アクセサリーショップ、はじめました。   作:金細工師

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3歳牝馬は流石に予想出来なかった……よ。




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業務日誌 ◇×月 ◇■日

 

昨日はお休みにしたベル君の教導をやりに廃教会に行ったが、ヘスティアからベル君は昨日の夜に飯を食いに行って……何故か明け方までダンジョンに潜ってたらしく、まだ寝ているらしい。

 

あと、俺から貰ったナイフの方が折れちゃったと謝られた。

 

5階層でミノタウロスに追いかけられて、攻撃を防ぐのに使ったら折れたと。何でそうなった。

 

ミノタウロスが上層にいるとかイレギュラー過ぎるし、ミノタウロスが相手ともなると短刀の方でも攻撃の受け方を間違えたら折れてただろうから、ナイフが折れたのも仕方がないわ。

 

ベル君に怪我がなかったなら別にいいよ。武器なんて担い手を守ってなんぼの物だし。

 

しかし、なら今日も休みでいいか。無理させる必要もあるまい。

 

店に戻り時間になったので開店、平和に一日を終えられると思っていたが、夕方くらいにヘスティアが来た。

 

いまからガネーシャ主催の神の宴に行くのにドレスがない?あと、ヘファイストスに大切なお願いがしたいがどうすればいいかって??

 

いや、直前にドレスがないとか言うなや。せめて前日に言え。

 

あとヘファイストスにお願いの仕方って、散々ヒモしてたんだから今更だろ。

 

結局、いつもよりも必死な様子だったのでドレスの方は何とかしてやることにした。ヘファイストスの方は知らん。

 

支払いは?また出世払い??まず出世する予定を立てろ。

 

とりあえずツケにしといてやるから、ちゃんと払えよ?ヘスティアが払ってもファミリアで払うでもどっちでもいいから。

 

ドレスの製作作業に入るので店を閉め、まずヘスティアを採寸……わぁお。

 

おっま、本当に処女神か?見た目から予想はしてたけど、思春期真っ只中なはずのベル君はよくヘスティアと2人っきりで生活してて色々耐えられるね。

 

型取ってシリコンに似た素材で擬乳作ったりしたら売れないかな、『乳神降臨』みたいな名前で。用途も需要も男女問わずありそうな気がするし。

 

……仕事中なので余計な思考は放り投げて集中しよう。

 

んー、生地と装飾品は在庫があるから大丈夫だけど……時間ねぇな、どう仕上げていこうかな。

 

ヘスティアは神だから素材は最高級品なんだけど、処女神だから下品にならない感じにしなきゃならんよな。これがフレイヤとかイシュタルなら性癖に正直に作るんだが。

 

ヘスティアのある種最大の武器(凶器)は背の小ささの割に大きな胸だから、その魅力を削る事はしたくないし……どうしよ。

 

背が小さい………デカい………ヘスティアは炉の女神だから火属性っぽいが、『氷室の守り人』*1っぽいコーデにするか。

 

あれなら、いつかアミッドに着せてみようと思って作りかけてた物があるから軽く手直しすれば済む。

 

方向性も決まったので、魔法も使ってたったか超特急で仕上げて馬車も呼んで送り出す。

 

出来上がったドレスを着たヘスティアから「露出が多くないかい!?」とか言われたが、肩が出てて胸が強調されてるくらいだぞ?ドレスならそれくらいは普通だろって押し通した。

 

時間があればもっと細部まで拘りたかったが、短時間で仕上げた割には納得いく出来栄えだった。

 

そういや、昨日も今日もアイズは結局来なかったな。遠征の後処理で忙しいんだろうか。

 

『本日の売り上げ』

 

【一般人用】

 

・ヘアピン2点 ・バレッタ3点 ・ネックレス1点

 

※ヘスティアからドレスの依頼が緊急で入ったので、何とかした。支払いはあんましたくなかったがツケ。神のツケとか払われるまで長そうだなぁと思ったので、最悪俺が生きてる間に回収できない場合はヘファイストスから回収して貰おう。

 

 

 

 

 

業務日誌 ◇×月 ■◇日

 

今日も今日とて朝からベル君の教導。数日前のダンジョンから朝帰りをした日から何やらやる気が上がってる気がする。

 

やる気が上がった理由を聞いても良かったが、まぁ話したくなったらベル君から話すだろうと思うので聞かない。最後まで面倒が見れるなら別だけど、所詮は一時的な指導関係で深く関わり続ける訳じゃないし。

 

教導が終わった後に少し休憩がてらに雑談をしたが………ヘスティアは神の宴に行ったまま、まだ帰って来ないらしい。

 

ヘファイストスに頼みごとがあるって言ってたから、そっちにいるのかな?

 

というか、ベル君。俺を信用してるのかは知らないけど、適正階層が知りたいからってステイタスを他人に話すのはあんまりよくないぞ?成長期とか恩恵刻んだばっかりならなくはないが、にしては数字の伸び方が異常だろ……ベル君が隠し事してる様子はないし、これヘスティアがスキルか何かを発現してるのを隠してんな。

 

ん?何でステイタスを他人に伝えることが駄目なのかって?あー、ファミリアとしての守秘義務みたいのもあるんだけど、ステイタスって良くも悪くも本人の願望とか生き様みたいなのが反映されることが多くてな。

 

例えば、モンスターより人を殺して成長した奴は一般的に見て歪んでるスキルや魔法を発現したり。誰にも話したくないような悲惨な過去を持っている奴が、その過去を象徴するようなスキルや魔法を発現したりするんだよね。

 

だから、例え身内であっても話すのはNGってなる訳。ベル君も自分の性癖を他人に知られるの嫌でしょ?

 

うんうんって頷かれた。でも、金髪エルフが好きですってカミングアウトはいらないぞ。

 

それを拗らせて『金髪エルフと共闘するときに一時的にステイタスが上がる』みたいなスキルが出て、他人に知られたらアホほど恥ずかしいでしょ?だからステイタスって他人に言わないんだよ。

 

ベル君の教導を終え、店に戻るとヘファイストスから呼び出しの手紙が扉に挟まってた。

 

すげぇ面倒くさいと思いつつ、行かないと余計に面倒なことになるだろうから仕方なく店の扉に臨時休業の紙を貼ってヘファイストスの所へ。

 

で、ヘファイストスの所に着いたらヘスティアが土下座してた件。何やったのか知らないけど、せめてドレスから私服に着替えてからやれよ。なんでドレス姿のまま土下座してんだよ。

 

ヘファイストスへの頼みごとを了承して貰う為に土下座してる?どんな頼み事かは聞いたが事情とかは詳しく聞いてないし、土下座してるのはこれが最上級の頼み事をする時の姿勢だって極東の神から教えられたからって……土下座の使い方として正しいような、間違ってるような。

 

んで……それはいいけど、何で俺が呼ばれたの?

 

ほぅ、とりあえずヘスティアのドレスは宴で好評だったと。特にフレイヤは褒めてたし、ロキはヘスティアが貧乏ファミリアだから碌な服装してないと思ったら胸が強調されたドレス姿だったから地団駄踏んで悔しがっていたと。

 

フレイヤから褒められたのは嬉しいね。あの女神、美の神だけあって見る目は確かだから。ロキはざまぁ。

 

それで、ヘスティアのドレスを制作したのが俺だったのと……俺にも関係する話だから呼んだ、と。

 

はぁ!?ベル君の武器をヘファイストスと一緒に作れ?なんで??

 

ベル君に冒険者の基礎教えてんのは確かに俺だけど、ヘファイストスがヘスティアから頼まれたんだからヘファイストスが作ればいいじゃん。

 

ヘファイストスが一振り鍛えて、俺も一振り鍛える……で、これが殴り書きだけど仕様書って、おいヘファイストス。

 

これ、前に話した合体剣をモチーフにしてないか?ヘファイストスが鍛える物と俺が鍛える物が繋がるぞ。

 

目を逸らすな、つか神友の頼みに自分の趣味を混ぜるなよ。

 

いつか必要になるだろうから?まぁ、仕様書を見る限りだとそれは理解出来るが。

 

ボクからも頼むよ!じゃないよヘスティア、体を起こすな。自分の恰好と体勢を気にしろ、そのドレス胸元が空いてるの忘れてんのか?俺の位置からだとがっつり谷間の奥の方まで見えるんだからな。

 

………………はぁ、仕方ない。

 

料金は?ヘファイストスの方が2億で俺が1億の試算ね、この仕様なら妥当か。

 

とりあえず、ヘファイストス。ランクアップを頼む。

 

椿にレベルが並ぶの本当に嫌だけど、コレを仕様書通りかそれ以上で鍛えるならランクアップがいる気がするから。

 

ランクアップしたら一旦家に帰って準備してダンジョンで感覚慣らしてから来るから、ヘファイストスは先に鍛えてて。

 

そんなこんなで一旦ヘスティアを追い出して恩恵を更新。力と耐久と俊敏はもう少し伸ばせたと思うが、仕方ない。ヘファイストスから相変わらず器用と魔力がカンストを超えているのが意味不明ねとか聞こえたけど、それは俺も知らん。

 

発展アビリティは、鍛冶と彫金と精癒?なら精癒で。鍛冶と彫金は神秘と錬成でカバー出来るからいらない。

 

スキルと魔法が発現した?魔法の方は【オースサイン】って名前?何か左手に違和感が………えーと、デザインこそ違うけどFateの令呪じゃないかな、これ。

 

スキルは、またよくわからない物が出たな。

 

まぁ、いいや。

 

そんな訳で、家に帰って商品などを空き巣対策の金庫に閉まって店の扉の張り紙を交換。多分数日は鍛冶にかかりきりになるから店を開けられない気がする。

 

その後はベル君の所に行ったが留守だったので、数日仕事が入ったから朝の教導は出来ない旨を紙に書いて廃教会の扉に張り付け、ダンジョンに潜って身体の調整。

 

モンスター相手に数時間ほど暴れて調整を終わらせ、バベルで換金などを済ませてヘファイストスの所へ戻る。

 

既にヘスティアとヘファイストスは作業を始めていたので、置いてあった俺の分の材料とメモを受け取り、ホームに残されたままだった自分の鍛冶場へ。椿かヘファイストスが定期的に掃除をしてくれていたのか、綺麗なままだった。

 

さて、仕事の時間だ。ベル君が使うことになる武器を頑張って鍛えますか。

 

 

 

『本日の売り上げ』

 

※朝からヘファイストスに呼び出され、ベル君の武器を鍛えることになったので、店の収入はなし。ランクアップの感覚調整にダンジョンで暴れたので、そちらの収入はあり。

 

※ベル君の武器の代金は1億の予定、とはいえヘスティアの払いなので何時に完済されるかは不明。

 

 

 

 

*1
グランブルーファンタジーが誇る性癖破壊装置が1つ、ドラフ族(♀)のとあるキャラの二つ名。見た目とフェイトエピソードで騎空士たちの性癖をマロス・ブラストした。





リット君がヘファイストスから渡された紙に書いてあったステイタス↓

『Lv.5』

【力】 :I 0
【耐久】:I 0
【器用】:I 0
【敏捷】:I 0
【魔力】:I 0

【発展アビリティ】

神秘:G
耐神威:G
錬成:F
魔導:G
耐異常:H
精癒:I

【魔法】

『シルエットツール』

『スフィアエルピス』

『オースサイン』

【スキル】

彷徨異魂(ストレンジ・ソウル)

・発展アビリティ『神秘』の発現
・発展アビリティ『耐神威』の発現

魔巧技師(ギア・マイスター)

・アイテム作成時、器用に上昇補正
・アイテム作成時、魔力に上昇補正
・アイテム作成時、器用と魔力の獲得経験値が微増加

擬態宝具(ノウブル・フィクション)

・魔剣使用時、魔剣に刻まれた銘を唱えることで効果に大補正
・魔杖使用時、魔杖に刻まれた銘を唱えることで効果に大補正
・刻まれた銘を唱えて使用した際、魔剣・魔杖は自壊する
・この効果は、自身が作製した魔剣・魔杖にのみ適応される


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