ハイスクールD×R 世界を旅した一人の憑依者   作:銃剣

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ハイスクールD×R 前回の三つの出来事


一つ!サガラによって神社に飛ばされた一誠。そこで襲われている親子を目撃する


二つ!その瞬間、一誠の中の『深き欲望の赤龍王(ブーステッド・ギア・オーズ)』が起動しプトティラフォームとなって暴走してしまう


そして三つ!突然現れた謎の腕が暴走する一誠を止め、体を乗っ取ってしまった


カウント・ザ・ライダーズ!!
現在、一誠の使えるライダーは…


クウガ
アギト
龍騎
ファイズ
ブレイド
響鬼
カブト
電王(プラネットのみ)
キバ
ジョーカー
オーズ
フォーゼ
ウィザード
鎧武



第8話

「はぁ!…はぁ!…」

 

 

僕はひたすら森の中を走っていた

外はしんしんと雪が降り、厳しい寒さ。体には血や体液が溢れだしている

激痛が体を支配していき、遂にその場に倒れてしまった

 

 

「ぼ、僕は……」

 

 

意識が途絶え始めている

生きて成し遂げなければならない事が出来ない。生きて僕は…

 

あの者たちを―――

 

あの計画を立てた者を―――

 

エクスカリバーを―――

 

僕は許すわけにはいかないんだ……ッ!

僕はやらなきゃならない…復讐を

しかし、体力も意識も限界だった。僕の死は確実だ。少しでも前に進むことは出来ないだろうか?

一歩でも前に……僕は……僕は……

 

 

意識が消失していくなかで、僕の視界に赤い羽が映り込んだ

顔だけ上げると、そこには赤い腕が宙に浮いていた

 

 

「ここまで醜い欲望は俺も初めてだ」

 

 

死に行く僕に向かって腕はそう言った

その時に赤い腕が僕の腕に近づくのを最後に見て

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……うぅ」

 

 

俺は体から来ている疲労やダルさに声を漏らしながら目を覚ます

そこは薄暗い洞窟の中だった

 

 

「俺は一体?なんで」

 

 

何故こんな洞窟にいるのか

さっきまで神社に居た筈だったが

 

 

「やっと目覚めたか」

 

 

考え事をしていると誰かの声が聞こえた

俺は声のした方を振り向くと洞窟の出口辺りに一人の少年がいた。その少年は金髪で服装に血が付いていたが、それより目立つものが赤い右腕だ

しかし俺はそれが何なのか知っていた

 

 

「お前、アンクなのか」

 

 

「はっ。それ以外に何に見えんだよ」

 

 

俺を様子を見て鼻で笑う少年

コイツはアンク。正確にはあの赤い右腕であるが、その正体は仮面ライダーオーズに出てきた怪人『グリード』

人間の欲望を糧に生み出された奴だが、アンクは誰よりも『命』を欲していたグリードだ

 

 

「けどお前がなんで此処に」

 

 

「お前が暴走したのに気づいて外に出てきた」

 

 

「俺が暴走!?」

 

 

アンクの話によると俺は恐竜メダルでオーズ・プトティラフォームとなって暴れたらしい。何故オーズの力があったのかは、直ぐに話分かった。ドライグが言っていたサガラが俺に力を与えた物の一つ。その中のタカのメダルにはアンクの意思が宿っていたということだ

 

 

「お前がまた襲われそうな事になった時の為に俺が居るって事だ。籠手にいる奴はまだ眠ってはいるが、只でさえオーズの力だけでも厄介なのに神器(セイグリット・ギア)まで合わさって狂暴化したから当分は目覚めないぞ」

 

 

俺はアンクからそれを聞いて激しく後悔する

もしもあの時の記憶が脳裏に過って、それがオーズのプトティラコンボになったとしたら術者だけでなく親子まで巻き込みかねない

 

 

「アンク。あの時少女と母親も居た筈だ!どうなったんだ!?」

 

 

俺はアンクが乗っ取ったと思われる少年に這い蹲りながら寄る

するとアンクの腕が俺の胸倉を掴む

 

 

「んな事気にすんな。今お前はメダルの力で体も弱ってる事に気づけ……俺がお前に乗り移って多少は動けるようになったがまた完全じゃない。こんなところで斃ったらどうしようもない。それにあのガキなら無事だから安心しろ」

 

 

「…そうか。悪い」

 

 

俺は冷静になったのを見たのかアンクは掴んでいた胸倉を離す

しばらくしてある事に気づく

 

 

「そういえばアンク。お前その体どうした?」

 

 

そう。アンクの今の姿は少年である事が気になった

 

 

「どうにもセルメダルが足りなくて腕しかない。不便だからこの体は拾った」

 

 

「いや拾ったって!ダメだろそれ!」

 

 

「倒れてたんだから別にいいだろ」

 

 

いやそういう問題じゃない!

俺はすぐにアンクの右腕を引っこ抜こうとするが

 

 

「こいつは死ぬ寸前だぞ。それでも良いのか?」

 

 

死ぬ寸前?

俺は改めて少年の姿を見る。服は血だけでなく何かの体液などの付いていて斬られたような場所もあった

こんな子供がこんな状態で此処にいるって事は只事ではない筈だ

 

 

「とりあえずこの子の治療が先だ」

 

 

俺は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出し宝玉から大量のセルメダルを吹き出す

アンクは飛びつくように少年から離れてセルメダルの山に突っ込む

 

 

「おっと!…離れるなら言えよアンク」

 

 

「んな事よりさっさと治したらどうだ?」

 

 

慌てて倒れる少年を受け止めて寝かせる

アンクはセルメダルを取り込み始めているから話の続きは治療してからだ

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)からあるライダーの力を念じると腰に光が集まり分厚いベルトのような物を付けてれる。ベルトにある赤いスイッチを四つあり、スイッチがセットされている

俺は赤いスイッチ全てを下す

 

 

『3…2…1…』

 

 

「変身!」

 

 

ベルトから出るカウントダウンと共にレバーを引く

鎧を纏うと頭上に宇宙空間に存在する未知のエネルギー『コズミックエナジー』のリングが現れ、足元から光が上昇していく。鎧は宇宙服のように変化していき、兜がロケットのようなトンガリ頭になっていく。鎧の色も宇宙服のような白くなる

 

その姿のは『宇宙を掴む友情の龍帝(ブーステッド・ギア・フォーゼ)

 

 

「宇宙キターーーーーーーー!!…痛てて!」

 

 

フォーゼに変身した後、かがみながら万歳する

だが勢いよくやったせいなのかまだ体が痛む

 

 

「この馬鹿が。さっさとしろ」

 

 

「いやフォーゼになったらやらなきゃならないと思って」

 

 

アンクに言われながらもロケットスイッチとレーダースイッチを取り外しマジックハンドスイッチとメディカルスイッチを入れてオンにする

 

 

《MAGIC HAND》

 

 

《MAGIC HAND・ON》

 

 

《MEDICAL》

 

 

《MEDICAL・ON》

 

 

右腕にクリムゾン色のマジックハンド、左腕にクリーム色のメディカル・モジュールが換装される

救急箱を開け対象の生体情報をスキャンし、血圧や心拍数などが表示されるモニター『バイタルディスプレイ』を見る

 

 

「うぅ!…」

 

 

「頑張れ!すぐに助ける!」

 

 

応急処置に必要なバイタルデータが表示される

内蔵された薬・注射器の『ヒーリングメディキット』を取り出し右手とマジックハンドを使って行う。しばらく治療していると血圧や心拍数が正常になり、少年の呼吸が安定していく

 

 

「よし。治療は成功だ」

 

 

マジックハンドで少年を持ち上げる

傍に置いてあったコートを丸めて枕にし、少年の頭を乗せて寝かせる

 

 

「しばらく安静にすれば目覚めるな」

 

 

マジックハンドスイッチとメディカルスイッチをオフにし、四つの赤いスイッチ全てを上げて変身を解除する

さて次は…

 

 

「説明してもらうぞ。アンク」

 

 

俺は後ろに振り返ると壁に寄りかかり治療をしてるのを見ていた男

白Tシャツに右腕だけ飾りチェーンが付けられている赤布袖の黒ジャケットと赤パンツ姿。その手にはアイスキャンディーを食っている人間体のアンクが居た

 

 

「この子の記憶を見たんだろ。何があったんだ」

 

 

「あぁ、一言で言えば欲望。それも俺の知る中では相当な類の奴だ」

 

 

アンクは少年の記憶の事を話した

その内容で俺はこの少年が誰なのかハッキリと分かった。この少年は聖剣計画から逃れた木場である事に

 

 

「だからこんなにも酷く」

 

 

「欲望がある以上、人間は非常にもなれるって事だ。それが今の世界だ」

 

 

「……でも」

 

 

だからと言ってこんな子供も人工に聖剣使いにするなんて

聖剣計画を首謀したバルパー・ガリレイは破門されたが、それでも研究は続いてるって話があるな

 

 

「どうする気だ」

 

 

「本当ならバリパーがいる時に研究所を潰したいところだが、木場をこのままにする訳にもいかないし」

 

 

解毒したのは良いが体力の方は消耗してる筈だ

それに俺もアンクのお蔭で動けるようにはなったが万全じゃない

 

 

となるとやる事と言えば

 

 

「食材でも取りに行くか」

 

 

「お前がそんな事に考えが行くとは思わなかったぞ」

 

 

うるせぇ。人間飯食えばなんとかなるんだよ

そういえばアイツ何処からアイスキャンディーなんか取ってきたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体僕はどうなったんだろう

けど体中の痛みが無い。それに何だか良い香りが

 

 

「……あぁ」

 

 

目を覚ますと視界には空が見えた

どうして僕がこんな所に居るのか辺りを見ると

 

 

「おぉ、目が覚めたか」

 

 

近くに焚火をして魚を何匹か焼いている男がいた

川の近くの場所ではもう一人居た。さっきの赤い腕を付けて

 

 

「おいアンク!お前も飯にしろ」

 

 

アンクと呼ばれる人が川から上がってくる

そして何も言わずに焼いた魚を食べ始める

 

 

「ほら、キミも」

 

 

「え?」

 

 

焼いた魚を渡してくる

僕はじっと魚を見ながら受け取る

 

 

「今は食っとけ。話はそれからだ」

 

 

そう言って食べ始める

空腹だった僕も受け取った魚を食べる。魚を食べ始めてから数分位が経った時

 

 

「あ、あの」

 

 

「ん?」

 

 

「どうして僕を助けてくれたんですか?」

 

 

他人である僕を助けた事が気になった

あんな森の中で人が通るはずがないと

 

 

「傷ついたキミが倒れたからかな。それに助けるのに理由が必要か?」

 

 

そんな理由だけで僕を?

助けてもメリットは無い筈だ。それに

 

 

「そうですか。助けていただきありがとうございます」

 

 

僕はお礼を言いその場を立ち去ろうとした

 

 

「何処に行く気だ?」

 

 

「…貴方には関係ない事です」

 

 

これは僕の問題だ

 

 

「一人で抱えてたら身が持たないぞ。少しぐらい話をしてけばいいじゃないか」

 

 

「これは僕だけの問題です。他人の貴方に言う事はありません」

 

 

「それでもだよ。何か思いつめてるなら此処で吐き出してもいいんじゃないのか」

 

 

「…貴方に。貴方に何が分かるって言うんだ!」

 

 

僕は思わず怒りをぶつけてしまった

それは八つ当たりでもあるような行為だというのも分かっている

 

 

「僕はこんな所で止まっている暇はないんだ。やらなければならない事があるんだ!」

 

 

「………」

 

 

「お前なんかに僕の気持ちが分かるもんか!?」

 

 

ありったけの怒りをぶつけた

それでも男は顔色一つ変えずに僕の方を見る

 

 

「ならキミはそれを成し遂げた後はどうするつもりだ?」

 

 

その質問に僕は言葉を詰まらせた

僕はエクスカリバーに復讐すると誓った。それを達成したら僕は……一体何をすれば良いんだ?

復讐が無くなったら僕はどうなるんだ?

 

 

「キミは何かを恨んでいる。けどそんな事をしても虚しいだけだ」

 

 

「………」

 

 

「キミはさぁ、何かを無くした。俺も大切な物を無くした。でもさ、生きていくってことは、無くすことばっかりじゃない」

 

 

無くす事ばかりじゃない…っか

でも僕にはそんな事を

 

 

「だったらこれから僕はどうやって」

 

 

「ある人が言っていた。前に進むには、今を受け入れるしかない。何者だろうと、今を生きるって。だからキミも今を生きるんだ」

 

 

「貴方はどうしてそこまで」

 

 

僕がそう聞くと男は立ち上がる

そして手を差し伸べた

 

 

「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それがイヤだから手を伸ばすんだ、それだけ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は木場の本音を聞き出すことが出来た

旅をしていて出会ったライダー達の言葉が役立てて良かった

そんな時アンクが急に立ち上がり顔を顰めた

 

 

「どうしたアンク」

 

 

「どうやらお出ました」

 

 

俺はその言葉で理解し木場に話しかける

 

 

「キミ。今すぐここから離れて」

 

 

「え、どうして」

 

 

「良いから早く!」

 

 

俺の怒鳴りに木場はビクッとした後

走って森の中を入る。木場の姿が見えなくなった時、数人の男が森から出てくる

 

 

「お前等か。あの子をあんな風に傷つけたのは?」

 

 

俺の質問に何の反応もしない

それどころか様子が可笑しかった。目が虚ろで生きてるかどうかも怪しかった

警戒しているとアンクからある事を聞かされた

 

 

「一誠、そいつ等からヤミーの気配がするぞ」

 

 

「何!ヤミーだと!?」

 

 

ヤミーとはオーズに出てくる怪人

人間の欲望によって造られ、欲望が満たされると体内のセルメダルが溜まり進化する

 

 

「どう言う事だ。まさかお前以外にもグリードが」

 

 

「そいつは無いな。全てのコアメダルは俺が持ってる」

 

 

だったら何故ヤミーが出てきた。まさかこれがサガラが言ってた事態なのか?

そう考えていると数人の男達が肉体に変化し、体内からセルメダルが溢れ出した。セルメダルが体中を覆い尽くして形を形成していく。男達は人間の姿ではなくなり、各々の成長ヤミーへと変わる

 

 

「どうやら狙いは俺達のようだな」

 

 

俺はオーズドライバー取り出し腰に装着する

 

 

「一誠。今度は暴走すんなよ」

 

 

アンウはオーメダルホルダーを取り出し三枚のメダルを投げる

俺はメダルをセットし斜めに傾ける

 

 

「変身!」

 

 

オースキャナーを手に取り待機音を鳴らしてセットしたメダルを読み込む

 

 

『タカ!トラ!バッタ!』

 

 

『タ・ト・バ!タトバ!タ・ト・バ!!』

 

 

赤のタカ・黄のトラ・緑のバッタのオーラングサークルが現れそれが一つとなり胸に付く

赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)の兜は視力に優れた『タカヘッド』

鎧の上半身は腕力に優れ折り畳み式の鉤爪状武器が付随している『トラアーム』

鎧の下半身はキック力・ジャンプ力・敏捷性に優れる『バッタレッグ』に変わる

 

 

深き欲望の赤龍王(ブーステッド・ギア・オーズ)』タトバフォームに変身する

 

 

「いくぜ!」

 

 

バッタレッグの跳躍力を生かしトラクローを出しながら昆虫系成長ヤミーと恐竜系成長ヤミーへと斬りかかる

 

 

「はぁ!せぁ!」

 

 

「ッ!?」

 

 

昆虫系成長ヤミーがトラクローの切り裂きで転がり倒れ、恐竜系成長ヤミーはバッタレッグの蹴りによって遠くに飛ばされる

そこに猫系成長ヤミーと重量系成長ヤミーが襲い掛かってくる。躱してから再びトラクローで攻撃するが重量系成長ヤミーの体が硬く通らない。その隙に猫系成長ヤミーの攻撃を食らう

 

 

「ぐぅ!?やっぱガメルのヤミーは硬いか」

 

 

「一誠!こいつに変えろ!」

 

 

アンクが新たなメダルを二枚投げる

俺はそれをキャッチしてトラメダルとバッタメダルを新たなメダルをセットしてスキャンする

 

 

『タカ!ゴリラ!ゾウ!』

 

 

トラアームとバッタレッグがゴリラアームとゾウレッグに変わる

深き欲望の赤龍王(ブーステッド・ギア・オーズ)』の亜種フォーム《タカゴーゾ》へと姿を変える

 

 

「はぁ!」

 

 

ゴリラアームのガンドレット武器『ゴリバゴーン』を重量系成長ヤミーに叩き込む

隙を突いてくる猫系成長ヤミーはゴリラアームで防御し蹴りを入れて倒す。倒れたヤミーにゾウレッグの踏み付け『ズオーストンプ』を叩き込み蹴飛ばす。それぞれの攻撃で吹っ飛ぶ成長ヤミーと距離が取れた所でゴリバゴーンを射出する特殊技『バゴーンプレッシャー』を撃つ。二体の成長ヤミーは真面に喰らいさらに吹っ飛ぶ

さらに攻撃を仕掛けようとしたとき背後から痺れるような電撃と衝撃が襲ってくる

 

 

「ぐぉ!?なんだ!」

 

 

振り返ると宙に無数の水棲系成長ヤミーと鳥系成長ヤミー、地上に猫系と水棲系の合成系成長ヤミーが居た

いくらなんでも数が多すぎる

 

 

「一誠!こいつで一掃しろ!」

 

 

今度は三枚のメダルを投げるアンク

俺は三枚のメダルを外し投げてくる三枚のメダルをセットしスキャンスル

 

 

『クワガタ!ウナギ!チーター!』

 

 

今度は全身が変わり、クワガタヘッド、ウナギアーム、チーターレッグへと変わる

深き欲望の赤龍王(ブーステッド・ギア・オーズ)』の亜種フォーム《ガタウーター》へと姿を変える

 

 

「うぉおおおおおおおお!!」

 

 

チーターレッグのスピードで成長ヤミーを撹乱させ、ウナギアームの鞭状武器『電気ウナギウィップ』で鳥系成長ヤミーと合成系成長ヤミーを巻き付け電撃を流す。その後クワガタヘッドの額の角状外骨格『クワガタホーン』に電撃を放ち無数の水棲系成長ヤミーを消していくが数が減らない

 

 

「限がないな。…何だ?」

 

 

電撃を放ち続けていたら水棲系成長ヤミー達が一ヶ所に集まっていく

このまま一体になって巨大化するのかと考えていたら他の成長ヤミー達が体をセルメダル変え一緒に集まっていく。全てのヤミー達のセルメダルが集まると水棲系成長ヤミーの形状を変え巨大になっていく

 

 

「何が起こってるんだ?」

 

 

「分からん。だが厄介な事になったぞ」

 

 

水棲系成長ヤミーが取り込んだセルメダルが溢れ出しそれが形となっていく

見た目は巨大グリード暴走態に虫の角が生え、鳥のような鋭い鉤爪をタコの足の先に備わっている。顔にはライオンの鬣を生やし、背中には恐竜の翼を羽ばたかせる

 

 

「これは骨が折れるな」

 

 

「んなこと言ってる暇があるなら片付けろ」

 

 

アンクはそう言ってるがこれ程巨大になるとは思っていなかった

大型剣『メダジャリバー』を取り出す

 

 

「うぉおおおおおお!!」

 

 

電気ウナギウィップを成長ヤミー集合体の角に巻き付け頭上に乗っかる

メダジャリバーで斬りつけるが全く効果がない。そう思いセルメダルを3枚投入してオースキャナーでスキャンする

 

 

『トリプル!スキャニングチャージ!』

 

 

「これで…どうだぁぁぁ!!」

 

 

メダジャリバーから空間ごと敵を両断する衝撃波『オーズバッシュ』を放つ

両断された空間はすぐに元に戻り成長ヤミー集合体だけ両断される

しかし、成長ヤミー集合体も空間と同じように元に戻ってしまった

 

 

「何!…ぐぉあ!!」

 

 

驚いていた隙に俺は成長ヤミー集合体に噛まれ振り回される

メダジャリバーで斬るも噛む力が緩まる事が無い

 

 

「一誠!なんとか離れろ!」

 

 

「離れろって言われても無理だって!」

 

 

ブロロロロロロロロ!!

 

 

「「ッ!?」」

 

 

俺とアンクが苦戦していると遠くからバイク音が聞こえてきた

それが段々大きくなってくるとその正体が見えてきた。それはマシンバイクモードの『ライドベンダー』だった

 

 

「なんでライドベンダーが!」

 

 

「知るか。だが好都合だ」

 

 

ライドベンダーが一定の距離まで近づくと自販機形態のマシンベンダーモードに変わる

アンクはセルメダルを大量に投入しボタンを押しまくる。

 

 

『タカカン!』『タカカン!』『タカカン!』『タカカン!』『タカカン!』『タカカン!』『タカカン!』『タカカン!』

 

 

『ウナギカン!』『ウナギカン!』『ウナギカン!』『ウナギカン!』『ウナギカン!』『ウナギカン!』『ウナギカン!』『ウナギカン!』

 

 

ライドベンダーの『ドロイドシューター』から大量のカンモードのカンドロイドが射出される

カンドロイドはそれぞれ『タカカンドロイド』と『ウナギカンドロイド』に変形する。タカカンドロイド達はウナギカンドロイド達を咥えて成長ヤミー集合体の頭上を飛び回る。そこから咥えていたウナギカンドロイド達を落とし、ウナギカンドロイド達を連結させ、リング状に形成する。そのリングは成長ヤミー集合体の体を拘束し放電で動きを止める。成長ヤミー集合体は堪らず噛んでいる口を開け、俺を地面に落とす

 

 

「って!…悪いアンク。助かった」

 

 

「そんな事よりアイツだ」

 

 

アンクが成長ヤミー集合体を指差す

リング状のウナギカンドロイド達を振り落し、タカカンドロイド達を打ち落としていた

 

 

「ここはガタキリバでやれるか」

 

 

「メズールとガメルだけだったら行けるが、流石に全てのヤミーの能力を備わった相手に只のコンボだけじゃ倒せないだろ」

 

 

「だったらどうするんだ?」

 

 

「可能性があるなら…これだ」

 

 

アンクはそう言って三枚のメダルを出す

三枚ともアンクのコアメダルだった

 

 

「これしかないか」

 

 

「一誠。一撃で決めろ」

 

 

「あぁ!」

 

 

三枚のコアメダルを外しアンクのコアメダルをセットしスキャンする

 

 

『タカ!クジャク!コンドル!』

 

 

『タ~ジャ~ドル~~!!』

 

 

タカ・クジャク・コンドルのオーラングサークルが現れそれが一つとなり胸に付く

兜はタカヘッドに戻るが亜種形態『タカヘッド・ブレイブ』に変化する

鎧の上半身は背部に折り畳まれた3対の翼『クジャクウイング』を備えた『クジャクアーム』

鎧の下半身はキック力・脚力・飛行補助機能に優れ、強靭な爪『ストライカーネイル』と『ラプタードエッジ』が付加された『コンドルレッグ』に変わる

 

 

深き欲望の赤龍王(ブーステッド・ギア・オーズ)』タジャドルフォームになる

 

 

オーラングサークルから専用武器『タジャスピナー』が左腕に出現する

胸の宝玉から七枚の恐竜系メダルが飛び出し、開いたタジャスピナーの円形制御盤『オークラウン」に収納する

 

 

「いくぜ!」

 

 

オークラウンを回転させオースキャナーでスキャニングする

 

 

『プテラ!トリケラ!ティラノ!プテラ!トリケラ!ティラノ!』

 

 

『ギ・ギ・ギ!ギガスキャン!!』

 

 

恐竜系メダルの模した七枚のメダル状エネルギーを回転させる

ヤミー集合体は全てのカンドロイドを払い俺を見た瞬間、口からエネルギーを溜めはじめる

 

恐竜系のコアメダル七枚のエネルギー弾『ロストブレイズ』を放つ

ヤミー集合体も口からエネルギー弾を放ち、互いに弾を衝突する。だが若干俺の方が押され始める

 

 

「一誠!これも使え!」

 

 

アンクはオーメダルホルダーから六枚のメダルを投げ渡す

俺はそれをキャッチし恐竜系メダルを六枚外し渡された六枚のメダル収納する

オークラウンを回転させオースキャナーでスキャニングする

 

 

『タカ!ライオン!クワガタ!サイ!シャチ!プテラ!コブラ!』

 

 

『ギ・ギ・ギ!ギガスキャン!!』

 

 

赤・黄・緑・銀・青・紫・橙の模した七枚のメダル状エネルギーを回転させる

 

 

「はぁぁあああああああ!せいやーーー!!」

 

 

『ロストブレイズ』に似た七色のエネルギー弾を放つ

衝突していた弾に二発目の弾が合わさり押されていた『ロストブレイズ』がヤミー集合体のエネルギー弾を打ち破り、そのままヤミー集合体に直撃する

 

 

「ッツツツ!!!!????」

 

 

ヤミー集合体は叫びを上げながら苦しみだした後、爆破する

俺とアンクの上から大量のセルメダルの雨が降り注ぐ

 

 

「っははは!全部俺のメダルだ!」

 

 

アンクは降ってくるセルメダルを取り込みながら喜んでいた

俺も何枚かセルメダルをキャッチし眺めていると突然セルメダルの雨が止む

 

 

「何だ?」

 

 

あれ程の巨大なヤミーだったら、もう少しセルメダルがあっても可笑しくない

そんな疑問を抱いていたがそれも一瞬だけだった

 

俺は上空を見るとその正体を知る。セルメダルを吸い込み、次第に大きくなっていく

それはオーズとアンクがグリード化した真木博士との戦いの時に発生したワームホールだった

 

 

「おいおいマジか!?」

 

 

「お前の撃った奴が強すぎだ!この馬鹿が!」

 

 

アンクの文句も聞く暇もなくワームホールは吸い込む力が強くなっていき、堪えるのが精一杯だった

そして等々俺とアンクの体が宙に浮き、ワームホールに吸い込まれる

 

 

「うぁあああああああああああ!!」

 

 

俺とアンクはそのままワームホールの中に吸い込まれた

 

 




ハイスクールD×R


「もしかして元の時代に戻って来たのか」


「…失礼ですが。兵藤さんのお知り合いか何かですか?」


「…おじさんは誰?」


「さぁ、ショータイムだ!」

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