K.O. !!!
「ったく、やっぱザコは何やってもザコかぁ...」
向かいの席に座っている一回りは上のメガネがこっちを睨んでくるが、俺がチラリと一瞥するとすぐに慌てたように目を逸らした。
やっぱり根性のねぇやつだ、だから格ゲーも弱いんだよザコ。
よし、次は一人用のゲームをやろう。
そんなことを思いながら席を立ち、お眼鏡に適いそうなものを探しているとゲーセンの雰囲気が少し悪くなってきた。
どうやらさっきの奴は常連だったようで、これまた弱そうなお仲間とジロジロこっちを窺っているようだ。
まったく、群れたってザコはザコ、変わんないだろうが。場末のゲーセンといえど常連は大切にするようで、店員ぐるみで剣呑な雰囲気を醸し出している。
しょうがない、次のゲームはこっちにするか。
多種多様なゲーム機の爆音サウンドでガヤガヤとうるさい店を後にして、手頃な路地裏を探しながら軽く歩き回る。
くく、やっぱ着いてきてるよ。馬鹿じゃないの?
良い感じの汚い路地裏の突き当たりで振り返り、群れただけで良い気になっているソイツらは間抜けヅラを晒している。
「んで、オッサンたち、何のよう?あんたらの大好きなゲームはここにはないぜ?」
開口一番煽られたことに気を悪くしたのか、さっきのメガネが頬をヒクヒクさせながら言う。
「勘違いしてるようだけどなぁ、クソガキくん。ゲームじゃいくら強くてもガキは大人には勝てないんだぜ?今なら謝ったら許してやるからさ、ほら、分かるでしょ?」
「ハハッ、何それ、大人気取り? 昼間っからゲーセンに通い詰めのやつがよく言うよ、笑える。」
「ガハハッ!言われてるぜタカシ!」
「確かに俺らが子供に説教は出来ねぇわな!」
メガネの仲間その1の汚い茶髪ロン毛とその2の金髪ジャージが笑う。
お前らもそうだろってツッコミは野暮か?というか、こいつらそのつもりでここまで着いてきたんじゃないのか?
「うるさいな!お前らだって馬鹿にされてるんだぞ!こんなガキに貶されて気に食わないのかよ!?」
メガネ、いやタカシくんか、がちょっと引くくらいキレている。そんなだから昼間のゲーセンでガキに馬鹿にされんだよ。ちっぽけなプライドくらいさっさと捨てろよ、ザコなんだからさ。
「てか、さっさとかかってこいよ。ぼちぼちアニメが始まんだよ。ちっぽけなプライドにしがみついたザコ3人組の相手なんかしてる時間ないの。分かんない?」
これだけ煽ってようやく火がついたようだ。どうやら二組目の客も来てるようだし早めに終わらせないとリアタイ視聴が間に合わないな。ま、ちゃっちゃと終わらせますか。
術式順天ーー「青」。
無下限による引き寄せで3人丸ごと引っ張って適当にぶん殴る。
「「「ブベラァッ!!」」」
一件落着、K.O.!ってね。
どうやら
♦︎
「素晴らしい個性だ。目に見えないエネルギーで新しい物理法則を顕現させる。使い勝手も良さそうだし、是非とも欲しいなぁ。それに、どうやらあの目も特別性かな?ますます欲しいねぇ。」
邪悪が、動く。
小説というものを初めて書いたもんですが、意外と文字数書けませんね。
次回から頑張ります。