かんしゃ~(野太い声)
一瞬幻覚を疑って七星7mmを二本ほど決めて確認しましたが現実でした。
や っ た ぜ !
マジで本当にありがとうございます。
ついでに、感想も…(欲望)
他作品も…(強欲)
あれから1か月が経った。
我々に通達された命令書は偽物で、連邦との接近に危機感を覚えた勢力が起こした武装蜂起だった。
国王や一部貴族は連邦や進駐軍との友好を維持し技術供与を受けることが国防や産業に大きな恩恵が得られると考えていた。
対して連邦や連邦軍の見返り要求は中継基地の土地や維持管理費、魔導技術の供与などであり、大きな負担になるのも事実だ。
産業や経済は飛躍的な発展をしたものの、維持管理費で相殺されてしまっている。
結果的に外惑星勢力を一掃し、利益を独占することで強靭な国家を確立することで対等な立場を勝ち取る狙いだったらしい。
今回の一件で連邦政府内でも外交政策の見直しの声が上がったことで待遇は変わった。
同時に惑星内での友好国を複数作る政策に移行し他国との優位性は失われつつある。
蜂起した勢力は国王を拘束し非常事態宣言により攻撃命令を発令した。
王国軍令部発令とされた命令に不自然な点が見つかり問い合わせたことで発覚。
一部は同士討ちを避けることができた。
我々の部隊は上層部が勢力関係者だった為、同士討ちになってしまった。
結末としては蜂起に加わらなかった部隊が鎮圧することによって事態は終息した。
偽命令で蜂起に参加してしまった部隊への処罰はなかった。
結局、撃破された意味は存在しなかった。
訓練場で自分の順番を待つ。
管制室は様々な部隊の人たちが訪れており、賑わっていた。
「よし、そのまま歩行移動しよう」
聞き覚えがある声が聞こえた。
忘れるものか。
あの日、私を撃破した男の声。
管制室を見回す、窓際の教官席にヘッドセットを付けた男。
連邦軍の軍服を着た彼の腕には赤い腕章、進駐軍の紋章が刺繍されていた。
あれほどの腕前の彼の事だ、脱出船で帰還したと考えていたがまさかここで会えるなんて。
「撃破された後はみんな操縦席が怖くなる」
「まずは、その恐怖を消していこう」
彼の視線の先を追う、教習機が1機。
ゆっくりと歩行移動している。
私はしばらく彼の業務を眺めていた。
しばらくして教習が終了したのかヘッドセットを外した。
隣に立てかけてある松葉杖を突いて立ち上がる。
彼は左足を失くしていた。
「あの、私を覚えてますか?」
私は声をかけていた。
彼と目が合う。
「ああ、君か」
ニコリと笑う。
「ここに居るってことは戻るんだね、君も」
嬉しそうな表情の彼に問いかけた。
「なぜ、あの時止めを刺さなかったんですか?」
私は代々優秀な騎士を輩出する家系であった。
常に期待に応えるべく最優秀の成績を勝ち取ってきた。
剣術も射撃も一番、もちろんSPzGの成績も。
負けなんて知らなかった、あの日までは。
私は助かった事よりも情けをかけられたことが屈辱だった。
自身の技量では殺すに値しないと言われているようで悔しかった。
その日から技量を磨き彼を見返してやりたいと思うようになっていた。
私の言葉に彼は口を閉じたままだ。
「もう一度、手合わせできますか」
彼に詰め寄る、覚束ない足取りで後退る。
「もちろん、楽しみだよ」
気圧されていた彼だったが述べた言葉にはしっかりした意思を感じた。
「イーザ、覚えてくださいね」
「フランツ・ベッカーさん」
私は彼を一睨みして踵を返す。
遂に彼に会うことができた、今日から忙しくなる。
もっと鍛錬を重ねて最高の状態にしなくては。
彼を倒した時、やっと対等に立てる。
私を殺す価値のないと見逃した彼を後悔させることができるだろう。
あぁ、楽しみで仕方がない。
手合わせの約束で早まる足取り、私は格納庫へ向かった。
この作品には大学で挫折した時やACのデータが吹っ飛んだ時に味わった苦痛や空虚感を込めて作っています。
すべて倒した後や戻れなくなった時のあの感情を記憶として脳裏に捨て置いておくのが嫌だったんです。
だからこの作品を構想しました。
空虚だ、それこそが一番恐ろしい。