあんたら2人とも芝居が下手じゃな〜い。 むしろたきなと一緒に自然なリアクションして貰った方がいいし」

 「ていうか律はなんでそんな冷静なの⁉︎」

 「いや、俺仕事と私生活は分けるタイプだから」

 「そういう問題じゃないでしょ!?」

 

 だって無駄にリアクションしたらミズキに写真とか撮られそうだし。

 

 「やっぱり命大事にって方針。無理がありませんか?」

 

 

 騒がしい雰囲気の中に凛とした声が響く。

 

 「あの時3人でキチンと動けば今回のような結果にはならなかった筈です。」

 「目の前で死ぬのをほっとけないでしょ」

 「私たちリコリスには殺人が許可されています!敵の心配なんて・・・」

 

 「たきなが言いたい事は分かるよ。確かにほっとけないって理由で納得する方が難しい」

 「その通りです。だから」

 「だからこそ、たきなは自分の納得する理由をこれから見つけたら良いんじゃない?」

 「・・・そういう話じゃないと思います。

それに貴方は何故撃たれたのに…」

 「ほら、3人共もうやめろ。私たちも騙す様な真似をして悪かった」

 

 場の空気を変える為に先生が団子を出し始めた。いや、簡単に甘い物で釣られる様な歳ではないんだけど

 

 「あぁ〜先生、甘い物で買収するつもり?」

 「いらないか」

 「ううん、食べます〜!」

 

 嘘だろおい。目の前で2秒で釣られてる人がいる。これもう分かんねえな。 

 

 「あっ、律。座敷に座布団出しといて〜」

 「はいよ〜」

 

 先生の計らいで落ち着きが取り戻せたんだ。野暮な事は言うまい。心の中で反省会を開きつつ襖へと手を掛けた。

 

 「・・・・・・・・もしかして4次元ポケットとか持ってたりする?」

 「ポケットの中身はデータだけだがな」

 

 いつの間にか襖が別空間になっていた。

中々戻らない俺の様子を見にきた千束も驚きを隠せていない。

 「一難去ってまた一難」という言葉がこれ程まで似合う状況に俺は頭を抱えた。

 

 




ジークアクスの余韻に浸ってたら無茶苦茶遅れてしまった。
感想待ってます。

展開は原作準拠のまま、敵キャラとしてオリキャラを出すのは賛成?(オリ敵は一人で、オリ主の過去に滅茶苦茶関わっているものとする)

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