今回の話で過去編を完結です。今回の話だけで9000文字行ったので少し長々しいと思いますがどうかそこは気にしないで下さい。
これで次回やっと小説読んで案が練れます
やっぱりオリジナルの話や展開作るのって難しいですね
「はぁ!」
ウィザーソードガンをソードモードに変形し、グール達に突っ込む
グールの槍をいなしながら切り捨てていき、飛び回りながら攻撃を避けていく。グール達を全て切り捨てた後にミノタウロスが斧で振りかぶってくるところを受け止める
「どうしてあの子を襲った?」
「はっ!そんなの誰が教えるか!」
ミノタウロスが斧を押し払う
俺は押される力を利用して後退し距離を取る。ミノタウロスの周りにグール達が円陣を組み始める
俺は右手のウィザードリングに付け替え、バックルに翳す
《コピー プリーズ!》
俺の頭上とその隣に魔法陣が出現し、頭から潜り抜けると隣の魔法陣から分身の俺が現れる
俺と分身がハンドオーサーを一度動かし、バックルに翳す
《《コピー プリーズ!》》
今度は魔法陣が4つ出現し、再び潜り抜けると4人に増える
そして再びハンドオーサーを一度動かし、バックルに翳す
《!
魔法陣が8つ出現し、8人に増える
8人の俺がウィザーソードガンをガンモードに変形し、グールに向ける
「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」
一斉にウィザーソードガンを連射する
銀の銃弾は円陣を組むグール達に全て命中し、爆破する。分身達が俺の所に集まり消えていく
残るはミノタウロスのみ
「残るはお前だけだ」
「ざけんなよ魔法使い!」
ミノタウロスは斧を捨て角で突進してくる
ウィザーソードガンで受け止めるが、パワーに負けてどんどん押されてしまう。押され続けた時にミノタウロスが角を押し上げるようにすると同時に飛翔しながら回避し、ミノタウロスの後ろに着地する
「まったく、困った暴れん坊ちゃんだ」
そう言いながら、左手のフレイムウィザードリングを黄色い四角い宝石の指輪に付け替え、ハンドオーサーを左手側に傾けてバックルに翳す
《ランド プリーズ!》
《ド・ド・ド・ドドドン!ドン・ドドドン!!》
左手を下に向けると、足元に土の塊が浮遊した黄色の魔法陣が出現する。下から魔法陣が通過すると赤い鎧が黄色に変わり、兜の額には黄色く四角い宝石が埋め込まれる
『
「貴様、エレメント変化が出来るのか!?」
「まぁな」
俺はそう答えながら右手のウィザードリングを付け替える
ミノタウロスは再び突進してくる。それを見計らって付け替えたウィザードリングを翳す
《ディフェンド プリーズ!》
俺の目の前に魔法陣が出現し、土で出来た防壁を生成される
ミノタウロスはその障壁に突っ込み、身動きが取れなくなる
「はぁ!」
動けなくなったミノタウロスに蹴りを繰り出し、砕かれた障壁と共に宙に舞っていく
すぐにハンドオーサーを左手側に傾けてランドウィザードリングを緑の逆三角形の宝石の指輪に付け替え、バックルに翳す
《ハリケーン プリーズ!》
《フー!フー!フーフーフーフー!!》
左手を頭上に伸ばすと風が渦巻く緑の魔法陣が出現し、飛翔しながら通過する。黄色の鎧から緑に変わり、兜の額には逆三角形の緑の宝石のが埋め込まれる
『
そのまま魔法陣を足場にしながら飛翔する
通常スタイルの中でもスピード・ジャンプ力・瞬発力に優れており空中戦を得意ととする
ウィザーソードガンをソードモードに変えて逆手で持つ
「だぁ!」
風を纏って高速による飛行でミノタウロスに攻撃を繰り出す
蹴りを放ち、斬撃を入れ、体を高速回転しながら連撃を与え続ける。地面に落ちるミノタウロスと共に着地し、ローブを翻しながら、逆手で持っていたウィザーソードガンを持ち直し手形のハンドオーサーを起動する
「さぁ、フィナーレだ」
《キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!キャモナ・スラッシュ・シェイクハンズ!》
ウィザーソードガンのハンドオーサーに左手にハリケーンウィザードリングを翳す
《ハリケーン!スラッシュストライク!フーフーフー!フーフーフー!》
ウィザーソードガンの刀身に強烈な竜巻のが纏う
起き上がるミノタウロスが出現した竜巻に圧倒される。ウィザーソードガンを振り被ると纏った竜巻が一直線にミノタウロスに向かい、竜巻に吸い込まれ宙を舞っていく
「はぁああああ!!」
緑の衝撃波を飛ばし、竜巻ごとミノタウロスを両断する
「ぐぁああああああああああああああ!!」
『ハリケーンスラッシュ』で両断されたミノタウロスは緑の魔法陣が浮かび上がると同時に爆発した
「ふぃ~」
ミノタウロスを倒し、一息つく
だがファントムまで現れた事で今回で起こってることが判明した
「ファントムまで出て来るとなると他の怪人まで来そうだな」
『あのサガラが言っていた事だ。これぐらいの事があっても可笑しくは……』
するとドライグが突然と黙った
何かを見つけたのだろうかと思い、辺りを見渡すが特に何もなく変わったところもない
壊れた場所もなく、何か落ちてる訳もなく、何もなかった
そう、
『相棒、あの怪物に襲われた男は何処だ?』
「はぁ…!はぁ…!」
子供一誠は一人ガムシャラに走る
いつのまにか古く使われていない工場のような場所に逃げ込んでいた
子供一誠は逃げる度に心のどこかで何かが壊れ始めるような感覚を感じ始める
それは親が意識不明の状態でいつ目覚めるか分からないと知った時も同じ感覚である。一人ぼっちという心細さと恐怖感が襲い掛かってくる
「………」
錆びた機械の物陰に隠れる
あの怪物が来ないことを祈り続けながら
「お父さん…お母さん…」
彼の失った物は何よりも大きく、あまりにも多すぎる。まだ幼い子にとって親というのは掛け替えのない存在である。それに続いて怪物に襲われ、自分の代わりに他人が襲われた事の罪悪感に似た感情が容赦なく突きつけられる
そこへ足音と引きずる音が遠くから聞こえ、それに混じって息を荒げるのも聞こえてくる
子供一誠は恐る恐る物陰から顔を出し、その音の正体を知る
「一……誠…君…」
「おじさん!」
所々破られ血に染まったYシャツ姿をするサラリーマンだった
腕を押さえながら怪我をして動かせない足を引きずって歩いている。子供一誠は涙目になりながらサラリーマンに近づく
「大丈夫かい?」
「うん大丈夫。でもおじさんが」
「あぁ平気さ……目的の為ならね」
「え?」
子供一誠は困惑する。死にそうな状態なのにサラリーマンは笑みを零していた
その笑みはまるで何もかも分かっていたかのように
「実はね一誠君。こうなったのもキミの性なんだよ?」
「ぼ、僕のせい?」
「あぁそうさ。キミが居たから僕はこうなったんだよ……それにキミの親があんな風になったのもね」
「僕は…そんな事してない!」
「してなくてもだよ!何故ならキミは僕達と同じなんだからさぁ!」
サラリーマンが声を荒げると体からオーラが溢れ出し肉体が変貌する
大きく発達した無数の鱗が全身を覆い、鎧のように変化した肉体を持ち、腰に剣を下げている
サラリーマンはファントム『ドレイク』となった
「これが僕の姿だよ。さっきの奴と同じでね」
「あ…あぁ…」
「キミは人間かもしれないが内に秘めている物はこの世のものじゃないんだよ!それがあるから関係のない者達がが傷付けられるのさ!お前の親もそうだ!!」
「そ、そんな…」
突きつけられた言葉は子供一誠の心に大きく突き刺していく
そしてドレイクが留めの一言を発した
「全てお前の存在が原因だ!お前が居たからこうなったんだ!!」
バキッ!
その瞬間、子供一誠の脳内に親子との楽しい記憶が蘇ってくる
そこに大きな亀裂が入り込む
ドックン!
「うっ!」
胸を押さえ苦しみだす子供一誠
体がひび割れ、それが体中に広がっていく
「さぁ、早く絶望してファントムを生み出せ!はっははははは!!」
ドレイクは高笑いしながら体が砕け散ろうとしている子供一誠からファントムが生まれるのを待つ
その時、いくつもの銀の銃弾がドレイクに迫ってきている。だがドレイクは腰に下げている剣を引き抜き銃弾全てを弾き落とす
「やはり来たか…指輪の魔法使い!」
銃弾が来た方に剣先を向けるドレイク
その先にはウィザーソードガンをガンモードにして銃口を向けている憑依一誠の姿があった
「あっちのファントムは囮だったって訳か」
「そうだ。魔力とファントムの気配を消すのには苦労したがな…さて僕はこれで失礼するよ」
ドレイクは側にある柱の一本を切り裂く
支えが無くなったことで二階に続く床や階段が落ち、その衝撃で砂埃が舞う
憑依一誠はローブで砂埃を塞ぎ、ドレイクの居た場所をもう一度見る
だがそこにはドレイクの姿が無かった
『逃げられたか』
「あぁ…だが先に一誠だ」
憑依一誠は駆け足で子供一誠の元に向かう
力尽きたように地面に倒れ、体のひび割れが全体まで広がっていた
衰弱状態の子供一誠が憑依一誠を見る
「……誰…?」
「絶望なんてするな。俺に任せろ」
「…僕は………いちゃ駄目…なの?」
「そんな事はない。希望を捨てるな」
憑依一誠は『エンゲージウィザードリング』を子供一誠に右手中指に付ける
「約束する。俺が最後の希望だ」
そう言って子供一誠に付けたエンゲージウィザードリングをハンドオーサーにかざす
《エンゲージ プリーズ!》
子供一誠のリングから魔法陣が浮かび上がり、憑依一誠はその中に入り込む
魔法陣から憑依一誠が出た場所は現実とは違う世界『
その風景は一誠の住んでいる街と変わらない。憑依一誠が辺りを散策していると誰かが前を走り通る
『お父さん!お母さん!』
それはランドセルを背負い走って家に向かっている子供一誠
それを笑顔で待っている一誠夫妻の姿もあった
「ここが…一誠のアンダーワルド」
憑依一誠が子供一誠を見続ける
一誠夫妻と子供一誠との距離が狭まった瞬間、亀裂が走る
その場所の空間が砕かれ巨大ファントムが現れる。ドラゴンの体をベースに筋肉と硬い鱗で覆われ、鋭い爪と牙を持ち、尻尾の部分はもう1つの頭部が隠されている。形状はウロボロスに西洋のドラゴンの体が加わったようなファントムである
「なんて巨大なファントムだよ」
憑依一誠はそう呟きながらウィザードリングを付け替え、ハンドオーサーにかざす
《ドラゴライズ プリーズ!》
上空に巨大な赤い魔法陣が展開し、そこからファントムが現れる
銀を特徴とする体に赤と金の装飾、他のァントムとは違うメカニカルな風貌をしたドラゴン。ウィザードである操真晴人の中に巣食うファントム『ウィザードラゴン』である
そのウィザードラゴンが一直線に憑依一誠の元に向かってくる
憑依一誠は攻撃してくると思い身構える。だがウィザードラゴンは近くまでくると静止し、じっと憑依一誠を見る
『こうして精神の中で対面するのは久しぶりだな』
「えぇ?…まさかお前ドライグか!?」
じっと見るウィザードラゴンの正体がドライグである事に驚く憑依一誠
「けどお前のその姿って」
『少しばかり無理を言って体を貸してもらった。お前と共に戦いと思ってな』
「…ドライグ」
『もう見てるだけはごめんだからな。一緒に戦うぞ相棒!』
「あぁ……俺に力を貸してくれ、ドライグ!」
『無論だ!』
憑依一誠と
憑依一誠は受け身を取りながら
《コネクト プリーズ!》
隣から赤い魔法陣が展開され、そこからマシンウィンガーをを引っ張り出す。マシンに乗り、巨大ファントムを目指して発進する。その後ろから
「はぁ!」
その場で飛び、マシンウィンガーのボディを展開させて巨大な翼の様な形態『グレイトフルウィンガー』に変形させる。
「いくぞドライグ!」
『応!』
巨大ファントムに向かって高速で飛行する。それを見た巨大ファントムの口と尻尾の頭部の口から炎玉が連射する。その炎玉をギリギリの距離で躱していき、巨大ファントムの胴体に体当たりするが、あまり効き目が無い。一旦距離を置き、口から火炎を放つがこれも効き目が無い
「頑丈過ぎるだろ…ってうぉ!?」
遂に尻尾の頭部が
胴体を巻き付き、振り落とされた憑依一誠も本体の手で掴まれる。締め上げる力がどんどんと強くなりミシミシと音が鳴っていく
「ぐぁああああ!!」
『なんという力だ…!』
二人は振り解こうとするが締め上げる力が強すぎて解けない
「こ、このままじゃ…一誠が…」
早くファントムを倒さねば現実に居る子供一誠の体が粉砕し、ファントムが生まれてしまう
この世界で必要とされる存在、世界を救うであろう存在を失ってしまう事になる。それだけは死守しなければならない。だがファントムの力が一向に弱まる気配がない、次第に意識が遠退こうとした時
急に二人を締め上げる力が弱まり、落下していく
憑依一誠はそのまま落下していく、
『大丈夫か相棒』
「あぁなんとかな。けどなんで急に」
何故力を弱めたのか疑問に思う二人
すると巨大ファントムが体が硬直してるかのように動かない。まるで何かに止められているかのように
「一体何が『…ぉ…ぃ』ッ!?」
巨大ファントムから微かに声がしてくる
その声は憑依一誠が誰よりも知っている物だった
「まさか…お前…」
『なんて事だ…!』
憑依一誠と
何故なら巨大ファントムは
この世界のドライグだからである
『まさかファントムと一体化していたとは』
「くそぉ!…早く助ける方法を探さないと」
『無駄だ。もう一人の俺が僅かに意識を取り戻したところを見るとファントムに完全に精神を持って行かれている』
巨大ファントムとなってしまったドライグ
すると途切れ途切れだが、憑依一誠に話しかける
『ぉ…前たちが…何なの…か、知らなぃが…早く…攻撃しろ。お…れの意識…が保って……ぃる間に』
「何言ってるんだ!そんな事すればお前が!?」
『この…小僧のぉ……中にぁった、支えともいえる物…が壊れた瞬間、僅かな……魔力が変異し俺を…取り込みこんな姿に……なった。最早、俺に助かる事は……出来なぃだろ…ぐぅぅ!!』
苦しみだし憑依一誠に襲い掛かろうとするドライグだが、気力を振り絞り押さえつける
『まさか…こんな事に……なるとはな。これが俺の………赤龍帝の…最期とは』
「…ドライグ」
『頼む…消してくれ』
「………ッ!?」
仮面で隠れている素顔は悔やみと悲しみで一杯である憑依一誠
ウィザードリングは付け替え
「飛べ!ドライグ!!」
『あぁ!』
背に載せた憑依一誠と共にを遥か上空まで飛ぶ
付け替えたウィザードリングをバックルにかざす
《チョーイイネ!キックストライク、サイコー!!》
憑依一誠は
「だぁあああああああああああああああ!!」
放たれた跳び蹴り『ストライクエンド』が巨大ファントムに命中する
体中に炎が覆われるとファントムとなった部分が崩れ落ち、本来の姿が見えてくる
『……すまない』
「………」
安らかなその顔で憑依一誠に礼を言うドライグ
そしてそのまま爆破し消滅する。爆発の中から出てきた憑依一誠は地面に着地し、
「………」
『……まだ後悔しているのか』
「…いくら頼みであっても、俺は相棒を殺したんだぞ?後悔してない筈がないだろ」
『それでもだ。あぁするしかなかった』
「他にも方法があった筈だ!それなのに『いい加減にしろ!!』」
憑依一誠の言葉に被さるように
『奴は覚悟を決めていた。自分という存在が異形にとり込めれ助かる見込みが無いと悟り、自分諸共消滅しなければ宿主が死ぬだけでなく、異形までも現実に放たれてしまう。だから命を懸けてでも守り通したんだ!もしも俺が立場なら同じことをしていた!お前はそれを無下にしようとするだけでなく、侮辱もした!俺達生きる者は逝ってしまった者達の想いを背負い生きて行かなくてはならないんだ!!』
「…ドライグ」
『一人で抱え込むな相棒。例えお前が一人になっても俺が側に付いている…未来永劫とはいかないが、死ぬその時までずっと俺が支えてやる』
「……本当にすごいよ。お前は」
さっきまで悔やんだ表情が和らぐ憑依一誠
今まで悲しみに染まった瞳が覚悟と勇気に変わっていく
「話が付いたようですね」
「『ッ!?』」
突然と聞こえてくる声に二人は驚き警戒する
ここは子供一誠のアンダーワールドの中であり、ここに入り込めるのは魔法使いかレギオンのようなファントムしか居ない。辺りを見渡す二人の目の前に突然とその声の主が現れる
「貴方は…王妃様?」
「姿形が一緒だけ。中身はまるで違う」
現れたのはサガラと同じ神である王妃だった
「王妃様教えてくれ。今この世界で何が起こってるのか」
「それを説明する事も含めてここにやってきました」
王妃は手を前に差し出し淡い紫の粒子が出てくると一誠のアンダーワールドに拡がり始める
すると今までファントムによって壊された世界が巻き戻しのように戻り直っていく
「今この子の精神を安定させ、魔力を元に戻しました。ですが、元に戻したとしてもこれから先の未来で上手く使えるかは分かりません」
「全ては一誠次第って訳ですか」
「それとこの世界で現れる事が無かった怪人達。奴らは貴方がこの世界に来る前から現れました」
「俺が来る前に?」
王妃は頷き、話を進める
「神によって世界が創造され、この世界は物語通りに進む筈でした。しかしそこにイレギュラーが発生し、話は大きく外れ始めました」
「原作崩壊って訳ですか」
「そう。たった一つの崩壊によって本来起きる事が無かった事が起こり、物語が変わっていきました。そこでサガラは貴方に世界を渡らせることを提案しました」
『つまり相棒に世界を旅させたのは、この事態を抑える力を付ける為だったという訳か』
「その通りです。貴方を蘇らせたのも新たに得た力に必要だったからです。これから起きる最悪な事態を防ぐために」
「最悪な事態?…それってどういう」
憑依一誠が尋ねると一誠のアンダーワールドが真っ白になっていく
そして憑依一誠と
「どうやら時間が来たようですね……最後に伝えておきます。これからこの世界の物語が始まった時、必ずどこかでイレギュラーが起こります。そこで貴方はそのイレギュラーをどのような形でも良いので解決もしくは対処をお願いします」
「対処は分かるが解決って?」
「イレギュラーは必ずしも取り除くという訳ではありません。貴方なら出来るはずです」
そう言って王妃の両手から光が溢れる
そこから金色の輝くチェスのポーンが出てくると憑依一誠の所まで行き、目の前で停止する
「これは
「それは私の作った特別性の
「………」
「さぁ…あの子の元に」
一誠のアンダーワールドが完全に真っ白になると憑依一誠と
残った王妃は自分の胸に手を添える
「これから先に起こる事に対して、貴方は選択を問われます。どうか悔いのない選択を」
「……ぅん?」
深く眠っていた子供一誠
目を覚まし上半身を起こし、辺りを見渡す。そこは写真館と思われる部屋、カメラや椅子が備えられている
その部屋に一際目立つ背景の絵である。真ん中に居る赤い龍の鎧の背後に15人の様々な形状の鎧をした戦士達が構えている。その戦士達とは別に完全に陰に隠れ背を向けている戦士が一人という背景
「ここって」
「目覚めたか」
そこへラフな格好の憑依一誠が入ってくる
子供一誠はビクッっとするがすぐに落ち着く
「お兄ちゃんは…あの時の僕を…」
「あぁ。まずはそこから話をしよう」
憑依一誠は子供一誠にこれまでの事を話す
夫婦が意識不明になった時から子供一誠に起こった事を細かく話した。途中恐怖で震える事もあったが憑依一誠が背をさすりながら安心させた。次に憑依一誠が赤龍帝である事と別世界の一誠である事を省き、これまでの事を旅にして話しをした
「これからは俺がお前を見守る。困った時は俺に言え」
「うん。分かった」
「よし、それじゃあ自己紹介だ」
ここで憑依一誠は名を語る
それは
そして本来の
「俺は兵藤 士。通りすがりの仮面ライダーだ」
「何故だ!何故僕を!?」
子供一誠を絶望させ、人気のない場所に逃げてきたドレイク
だがさっきまでとは様子が違い、酷く怯えていた。ドレイクの前には真っ暗な闇ではっきりと姿が見えないが男がが一人立っていた
「悪いがお前の役目はここまでだ。ここからは俺が進行する」
「ふざけるな!これだけの事をして消されるなんてごめんだ!」
「ほぉ…逆らうか。だったら仕方ない」
男が指を鳴らすと背後から一人のライダーが歩み寄ってくる。その姿は魔法使いような格好をし、腰にはウィザードと似ているバックルを付けている。その姿を見てドレイクは声を上げる
「そいつはまさか!?」
「あぁ、本来ならお前にやるつもりだった力だ。こいつに葬られるのは本望だろ?」
「い、いやだ。死にたくない!!」
ドレイクが逃走を図ると男は手を上げて合図を送る
男の後ろに居たライダーはハンドオーサーを動かし、バックルに指輪を翳す
《イエス!バニッシュストライク、アンダースタンド?》
ライダーの翳した手の平から魔法陣が現れ回転を始める。その魔法陣が徐々に大きくなり、光球となる
巨大になった光球は逃げるドライクに向かって放たれる
「こんな所で…僕は……あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
光球に直撃し大爆破が起こり、ドレイクも爆破する
爆破と共に炎が噴き上がり、その炎の微かな光で闇に隠れていた男の姿が見えてくる。テールコートのような服を身に纏い、シルクハットを被っている。そして一際目立つのは顔や肌を隠してる包帯の様なものは全て『映画のフィルム』である。男はドレイクが倒されたことを確認出来るとライダーに手を翳す
するとライダーの体が崩れ始め、体中からフィルムが飛び出てくる
完全にフィルムと化してライダーは男の体に取り込まれる
「なんとも予想通りの結末だな」
「……う~ん。何の音?」
男が体を慣らしていると少女が突然と現れる
男はそんな少女に驚きもせず普通に話す
「どうした?もう眠る時間だぞ」
「さっき大きい音がしたから。気になって」
「それはすまないな。さぁ、早く部屋に行きなさい」
「でも眠れないの」
少女は男に何か訴える目をする
それを見て分かったのか男はやれやれという仕草を見せる
「仕方ない。ではとっておきの話をしよう」
「とっておきの話!」
「そうだ。さぁ椅子に座りながら話そう」
男は近くに置いてあったソファとトッキングチェアの所もまで少女を連れて行く
少女はウキウキしながらソファに座り、男はロッキングチェアに背もたれせず浅く座る
「ねぇねぇ!早くお話しして!」
「あぁ。では話をしようか……」
「ある一人の男とシスターと堕天使の話だ」
全ての準備は整った
これから進むであろう物語に一体何が起こるだろうか
そのカギを握るは『兵藤一誠』
果たして彼に待ち受ける結末とは……
ハイスクールD×R 世界を旅した一人の憑依者
0章 『本当の始まり』
全てを破壊し、全てを繋げ!
ED『Journey to the Decade』
画面が割れ、七枚のプレートが飛び出し『
場所は写真館に変わり、メイビスの手で目を隠されている憑依一誠
その手が離れ目が開けられ、写真館のカメラのレンズ、マゼンダのカメラのレンズと変わっていき、最後に14ライダーの紋章が描かれたディケイドライバーがアップされる。中央に14ライダーの顔が映し出される
誰も居ない廃墟に次々と現れる赤龍帝達
それはクウガから鎧武までのライダーの姿になっている。最後に少女が現れ水とフィルムが入ったビンを掲げる
違う廃墟に積まれている砂利山に座っている原作一誠
その手にはフィルムを持っており、それには家族との思い出が映っている
少女がビンを掲げると地面に叩き落とす。14ライダーの幻影が一斉に誰かに向かう
落とされたビンは割れ、中の水とフィルムが飛び散る。その切っ掛けにより憑依一誠がゆっくりと倒れていく。倒れていく間に顔半分に次々と14ライダーの仮面が出てきて、最後にディケイドの仮面になって倒れる
原作一誠が立ち上がり、決意に満ちた目をする
一方少女の周りには14ライダーが各々武器を手に取りポーズをする。だが少女の顔は浮かばなかった
※ここでサビぐらいです
『
憑依一誠と原作一誠が交差するように歩み、背中合わせになる
次々と襲い掛かるライダー達に切り捨てていく『
涙する憑依一誠に手を差し伸べる原作一誠
疾走と駆け抜けるバイクの後に追いかけるように走る赤い自動車
14ライダー達を倒した『
灰色のオーロラを破壊しバイクを走らせる憑依一誠
画面が再び灰色のオーロラになると14ライダーがポーズを決めてタイトルが出てくる