理由としては次回にどう繋げるかです
夜の森林の中
暗闇で回りが見えず、月明かりしか照らす物はない
そこに突然灰色のオーロラが出現するとすぐに消えていった。そこには未だに倒れている一誠の姿があった
「う…うぅ…」
しばらくして目を覚まし起き上がる一誠
フラフラと倒れそうにもなるが木を使って体を支える。魔力も残り少なく、体力も僅か
カブトのハイパーフォームによる過去の行き来、二天龍にパーフェクトゼクター+倍増譲渡
さらにヴァーリとの一戦にファイズアクセルの使用で疲労が蓄積している。いくら旅で強くなっても人間に戻ってしまったので悪魔だった頃の力が発揮できないのだ
『相棒。大丈夫か!?』
「あぁ……なんとか」
弱りながらも一誠は返事を返す
そのまま足を引きずりながらも歩き始める
「ドライグ。俺が気を失った間に何があった」
『お前が気絶した時、魔物の群れがやってきた。そこにサガラが』
「サガラだと?」
『あぁ。お前に力を与えたらしい……これから起こり得る事態に備えてと言ってな』
「起こり得る事態?」
一誠は
「ダメだ。何も感じない」
『仕方ない。お前はここまで休まずに戦ってきたんだ』
一誠とドライグはサガラに与えられた力が何なのか分からないまま森の中を歩き続ける
そして森から抜け出すことが出来た
「ここって神社?」
森から抜け出せた場所は神社だった
場所的には裏側である。するとドライグが
『相棒。ここ等一帯に結界が張られているぞ』
「結界って…まさか!」
一誠は神社の広場に出ようとするが結界がそれを阻む
何とか壊そうと
『無理だ相棒!今のお前じゃ壊す事が出来ん!』
「それでも…この中には……ッ!?」
一誠は必死に殴るが結界は壊れるどころか傷も付かない
そうしていると誰かが神社から出ているのが見えた。それは一人の幼い少女とその母親だった
その後に術者と思われる者達が二人を追いつき囲む
「ドライグ!すぐに倍増して結界を壊すぞ!」
『無茶を言うな!これ以上お前の体が持たないぞ!結界を壊す前に死ぬのが落ちだ!』
「けどこのままじゃ!?」
一誠とドライグが揉めている間に術者の一人が刀を抜き切ろうとしていた
「俺はどうなってもいい!だから倍増しろドライグ!」
『お前は自分の事を考えろ!ここで死んだら元も子も無いんだぞ!』
一誠の焦り、ドライグの怒号
この繰り返しが続く中、その時がやってきた。術者の刀が二人に振り下ろされる所を
「やめろぉおおおおおおお!!……ッ!!??」
この時一誠の脳内にある記憶が蘇ってきた
《やらせるかぁぁぁぁぁぁ!!》
《くそ!このガキは何だ!》
《先にそいつを始末しろ!》
《ッ!?…朱乃!》
《いやぁぁあああああああ!!》
《間に合えぇぇぇええええええええええ!!》
……ザッシュ!
ポタ…ポタ…
《……え?》
《大丈夫……朱乃》
《母さま……いや!いやぁ!?母さまぁぁああああああああああ!!》
《っち!邪魔が入ったか》
《……お前ら》
《ん?》
《全員生きて帰れると思うなぁぁああああああああああああ!!》
「……殺す」
一誠の目が紫色に光ると共に体が赤い光で覆われる
この時一誠でない何かが目覚めた
「さぁその忌々しき子を渡せ!」
そんな術者の声が響かせる神社の広場
それを囲うようにして母親と少女を逃げないようにしている
「この子は渡しません!この子は大切な私の娘です!」
母親は我が子を庇うようにして抱きしめる
術者は刀を抜き取り迫りくる
「貴様も抱えているものは邪悪な黒き天使の子なのだ!さぁ渡せ!」
「絶対に!絶対に渡しません!」
「……そうか。なら仕方ない」
術者は刀を振り上げ
「……貴様も心から忌々しき子に穢されてしまったようだな。なら親子共々葬るまで!」
母親と少女に刀を振り下ろす
二人に振りかかる『死』
少女は怯えながら母親を抱きつき、母親は迫りくる刀の恐怖に思わず目を礫しまう
しかしそれは突然起こった
遠くから爆破が起こり一部の結界が壊れたのだ
術者が張った結界は容易く壊れるほど柔ではなく頑丈に張られていた
しかし、その結界が壊されるという事はそれ程の実力者が壊したのだと推測する。術者たちが爆発した場所を警戒すると立ち込める砂埃から一人の人影が現れる。術者は何時でも攻撃できるようにすると砂埃が止み、その正体を知る
「あれは…赤龍帝!?」
「何故だ。何故赤龍帝が此処に!」
術者は赤龍帝である一誠の存在に焦っている
だが一誠の様子は少し違った。ユラユラと死人のように近づき不気味だった
兜の隙間から見える緑色の目もなく、偶に紫色に一瞬光る。腰には3つのスロットのベルト『オーズドライバー』が装着されている
『相棒!どうしたんだ!?』
「………」
ドライグの呼びかけにも反応しない一誠
術者達の近くまで歩いた時、胸の宝玉が紫に点滅すると紫の三枚のメダルが飛び出す。メダルはオーズドライバーの3つのスロットにセットされ斜めに傾く
そして右腰にあったメダルをスキャンする『オースキャナー』が待機音を鳴らし、ひとりでに動き、セットされたメダルをスキャンする
『プテラ!トリケラ!ティラノ!』
『プ・ト・ティラ~ノ・ザウル~ス!!』
一誠の前に紫のプテラ・トリケラ・ティラノの『オーラングサークル』が出るとそれが一つになり胸部に付くと紫の光が鎧を包み込み形状を変えていく。龍のようなフォルムから恐竜のような鋭く尖り、鎧の色が紫と白に近い銀色に変わり、一瞬だけ翼と尻尾のような物が見えると消える
そして周りに冷気を出し凍結していき、地面だけでなく張っていた結界まで凍リ始める
その姿は欲望の結晶をその身に宿し取り込むと言われ、欲望の器を備えていなければ制御出来ないとも言われた
その名も『
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
一誠の雄叫びで地面の凍った部分を砕くだけでなく、結界まで粉砕した
「何だアレは!?」
「姿が変わっただと!」
凍りと結界の塵が降り注ぐ中、術者達は驚きを隠せなかった
一誠は体勢を低くすると背中から翼である『エクスターナルフィン』を展開するとそれを使って術者達を吹き飛ばす
「「「「「ぐぉおおおお!?」」」」」
母親と少女を除く術者達は遠くまで飛ばされる
一誠は野獣の如く駆け寄り、術者の一人を掴み上げ無理やり立たせた状態で走る出す
「うぉぉあああ!」
「は、離せぇ!」
足掻く術者だが一誠の掴む力が強く逃げられない
そのまま引きずった一誠は近くにあった木に向かって術者を叩きつける。その衝撃喰らった術者は叩きつけられた木と共に倒れ、起き上がろうとするもすぐに力尽きる
「くそぉ!何だ奴は!?」
「集中して攻撃しろ!」
術者達は一斉に魔法陣を展開し、魔力の弾を連射する
一誠は腕で弾くが四方八方が撃ち出される魔力の弾は徐々に当たり始め、次第に全弾命中してその場が爆破する
それでも撃ち続け完全に姿が見えなくなると撃つのを止める
「はぁ…はぁ…」
術者達はありったけの魔力を攻撃に回して攻撃し続け息が上がる
爆破と煙が立ち込めると倒れている一誠の姿が見えた
「やったか…?」
術者の一人が一誠の生死を確認するべく不用意に近づく
その瞬間兜の隙間から紫色の目が光り、起き上がる
「あれだけの攻撃を受けて無傷だと!?」
「ありえん!こんな事!!」
術者は再び魔力の弾を連射する
だが幾ら撃っても怯むどころか全く効いていない。一誠はいい加減鬱陶しいと思い、腰部のスカート部分『テイルディバイダー』に変形させ術者達を薙ぎ払った。吹き飛んだ術者達が一か所に集まった時、オースキャナーで再びメダルをスキャンする
『スキャニングチャージ!』
オーラングサークルが点滅すると両肩の角を模した『ワインドスティンガー』が伸び、術者数人を串刺しにする
再び背中から展開されたエクスターナルフィンで冷気を放ち完全凍結させ、変形したテイルディバイダーの一撃で容赦なく粉砕する
ほとんどの術者達はプトティラのスキャニングチャージ『ブラスティングフリーザ』で粉々になったが、運よく逃れた者はそれを見て顔を青ざめ恐怖していた
「こ、こんなの聞いていない!死にたくない!!」
術者は背を向けて逃げるが一誠はそれを許さなかった
ワインドスティンガー・エクスターナルフィン・テイルディバイダーを元に戻ると地面に腕を突き刺す
地面に亀裂が走ると紫色の光が光り、腕を抜くと手にはプトティラの力によって地中から生成されたティラノサウルスの頭部を模した万能武器『メダガブリュー』が握られていた
そして胸の宝玉から銀色のメダル『セルメダル』が飛び出し、それを口に模した刃部に投入し口を閉じる
『ゴックン!』
電子音でセルメダルを取り込む圧縮し、エネルギーが凝縮
持ち方を変えメダガブリューをバズーカモードにし、サブグリップを曲げて変形させる
『プ・ト・ティラ~ノ・ヒッサ~ツ!!』
取り込んだセルメダルのエネルギーを砲身に圧縮する
増幅され圧縮された砲撃『ストレインドゥーム』が逃げる術者に放たれる
「ぎゃあああああああああ!!」
砲撃を喰らった術者は爆破する
こうして全ての術者が一誠によって倒された
それを呆然と見ていた母親と少女
「朱乃!朱璃!」
母親と少女に向けられる呼び声
空から黒い翼を羽ばたかせ、親子の元に降り立つ男、バラキエルである
「二人共大丈夫か!?」
「えぇ大丈夫よ」
「そうか。良かった……ッ!?」
バラキエルは親子の安否を確認してホッとした時
一誠を一目見て驚愕した
「はぁ…ああぁぁ…」
唸りながらゆっくりと振り返る一誠
親子を見てからバラキエルの存在を見た。
その直後サブグリップを元に戻し、口を開け、メダガブリューをアックモードに変形させ襲い掛かる
「ああああぁぁぁぁ!!」
「ぐぅ!?」
バラキエルは光の槍を出し攻撃を防ぐが、一誠のパワーに押される
距離を取ろうと翼を出し空を飛ぶが、一誠もエクスターナルフィンを展開し追いかける
「うぉぉああ!」
「ぐっ!速い!」
バラキエルは光の槍を投げて攻撃するが、メダガブリューとテイルディバイダーで全て弾き落とされる
続けて光の槍を投げるがその前に一誠に掴まれ頭から急降下する。バラキエルは一誠がやろうとする事に気づき、光の槍で斬るが微動だにしない
「はぁぁああああ!」
「ちぃっ!…やむを得ん!」
バラキエルは光の槍の先端に魔力を一点に集中させる
光の槍は今まで以上に輝き始め、迸るほどのエネルギーが溜まる
「はぁ!」
「ごぁああ!?」
渾身の光の槍は一誠の胴体を突く
流石に強い衝撃を食らったのか、一誠は掴んでいた手を離す。バラキエルは地面に直撃する前に翼を使い落下速度を落とし受け身を取りながら地面に着地する。一誠はそのまま地面に激突する
「はぁ…はぁ…」
片膝を付きながら息を上げるバラキエル
本当は貫く程の威力もあった槍が一誠には通らなかった。予想以上の鎧の硬さと力があり、一瞬で術者達を葬り去る能力。光の槍を杖代わりにし、体を立たせるバラキエル
「あぁ…あああぁぁぁ!」
そんなバラキエルとは違い、さっきの槍で鎧に煙が立ち上るも全く効いていない一誠
落としたメダガブリューを拾い上げ、再び構える一誠
「くそぉ。ここまでとは」
「うぅぅ!うぁあああ!」
ゆっくりとバラキエルに近づきメダガブリューを振り被る
バラキエルは光の槍は構えるが、倒せるとは考えていない。先ほどの攻撃で一誠の力量を測り、勝てないという事を知ったからである。一誠はそんな事関係なしにメダガブリュー振り下ろす
そこにバラキエルと一誠の間に誰かが割り込んだ
「やめて!」
それは朱乃だった
振り被ったメダガブリューは朱乃に当たる手前で止まった
「「ッ!?」」
「………」
朱璃とバラキエルは突然朱乃が飛び出した事に驚いた
すぐに離れるように言おうとするが一誠のメダガブリューが目と鼻の先にある為、下手にいう事が出来ない
一方朱乃は震えてはいるが逃げはしなかった
「大丈夫……だからね。私と母様は……もう平気だから」
「………」
今にも泣きだしそうな朱乃だったが、勇気を振り絞り一誠に話す
一誠はそれを見て動かない
「助けてくれて……ありがとう」
「う……うぅ…」
「だから…お願い……止めて!」
朱乃の言葉に反応したのか、一誠はメダガブリューを落とす
メダガブリューはそのまま地面の中に戻り、一誠は頭を抱え強く唸り始める
「うぅぅぅぅ!!ああああああああぁぁぁぁ!がぁぁああああああああ!!??」
何かを拒絶するような声を上げる
その隙にバラキエルは朱乃の前に出て光の槍を構える
また暴走でもすれば今度は自分だけでなく家族も巻沿いかねないと考えていると
『ったく。世話の焼ける奴だ』
どこからか聞こえてくる声。それは
だがそこから聞こえてきたのはドライグの声ではなかく別の声。宝玉が緑から赤に点滅するとそこから赤いメダルと大量のセルメダルが飛び出てると赤いメダルを中心にセルメダルが集まっていき形となっていく。それは赤く鳥の羽のような右腕だった
その右腕はオーズドライバーを掴み元の位置に戻す。一誠は変身が解かれるとその場に倒れこんだ
「な、何が起こって…ッ!?」
バラキエルは突然現れた右腕に驚くがそれすらも超えかねない出来事が起こった
倒れていた一誠の右腕に赤い右腕が取り憑き、一体化したのだ。未だに一誠は気絶している為、赤い右腕に体を預けているようになる
しばらくして一誠が目を覚ます
「『あのバカと同じように暴走しやがって』」
目を覚ました一誠の口からは赤い右腕と同じ声がした
すると一誠の茶髪が金髪へと変化し、雰囲気も変わる
「しばらく借りるぞ」
「ま、待て!」
一誠だった者が神社から出ようとした時、バラキエルに呼び止められる
「お前は赤龍帝なのか…それにお前は一体?」
「お前に話すつもりもない。それにこのバカも話す事は無い」
一誠だった者は体を指さしながらバラキエルに答えると背中から赤い翼を生やし空を飛んだ
その際バラキエルの声が聞こえたが無視して神社を後にした
「こっちの世界は随分と変わってるようだな。どれ」
夜空を飛び始めてから数分
一誠だった者は飛行しながら何処かに向かう途中、こめかみに指を付ける
「……なるほど。人間以外にも種族が存在するか」
こめかみから指を離し笑みを浮かべると飛行速度を上げ始める
「だが例え種族が違えどこの世界に渦巻く欲望は変わらない。体を作るついでに調べてみるか……この世界を」
そう言って赤い翼を大きく羽ばたかせ、さらに加速する
次回 ハイスクールD×Rは
僕はやらなきゃならない…復讐を
「ここまで醜い欲望は俺も初めてだ」
「貴方はどうしてそこまで」
「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それがイヤだから手を伸ばすんだ、それだけ」
『タカ!トラ!バッタ!』