ハイスクールD×R 世界を旅した一人の憑依者   作:銃剣

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皆さん一か月以上またして申し訳ないです
これからの流れを深く考えてたらこんなことに


第9話

「うぉおあああああ!?」

 

 

成長ヤミーとの戦いに勝った一誠

だが二つの技が合わさり放たれた一撃はワームホールを発生させてしまい

一誠とアンクはそれに吸い込まれてしまった

 

 

「痛って!…ごふぅ!」

 

 

ワームホールに吸い込まれ、どこかの時代に飛ばされた一誠

出口の外へ吹っ飛ばされて地面に落ちる。その後にワームホールの影響で右腕だけの状態になったアンクが一誠の腹に落ちる

 

 

「ってぇな。アンク大丈夫か?」

 

 

「これが大丈夫に見えんのか?」

 

 

アンクはフヨフヨと浮く

一誠を腹を摩りながら立ち上がる

 

 

「またどこかに飛ばされたのか。よく飛ばされるなぁ」

 

 

「それよりここが何処かって事があるだろ」

 

 

「まぁな……ってこれは」

 

 

一誠が振り返ってると見覚えのある場所だった

それは

 

 

「ひかり写真館?…もしかして元の時代に戻って来たのか」

 

 

一誠が出てきた場所の近くに『ひかり写真館』があった

つまり一誠は転生した最初の場所に着いた事になる

 

 

「元の時代に着いたんだ。俺は先に休ませてもらうぜ」

 

 

「あぁ。ありがとよアンク」

 

 

アンクから赤いメダルが全て飛び出ると赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の宝玉の中に入る

コアメダルが無くなったアンクの右腕はセルメダルになる。そのセルメダルも宝玉の中に入る

 

 

「俺も中に入って休むか」

 

 

一誠がドアノブに手を掛けて入ろうとする

扉を開けようとするが、すぐに止める

 

 

「……中に誰か居る?」

 

 

一誠は写真館の中に自分以外の者が居る事に気づく

警戒しながらゆっくりと扉を開ける。音を立てずに扉を閉め、足音を立たない様に歩み寄り撮影場所であるリビングの扉まで近づく

 

 

「……赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)

 

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を発動した状態でリビングの扉に手を添える

気持ちを落ち着かせ一息した後

 

 

バン!

 

 

扉をおもいっきり開け中に入る

一誠は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を構える

 

 

「俺の家で何を……って」

 

 

一誠は構えながら中にいた者達を見たが硬直した

それもその筈だった

 

 

 

 

 

中に居たのは大戦時に一誠と共に時空に飛ばされた四大魔王と神であるメイビスだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……いつの間にか気付いたら此処にいたっと」

 

 

「はい。その通りです」

 

 

リビングでテーブルを囲むに座る一誠と四大魔王とメイビス

一誠はこれまでの経路と転生者という事を省いて話した。途中で赤龍帝だという事に驚く四大魔王とメイビス

一方四大魔王とメイビス達は時空に飛ばされ、気が付いたら此処にいたとの事である

 

 

「でもまさか私達を助けたのが人間で赤龍帝だったとは」

 

 

「これは驚きですね」

 

 

「「うんうん」」

 

 

四大魔王達が頷く

 

 

「ところでこれからどうするんですか?」

 

 

「それなんですか…私達はもう死んだ事になっているので」

 

 

メイビスと魔王達は、あの大戦で戦死となっている

そんな彼女達が突然現れるともなると色々と大変である

 

 

「だったらここに住めばいいですよ」

 

 

「え!?でも迷惑じゃ」

 

 

「別に構いません。それに俺が原因なんですし」

 

 

ハイパーゼクターによる暴走の事を気にしている一誠

メイビスと魔王達が顔を合わせ一斉に頷く

 

 

「ではお言葉に甘えて…これからよろしくお願いします」

 

 

「こちらこそお願いします」

 

 

互いに頭を下げる

このまま何事もなく終わろうとした時、突然と一誠の赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)が発動する

 

 

『相棒!』

 

 

「ッ!どうしたドライグ?急に大声出して」

 

 

『すまんな。だが急に胸騒ぎがしてな』

 

 

ドライグがそう言っていると外から騒がしい声と救急車の音が聞こえてくる

一誠は何事かと思い写真館を出る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真館から少し行った場所に人だかりが出来ていた

その離れた場所から一誠は見ていた

 

 

「一体何があったんだ?」

 

 

一誠は疑問に思うと人だかりに混じっていた主婦達の話し声が聞こえた

 

 

「夫婦揃って意識不明らしいわよ」

 

 

「確かここの家には小さいお子さんが居たわよね」

 

 

「可愛そうに。確か名前は―――

 

 

 

 

 

一誠君だったかしら」

 

 

「ッ!?」

 

 

名前を聞いた瞬間

一誠に電流が走るかのような衝撃を受ける。周りが騒がしくなっていると家の外に担架で運びこめれてくる夫婦の姿が見えた。それはまぎれもなく兵藤一誠の父と母であり、前世の一誠の父と母の姿だった

 

 

「…どうしてこんな事に」

 

 

一誠の頭の中が混乱する

自分がまだ一誠だった頃にはこんな事は起こっていない。ましてや原作には父と母は何事も無く普通に生活している。だが現に夫婦は意識が無い状態でいる

 

 

「まさか。これがサガラの言っていた事なのかよ…!」

 

 

救急車に入れられ病院に搬送される二人を見て悔やむ一誠

次第に人も少なくなり最後に残ったのは一誠ただ一人

 

 

「一体何が起こっているんだよ」

 

 

『さぁな。だがあの夫婦の意識不明は偶然ではないというのは言えるな』

 

 

「誰かがやったって事なのか」

 

 

『断定はできないが、少なくともこの世界の相棒が関わっているな』

 

 

「そうだな。まずはこの世界の一誠を探さないと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり兵藤夫妻が搬送された病院

並んでいるベットで未だに目を覚まさず眠っている夫妻。その夫婦の病室の前には担当の医師と一人のスーツ姿の男が話していた

 

 

「では兵藤さんご夫婦はこのまま」

 

 

「はい。調査したのですが原因不明で何時目覚めるのか」

 

 

医師が申し訳ない表情で告げる

男も悲しい表情をする

 

 

「このままだと一誠君に何と言えば」

 

 

「…失礼ですが。兵藤さんのお知り合いか何かですか?」

 

 

「はい。兵藤さんの同僚で良く話をする仲です」

 

 

医師から見た男の印象は礼儀正しくどこにでも居るサラリーマン

キッチリとしたスーツを着こなし律儀に眼鏡を掛けなおす

 

 

「そうですか……私達の方も全力を尽くします。お子さんの方は受付待ちのロビーに居ますので」

 

 

「分かりました。あの子には僕のような大人が付いていないと行けませんので……それではこれで」

 

 

男は頭を下げながら医師から離れていく

しばらくして男はロビーのソファに座っている一誠を見つける

男は微笑みながら一誠に話しかける

 

 

「やぁこんにちは」

 

 

「…おじさんは誰?」

 

 

一誠は男に声を掛けられると顔を上げる

しかしそこには元気が無く落ち込んでいるのがすぐにわかる

 

 

「おじさんはキミのお父さんの友達さ。いつもお父さんには世話になっていてね…今回の事に関しては僕も心が痛いよ」

 

 

男はそう言って一誠の隣に座る

 

 

「けど案してくれ。キミのお父さんとお母さんが目覚めるまで僕がキミの事を守ろう」

 

 

「…お父さんとお母さんは目覚めるの?」

 

 

「あぁきっと目覚める。だからキミも信じて待つんだ」

 

 

「…分かった。信じて待つよ」

 

 

一誠は少しだけ元気が出る

男は一誠の肩を置き元気になった事に頷く

 

 

 

 

 

その二人の背後にドス黒い何かを宿した瞳で見ている者に気づかず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに居るのか」

 

 

『そうらしいな』

 

 

俺はあの後、メイビスや魔王達に自分の事を含め、この世界の兵藤一誠の事を話した

そして今俺は夫婦が運ばれた病院の中にいる。看護師に部屋の場所を聞き、その病室の扉の前に立っている

手にはお見舞いの花を花瓶に入れて持っている

 

 

「よし。入るぞ」

 

 

俺は意を決して病室の扉を開けて入室する

病室には簡単な引き出しや机、ベットが二つ以外何もない。その二つのベットの上には夫婦が未だに目覚めず眠っていた

ゆっくりと二人が寝ているベットに近づき机に花が入った花瓶を置く

 

 

『相棒。大丈夫か?』

 

 

「正直に言って……分からない」

 

 

俺も冷静になっているつもりだが、内心動揺が隠せていない

それに今の俺が『兵藤一誠』と言っていいのか分からない。この世界には既に赤龍帝であり主人公である『兵藤一誠』が存在している

 

 

だったら俺は誰だ?

 

 

もう一人の『兵藤一誠』?

 

 

もう一人の『赤龍帝』?

 

 

―――どれも違う。そんなんじゃない

俺は『兵藤一誠』というポジションにいるだけの唯の別人

単なる器に入っているだけの水と同じだ

 

 

『それでもお前は過去・現在と救えなかった者達を救ったんだ。それはお前の本望だったんじゃなかったのか』

 

 

「けどそれは本来では決して起こる事のないことだ。それが原因で他の人達が危険な目に遭ったんじゃ元も子もない」

 

 

今こうして一誠の夫婦が意識不明の状態になっている

本来ならこんな事は起こりはしなかった。だったら何故?

 

 

「まさか俺が居るから……ん?」

 

 

俺が窓の外を見て原因を考えていると病院から出てくる二人の姿が見えた

その一人は子供の一誠ともう一人は誰かが分からないがスーツを着た男

 

 

その二人の後ろから着けているフードを深くかぶった奴が居た

 

 

『相棒』

 

 

「分かってる。夫婦から微かに異様な魔力を感じて確かめに来たが」

 

 

『あぁ。それにあのフードから人間の気配が感じない』

 

 

俺は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を発動し強く念じる

腰の辺りと左右の中指に光が集まる。光が止むと手形のバックル『ウィザードライバー』と二つの指輪『ウィザードリング』が現れる

 

 

「…行ってくる」

 

 

窓を開け飛ぼうとする前に眠っている夫婦に一言を言ってから飛ぶ

落下している間に『コネクトウィザードリング』をバックルにかざす

 

 

《コネクト プリーズ》

 

 

音声が鳴ると俺の隣から赤い魔法陣が展開される

そこに手を居れ『マシンウィンガー』を引っ張り出す。先にマシンウィンガーが着地し俺はマシンの上に乗る

ヘルメットを被りマシンウィンガーを発進する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこにいくの?」

 

 

「おじさんの家さ。キミ一人で生活は出来ないからね」

 

 

子供一誠とスーツの男が一緒に歩いていた

 

 

「そうだ!今夜は一誠君の好きな物を食べさせてあげよう」

 

 

「えぇ!良いの!?」

 

 

「あぁ。どんな物でも良いからね」

 

 

子供一誠はさっきよりも元気になっている

スーツの男は楽しく話していた

 

 

「そうと決まれば早く家に…うん?」

 

 

「どうしたのおじさん?」

 

 

さっきまで談笑していた二人が歩みを止める

道の前にはフードを深く被った男が立っていた

 

 

「兵藤一誠というガキはそいつか?」

 

 

「誰だキミは?」

 

 

スーツの男はフードの男に不審に思い子供一誠を庇う

するとフードを外し男は笑みを浮かべる

 

 

「さぁて、さっさと済ませるか」

 

 

男の顔に異様な模様のような物が浮かび、体からオーラが溢れ出す

男の体がどんどん形を変わっていき人間の姿ではなくなっていく。2本の巨大な角を供え体が青く牛『ミノタウロス』になっていく。突然変異した男に子供一誠は恐怖した

 

 

「さぁ…絶望させてやるよ!」

 

 

ミノタウロスは両手に灰色の魔石を放り投げるようにばら撒いていく

その魔石は魔力を吹きだしながら人の形へと変えていく。角の生やし槍を持つ怪物達『グール』へと

スーツの男は突然起きたことに動揺し、子供一誠も恐怖のあまり硬直する

 

 

「に、逃げるんだ一誠君!?」

 

 

スーツの男は一目散に子供一誠を逃がそうと動いた

グール達は槍を構えながら走ってくる。スーツの男は意を決して抑え込もうとする

 

 

「おじさん!?」

 

 

「良いから早く逃げ…ごぁ!」

 

 

グールがスーツの男を槍で殴り飛ばし壁に叩きつける

一誠は必死になって逃げていく

 

 

「ごっほ!…ごっほ!…行かせは」

 

 

「邪魔だ!」

 

 

「がぁ!?」

 

 

ミノタウロスはスーツの男を蹴飛ばし壁に叩きつける

男はそのまま動かなくなる

 

 

「鬱陶しい奴だったな。さてあのガキを追うとするか」

 

 

ミノタウロスはグール達を引き連れ子供一誠が逃げたと思われる場所まで追い始める

 

 

 

 

その瞬間

ミノタウロスとグール達に前に一台のバイクが飛び出す

バイクはその場で回りだすと赤い魔法陣の出現させ、そこに手を突っ込む

魔法陣から手を引き抜くと奇妙な形の銃『ウィザーソードガン』を引き抜き、そのまま発砲する

発砲された銀の銃弾はミノタウロスとグール達に命中する

 

 

「ぐぅ!!」

 

 

銃弾はミノタウロルスの左角を破壊し、グール達は銃弾の威力にのた打ち回る

 

 

「銀の銃弾?……貴様魔法使い!?」

 

 

バイクから降りヘルメットを外す

その正体は憑依一誠

 

 

「まさかファントムまで現れるとな」

 

 

憑依一誠は呟きながら右中指に付けている『ドライバーオンウィザードリング』をバックルにかざす

 

 

《ドライバーオン プリーズ》

 

 

バックルは本来の姿であるベルドの状態になる

横のシフトレバーを操作し『ハンドオーサー』左手側に傾けると音声が鳴り響く

 

 

《シャバドゥビタッチヘーンシーン!シャバドゥビタッチヘーンシーン!》

 

 

「変身!」

 

 

憑依一誠は左中指に付けている『フレイムウィザードリング』のバイザーを下ろし、力強い言葉とともに再びハンドオーサーにかざす

 

 

《フレイム プリーズ!》

 

 

《ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!!》

 

 

かざした左手をそのまま真横に突き出すとそこから赤い魔法陣が出現し、憑依一誠を通過し始める

それと同時に赤龍帝の鎧(ブーステッド・ギア・スケイルメイル)を纏い、魔法陣が通過すると鎧が火に当てられ形状が変化していく

 

通過が終える頃には変化が完了する

赤い鎧だった全身が黒い魔法衣『ウィザードローブ』で身を包み、兜の額にはフレイムウィザードリングと同じ形をした赤く丸い宝石が埋め込まれている

 

 

その姿は科学では解明出来ない恐怖を魔法で振り払い、絶望を希望に変える魔法使い

 

 

その名も

 

 

「…ウィザード!」

 

 

「さぁ、ショータイムだ!」

 

 

 

 

 

希望を照らす赤龍の魔法使い(ブーステッド・ギア・ウィザード)




次回 ハイスクールD×R


「お前等の目的はなんだ!?」


『嫌な予感がする。なんだこの胸騒ぎは?』


「全てお前の存在が原因だ!お前が居たからこうなったんだ!!」


『頼む…消してくれ』
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