ハイスクールD×R 世界を旅した一人の憑依者   作:銃剣

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明日もうすぐゴーストの放送ですね
これからが忙しくなりそうです


第13話

一誠とリアスが出会う前

士は朝飯と弁当を作ってある程度、家の掃除をした後に仕事に向かう

その仕事場は家から少し離れた商店街の私設された場所にある。その場所の扉には大きい文字でこう書かれている

 

 

『駒王探偵事務所』

 

 

この事務所は町中に名の知れる程であり、依頼する人も多い

多いと言ってもほとんどが居なくなったペットの捜索や人探しなどが主である。それでも仕事の依頼が途絶える事は無く、多い時には何十件とある。そんな駒王探偵事務所に一人、退屈しながら椅子にもたれる男

 

 

「ふぅ…」

 

 

コーヒーを飲みながら暇している士が居た

部屋の内装は仮面ライダーWの『鳴海探偵事務所』とほぼ同じである。唯一違うのは地下の大型装甲車『リボルギャリー』を格納できるガレージ以外にも全平成ライダーのバイクが収納している場所を設けている

 

 

「今日は依頼来ないのかな」

 

 

そう言ってネクタイを緩める士

今の格好は普段のマゼンタのシャツにグレーのジャケットではなく、黒のベストにスラックスという格好である。そんな士も依頼が来ないで暇をしている最中である。暇つぶしに『メモリガジェット』のメンテナンスをしようとすると

 

 

トントン

 

 

「ん?…どうぞ」

 

 

事務所の扉を叩く音がした

恐らく依頼人だろうと思った士は扉の向こうに居る人に入ることを許すと扉が開けられ入ってくる。入ってきたのは若い女性だった

 

 

「あのここって兵藤って探偵さんが居るって聞いたんですけど」

 

 

「あぁ、俺です。どうぞ席へ」

 

 

士は椅子から立ち上がり、来客用のソファに案内する

女性がソファに座るとテーブルに紅茶を出してから対席する

 

 

「それでご用件は?」

 

 

「…実はペットの捜索をして欲しいんです」

 

 

女性はペットの写真と依頼料が入った茶封筒を取り出す

写真にはトイ・プードルの姿が写っている

 

 

「2日前から居なくなってしまって探したんですけど、全然見つからないんです」

 

 

「ペットの行きそうな場所にも?」

 

 

「はい」

 

 

その後、士は女性から探した場所とペットの細かい特徴などを聞く

女性が帰るとすぐに探しに行く準備をし、ハットを被って外に出る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…やっと解放された」

 

 

そう言って溜息をつきながら家に帰る途中

帰る際に松田と元浜にしつこく誘われ、結局松田の家でDVD鑑賞会えをする事になった。松田と元浜が彼女が出来ない事に真剣に悩み、号泣している間、俺は持っていた車の雑誌を手に呆れながら聞いていた

 

 

「あいつ等も根は良いだけどな。なんであんな風になったんだ?」

 

 

松田と元浜の今後について考えているとある場所を通る

それは公園だった

 

 

「………」

 

 

公園の周囲を見渡す

その場所は見た俺の脳裏にはあの時の事が今でも思い出される

 

 

『死んでくれないかな』

 

 

俺は刺された腹の場所を擦る

痛みはないがあの時の事が夢とは思えない。あの激痛が本当に起きたものだと

だがその前に気になる事があった

 

 

『……ごめんなさい』

 

 

最後に聞いたあの言葉

一体誰かは分からないがその言葉には何か思いがあっての事なのは確かだと思った。それにあの時からか自分の体に何かが起こっている。朝のダルさとは違い、夜になってから体の中から力が溢れてくるような気がしてくる

 

 

「今後、士兄に聞いてみる……ッ!?」

 

 

公園を後にしようとした時、とてつもない殺気が襲ってくる

振り返ると公園の外灯に届かない場所からの視線。暗闇にかかわらず鮮明に見える

そこにはスーツを着た男が睨んでいる。その睨みには敵意があるのは確かだった

 

 

「貴様、レイナーレ様に殺された小僧か?」

 

 

レイナーレ?

一体誰の事を言っているんだ

 

 

「悪魔になっているな。主は誰だ?お前のような物を下僕にするんだ。相当の物好きだろう」

 

 

男が何を言っていることが分からなかった

だが俺は危機からかゆっくりと後ずさりながら距離を取る

 

 

「主の気配も仲間の気配もなしか。『はぐれ』か」

 

 

 

 

 

「ならば、殺しても問題あるまい」

 

 

男は手を翳し、光の槍らしきものが出してくる

その槍で腹を貫こうと投げてくる、俺は地面を蹴り回避する。槍は避けられだが、身体が今まで以上に上がってる事に驚く

 

 

「ほぉ、避けるか。だったらこれならどうだ」

 

 

男の周りにさっきの光の槍が数十という数が現れ、一斉に放たれてくる

力が出て来るのか、ギリギリで避けられるが、一瞬でも気を緩めれば突き刺さってしまう

 

 

ザクッ

 

 

その瞬間、腹に突き刺さる

男はいつのまにか俺の懐まで近づいていて、光の槍で突きさしていた

 

 

「ごはぁ!…あぁぁ…」

 

 

「痛かろう?光はお前たちにとって猛毒だろう。苦しまぬ内に終わらせよう」

 

 

男は光の槍を引き抜く

それにより腹から血が噴き出し、地面に飛び散る。大量に血を出したせいで視界がぐらつき意識が朦朧としてきた。これじゃ避ける事も出来ない…!

 

 

「ではさらばだ。はぐれよ」

 

 

男は俺の心臓目掛けて光の槍を付いてくる

 

 

 

 

 

《Stag》

 

 

どこから鳴る電子音と共に光の槍を弾く

男の攻撃を邪魔するかのように周りを飛び回る

 

 

「悪いが二度は殺させない」

 

 

背後から聞こえてくる声

振り返るとそこには緑と黒の二色が入ったバイクを乗っている士兄が居た。格好は探偵の時の物だが、腰にはベルトのような物をつけている。その手には黒いUSBを持っている

 

 

《Joker》

 

 

USBのスイッチを押し電子音が鳴る

そのままベルトのスロットに装填する。ベルトから浮き出てくるJの文字と鳴り響く増幅音と共に紫の波動が広がる。士兄は右腕を構えながら

 

 

「変身!」

 

 

左手でベルトのスロットを倒した

 

 

《Joker》

 

 

紫の光と電気が溢れ、紫の粒子が士兄の体を纏うように形成される。漆黒のボディに真複眼状の巨大な真っ赤な目とV字型の銀の触角

 

 

その姿は俺が子供時に助けてくれた

 

 

「貴様は!?」

 

 

「仮面ライダー……ジョーカー」

 

 

仮面ライダーだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺の前に一誠とドーナシークが居る

ペットの捜索をしてから数時間、メモリガジェット達を全て使ってようやく見つける事が出来た。依頼人の家まで送り、帰る途中に堕天使と一誠の魔力を感じ取り、急いで公園に向かった。俺が公園に着く直前にドーナシークが止めを刺そうとしていた所をスタッグフォンで阻止した

 

そして俺はロストドライバーとジョーカーメモリを出して仮面ライダージョーカーに変身した

 

 

『俺の出番はなしか』

 

 

「仕方ないだろ。あまり俺達の正体知られたくないからな」

 

 

そう。今回はドライグを使わないで変身している

理由としては一誠が悪魔に転生した時に赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)が発動したのをリアスが目撃したからである。これから接触するにあたってあまり使わない様にするんだが、それを聞いたドライグが暴れられない事で少し不機嫌である

 

 

「姿が変わった?…いやそれよりも人間が悪魔を助けるのか」

 

 

「そいつは俺の大切な義弟なんでね」

 

 

「そうか。なら死ね!」

 

 

ドーナシークが光の槍を投げてくる

 

 

「はぁ!」

 

 

だが全盛期の力を取り戻した俺には遅く見える

腕を振り上げて光の槍を弾き、すぐさまジョーカーのジャンプ力で飛び上がる

 

 

「おらぁ!」

 

 

「何ッ!…ごぁ!?」

 

 

ドーナシークの頭上より高い所から蹴りを繰り出す

腹部に直撃し、そのままドーナシークが地面に落ち、その近くに着地する

 

 

「き、貴様!よくも高貴な堕天使である私をぉぉ!!」

 

 

怒号するドーナシークは、周りに光の槍を複数出現させる

次で決めようとスロットからジョーカーメモリを引き抜き、右腰のマキシマムスロットに装填する

 

 

シュッ!

 

 

その瞬間

風きり音が聞こえ、俺とドーナシークの間から何かが通り過ぎて爆破する

 

 

「その子に触れないでちょうだい」

 

 

紅い髪。その姿からでも、すぐに思い出される

前世の時もこんな風に出てきて、俺の前に現れた

 

 

リアス・グレモリーを

 

 

「紅い髪……グレモリー家の者か」

 

 

「ごきげんよう、落ちた天使さん。この子にちょっかいを出すなら容赦しないわ」

 

 

そう言って滅びの魔力を出しながら警告するリアス

 

 

「これはこれは、その者はそちらの眷属だったか。今日の事は詫びよう。だが、下僕は放し飼いにしないことだ。私のような者が散歩がてらに狩ってしまうかもしれんぞ」

 

 

「ご忠告痛み入るわ。この町は私の管轄なの。私の邪魔をしたら、その時は容赦なくやらせてもらうわ」

 

 

「その台詞、そっくりそちらに帰そう。我が名はドーナシーク。再び見えない事を願おう……そして」

 

 

ドーナシークが宙を浮かびリアスを睨み付けた後、俺に向かって殺気を飛ばす

 

 

「貴様いずれ私の手で殺す。覚悟しろ」

 

 

捨て台詞を吐きながら夜空へと消えて行った

確認した後、振り返って一誠の様子を見るとリアスが治療を行っていていた

 

 

「一誠の状態は?」

 

 

「大丈夫よ。傷が塞がったわ」

 

 

リアスが治療を終えると俺に振り向く

 

 

「さて、貴方は一体何者かしら?」

 

 

「……通りすがりの探偵だ」

 

 

「ふざけないでちょうだい」

 

 

俺が答えをバッサリときるリアス

探偵だって事は間違ってないが今の姿じゃ信じてもらえないか。そう思ってベルトのスロットを戻し、ジョーカーメモリを抜き取り、変身を解く

 

 

「ッ!?」

 

 

「これで信用できるか」

 

 

驚いているリアスをよそにベストからケースを取り出し、その中にある名刺を渡す

それを見てハッとしたリアスは名刺を受け取る

 

 

「駒王探偵事務所…兵藤士ってまさか貴方って」

 

 

「一誠の兄だ。義理だけどな」

 

 

「そう…分かったわ。それとあの姿の事について聞きたいけど、この子を運ばないと行けないわ」

 

 

「分かってる。話は明日で良いか?」

 

 

「えぇ」

 

 

話を終え、一誠を家まで背負って運ぶ

リアスも容態を心配して家に泊まることになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処は何処なんだ。暗い…何も見えないし動けない

また死んだのか?

 

 

―――いや、キミはまだ死んではいないさ

 

 

この声は…一体誰なんだアンタは?

 

 

―――正体を明かしたいが、キミの覚悟が現せないと出てこれない。残念ながらね

 

 

覚悟って確か…エンジンを掛けてないって事か

でもエンジンってなんだ?

 

 

―――それは自分自身で見つける事だ。私が教えた所で意味が無い

 

 

でも俺みたいな…ってあれ?

なんだか意識が遠退くような感じが

 

 

―――そろそろ現実のキミが目を覚ます頃だろう。今回はここまでだ

 

 

待ってくれよ。まだ聞きたいことがあるし

第一俺の体に何が起こってるんだよ

 

 

―――それは私より彼女に聞いた方が早い。ではさらばだ……一誠

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん?」

 

 

次に目を覚ましてみれば、いつもの朝だ

 

 

「…なんだったんだ。あれって全部夢か?」

 

 

俺は昨日の事を思い返すが、どうにもあれは現実味がないものだった

だけどあの痛みは夢にしてはリアルすぎる。それにあの黒い翼の男に士兄が仮面ライダーになった事も気になる

 

 

「はぁ……うん?」

 

 

色々と気になる事がありすぎて溜め息をついてると自分の変化に気づく

そう何もつけていなく裸だった

 

 

 

 

 

いやいやいや何でだよ!何で裸で寝てんだよ!

もう何が何だが分からん!

 

 

「……うぅん」

 

 

「っ!」

 

 

隣から何やら声が聞こえた

それは艶っぽい声だった。気になって視線を移すと

 

 

「すーすー」

 

 

寝息を立てる紅髪の女の子が寝ている……それも裸で

その人はどう見ても学園のアイドル的存在であるリアス・グレモリー先輩だった

 

 

………はぁ!?

なんで隣に先輩が寝てるんだよ!?それになんで裸で寝てるんだよ!

思い出そうにも全然覚えてない!ちょっと待て…まさか俺が覚えてないうちに何か間違いが!

 

 

「おーい一誠!早く起きろ!」

 

 

一階から聞こえる士兄の声

そして、階段を上がってくる足音。それも勢いよくだ

このままだと士兄が来る!

 

 

「ちょっと待って!今俺起きてるから!起きるから!」

 

 

「うん?そうか。もう朝飯出来てるから早くしろよ」

 

 

扉の前まで来た士兄をなんとか言って部屋に入るのを阻止した

次第に士兄の足音が一階に下りるのが聞こえる。なんとかなった…はぁ

 

 

「うーん…。朝?」

 

 

隣で先輩が寝惚けまなこをさすっている

とりあえず状況を確認するまえに

 

 

「あの…先輩」

 

 

「何?」

 

 

「色々聞く前にちょっと着替えて欲しいっというか」

 

 

今の先輩の姿は俺と同じく裸の為、直視できない

すると先輩は微笑を浮かべると

 

 

「見たいなら見てもいいわ」

 

 

「いやそれは…ちょっと…」

 

 

俺も一応は思春期の男子だ!

魅力的な女性を見ればタジダジにもなる

 

 

「お腹、平気?」

 

 

そう訊いて俺の腹を摩る先輩

 

 

「昨日、刺されていたから」

 

 

「っ!」

 

 

……そうだ、昨日俺は公園で翼の生やした男に腹を貫かれたんだ

光の槍で攻撃されて、そこに士兄が黒い仮面ライダーに変身してたし

あれは夢じゃなかった?

 

 

「ちなみに昨日の出来事は夢じゃないわ」

 

 

「で、でも傷を負ったはず…」

 

 

「私が治ったわ。致命傷だったけど、意外となほど貴方の体は頑丈だったから。それに貴方のお兄さんにも手伝ってもらってね」

 

 

「士兄にも」

 

 

そうか…また士兄が助けてくれたのか

あの時の事がまだ聡明に覚えている。そう思って時計を見ると

 

 

「あ、先輩すいません!もう学校の時間が」

 

 

「あらそうね。着替えましょ」

 

 

未だに裸のままで恥ずかしく顔が真っ赤な俺と平然といる先輩と着替えを始める

俺は一足早く着替えを終えて一階に降りる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いただきますわ」

 

 

着替えを終えた俺と先輩は食卓で朝食を食べている

士兄はこんな状況でも平然としていて、既に食後のコーヒーを飲んでいる

 

 

「あ、あの士兄」

 

 

「なんだ?」

 

 

「その…気にならないのか?」

 

 

「別にそんなことないぞ。寧ろ女性に料理の感想聞けてるから良いし」

 

 

こんな事でも料理の感想!?

そういえば今日の朝食は和食じゃなくて洋食だな。バターの香りが食欲をそそるクロワッサン、箸で割ればふんわりトロッとしたオムレツ、皮はパリッとジューシーなソーセージ、新鮮で水水しい野菜にバジルのドレッシングが掛かったサラダ、フルーツとヨーグルトで出来た甘酸っぱいスムージーなど今日の朝食は豪勢だ

 

 

「昨日から仕込みしたから結構自信があるが、どうだ?」

 

 

いや確かに美味しいけど、まさかこのクロワッサンって生地から作ってるのか?

 

 

……サクッ

 

 

「ッ!?」

 

 

隣で先輩がクロワッサンを一口

すると驚いた顔と共にどこか複雑な顔をしていた

 

 

「…もしかして不味かったか?」

 

 

「いえとても美味しいですけど…なんだか……負けた気が」

 

 

あぁ先輩もですか

そう言えば義姉さん達も士兄の料理を食べる度に凹んでたな。あの時に慰めるのがどれだけ大変だったか

こうして違和感があったが今日も美味い朝食を食べてから学校に向かう事になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あとで使いを出すわ。放課後にまた会いましょう」

 

 

そう言って校門を抜け、学校の玄関で俺と先輩は別れた

此処まで来る途中は周りから黄色い声や嫉妬やらの視線が痛い。俺はそのまま教室に向かいながら、いつものようにキャンディーを二粒取り出して準備をする。

理由はもちろんいつもの事だ

 

 

「「どういう事だ!ごぅ!?」」

 

 

教室の扉を開くを松田と元浜が襲い掛かってきたが、すぐにキャンディーを口の中に放り込んで黙らせる

もがいている二人を無視して自分の席に座ってキャンディーを口に転がす

 

 

「昨日まで俺達はモテない同盟の同志だったはずだ!」

 

 

「俺はそんな同盟に入ったつもりないぞ」

 

 

「イッセー、とりあえず理由を聞こうか」

 

 

「別に先輩と一緒に歩いただけだぞ」

 

 

「「余裕のつもりかこの野郎!」」

 

 

再び襲い掛かってきた二人にまたキャンディーを口に放り込んで黙らせた

放課後まで俺はいつものと変わらない一日を送った

 

 

 

 

 

放課後

他の生徒が帰っている中、一人の生徒が訪れていた

 

 

「や、どうも」

 

 

「…木場?」

 

 

俺の前には学校のイケメン王子こと木場祐斗がいた

木場とは結構付き合いもあり、愚痴を零す相手でもある。いつも愚痴を零す度に苦笑いされてるが

だがそれが原因で一部の女子が良からぬ事をしてるという噂を聞く

 

 

「もしかして使いってお前か?」

 

 

「まぁね。一緒に来てくれるかい」

 

 

「あぁ分かった」

 

 

鞄を持ち、教室を出て木場のあとを着いていく

その道中に

 

 

「キャー!木場くんと一誠くんが歩いてるわ!」

 

 

「これは木場くん×一誠くんに違いないわ!」

 

 

「いえ、一誠くん×木場くんかも!」

 

 

「「「それよ!!」」」

 

 

「…さっさと行こうぜ木場」

 

 

「そうだね」

 

 

苦笑いしている木場と一緒に女子の話を無視しながら歩き続ける

マジで本当に鬱陶しい

 

 

 

 

 

木場と向かった先は、校舎の裏手

木々に囲まれた旧校舎、現在使われていない建物だ。その中は廊下は外見とは違って綺麗で、使われていない教室も塵ひとつ落ちていない。しばらくして木場の足が、とある教室の前に止まる

 

 

「ここに部長がいるんだよ」

 

 

俺は戸にかけられたプレートを見る

 

 

『オカルト研究部』

 

 

…オカルト?何でオカルト研究部?

 

 

「部長、連れてきました」

 

 

木場が戸を開ける前にそう声をかけると、「ええ、入ってちょうだい」と先輩の声が聞こえてくる

木場が戸を開け、そのあとに続いて部室へと入る。入って最初に目に入ったのが床・壁・天井にいたる所まで魔法陣っぽいものが書き込まれている。あとはソファーがいくつかあるくらいか……ん?

 

 

「美味いか?」

 

 

「……はい。美味しいです」

 

 

ソファーに座っている小柄な少女

一見では小学生にしか見えない、一部の男子に人気が高い。女子の間でも「可愛い!」とマスコット的な存在、搭城小猫と士兄が仲良くクッキーを食べていた

 

 

ってちょっと待て!

 

 

「なんで士兄が此処に!?」

 

 

「おう。俺も呼ばれたからな」

 

 

士兄も呼ばれたって、まさかあの夜の事と関係あるのか

そう考えているとシャーという水の音が聞こえてくる。見れば、室内の奥にシャワーカーテンがあり、誰かシャワーを浴びている。ってシャワー付きなのかこの部屋!

 

驚きつつ直視しない様に振り返って待ち続ける

しばらくしてキュッという水を止める音が聞こえる

 

 

「部長、これを」

 

 

カーテンの奥にもう一人誰かが居るらしく、先輩とは違う女の人の声が聞こえる

その後カーテンが開かれ、制服を着こんだ先輩の姿と三大お姉さまである姫島朱乃先輩と塔城黒歌先輩の姿もあった

 

 

「ゴメンなさい。昨夜は、お家にお泊りして、シャワーを浴びてなかったから」

 

 

昨夜ってもしかして俺の腹を傷を完治したのは先輩がずっと治療してくれたのか

 

 

「これで全員揃ったわね。兵藤一誠くん。いえ、イッセー」

 

 

「は、はい」

 

 

「私たち、オカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪魔としてね」

 

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