ブルーアーカイブ 7³来る!   作:疾風刃雷

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第8話です。


それと描写が変わるたびに場所を描いてた〈〉なんですが、別に無くても大丈夫だと思うので消しました。(場所の描写はできるだけ地の文で書いてこうと思います)


最悪の再会来る!

私の名前は陸八魔アル、突如現れた謎の赤ん坊にキヴォトスのアウトローのボス後継者になれとか言われた哀れな生徒よ!

 

 

今は…

「暑い〜」

 

まだ春なのにここ1週間は続くとされる夏並みの気温になった異常気象の猛暑にヤラれてるわ。

 

「あ゙〜〜暑い、何なのよ〜まだ春の季節なのになんでこんな暑いのよ〜、こんな時は部屋でクーラーでも付けて休も…『ゴッ』ん?」

「zzz. . . 」

(暗殺し疲れておねんねしてるヤツいるわね…)

 

そう思いながら地面に横になって寝ているイブキを起こさない様にどかして私が部屋に入るとソーメンを食べてる先生が居た。

 

“ちゃおっス“

「アンタはこの暑さを存分に堪能してるわねー!!」

「貴方の分もあるよ」

 

部屋の外から聴こえた聴いたことのある声に私は振り返ると、なんとそこにはポイズン・クッキングであろうソーメンを持ったジュリが立っていた。

 

「へ?」

「かっ喰らって♡」

「ゲェ!ジュリ!!何で家に!!、ってそれ絶対ポイズン・クッキングじゃない!!」

「チェッ、やっぱり気付きますか…」

 

──この子は牛牧ジュリ、ポイズン・クッキングを使っての毒殺を得意とする殺し屋で少し前に私の命を狙ってきた子だった。

なぜ私の家にいるのか聞いてみると先生とジュリから同時に其々の答えが返っきた。

 

「愛の為ですよ!」“仕事の為だよ“

「先生は私がいなくちゃダメなの♡」“ゲヘナに転校してきたジュリに君の授業の一部を頼もうと思ってねー“

(すごく食い違ってる…)

 

二人の言ってる事が物凄く食い違ってることを心の中で突っ込みつつ私は先生が言った聞き捨てならない発言に驚く。

 

「はぁ!!転校!!ゲヘナ学園に!!」

「はい、今はフウカ先輩の給食部お預かりという立場なのでフウカ先輩の住んでるこの家に住まうことになりました!!」

 

…つまりジュリが先生、イブキに続いて3人目の追加同居者になるってこと!!

 

「はあぁぁぁぁ!!ふざけんじゃないわよ!!アンタ私のこと毒殺しようしたでしょうが!!」

「フフ、いつまでもそんなことにこだわってるなんて…今開発してるのはポイズン・クッキングツーです!、殺傷力2倍!」

「なおさら出てってよー!!」

 

改心するどころかこの子更にポイズン・クッキング追求してるじゃないのよ!!

 

「私が受け持つのは家庭科と美術です、それじゃあ準備しに台所行くので!!」

「ちょっ!!…どうすんのよ!!このままじゃ殺されるの時間の問題じゃないのよー!!」(ってか年下から教わるの、私!!)

 

「先生!!なんとかしなさいよ!!追い出してよ!!」

 

そう私が先生に意見しても先生はソーメンを啜ってるだけで何も言わない。

 

「ソーメン啜ってなくて!!『ピンポーン』インターホン?こんな時に一体誰「アル様〜」…ゲェ!この声は!こんな時にー!!」

 

そのまま部屋を出たアルは玄関に行き扉を開けた、其処には予想通りスイカを持ったハルカがいた。

 

「ハルカ…どうしたの?」(やっぱりハルカだった)

「暑いのでスイカ買ってきたんですけど、アル様も一緒にどうですか?美味しいらしいので!」

「す…凄く嬉しいのだけど今メチャクチャ立て込んでて」

「──トラブルですか?、アル様の為に私がカタをつけますよ」

 

トラブルと言えばトラブルだけど…あ!!、でも確かにハルカならジュリを追い出してくれるかも!!

希望が見えた私はハルカにジュリの事を話そうとする。

 

「実は今家に…」

「──」グシャ

 

ジュリの事を言おうとした瞬間、何故かハルカがスイカを地面に落としたのだ。

 

「あー!!スイカー!!」

「──ジュ………リ?」

 

一体どうしてたのか?と思った私を他所に口に吸えていた煙草を落としてしまうレベルでハルカが呆然としながら見ていたのは、台所から移動してきて此方を見ていたジュリだった。

 

「え?」

「あれ?ハルカ?」

 

ジュリを見て口に咥えてた煙草を落とす程驚いたハルカが…

 

「はがぁぁぁぁ!!!!」グキュルルル

 

腹から大きい音を出しそのままいきなり膝をつき…

 

「失礼します!!」

「ちょっ!!!、ハルカ!!!」

 

更には逃げるように外に出ていってしまったのだ!

 

「いつもああなんですよ、変な子」

「二人って……知り合いなの?」

 

ジュリもどうやらハルカを知っているらしい…知り合いなのか?と聞いた私にジュリは。

 

「え?……同い年の姉だけど?」

「あ…姉?。え、え゙え゙えええええええ!!!ハルカとジュリって姉妹なのぉぉぉぉぉぉ!!!!」

“うん、腹違いなのと使ってる名字は違うけどねー“

 

ま、まさか二人が姉妹だったなんて……そ、それよりハルカが心配だし追わなくちゃ!!

 

 

 

 

 

 

 

「あ、いた!!ハルカー!!」

「…」ゼー…ゼー

 

ジュリからの衝撃の発言の後、ハルカを捜しに近くの公園までやって来たアルはハルカがいないか見渡す、そして木にもたれ掛かったハルカを見つける事に成功した、しかし当のハルカは顔色からしていかにも体調が良いとは言えない。

 

「あ…あの…ごめんねせっかく持ってきてくれたスイカがあんなことになっちゃって」(こ…怖い…)

「い、妹のジュリとは8歳まで一緒に住んでたんです…」

「え?」

 

心配そうに声を掛けたアルに、いきなりハルカは自身とジュリの過去をアルに話し始めた……

 

 

 

 

 

 

───昔から私の住んでた屋敷では盛大なパーティーが開かれてたんですが、私が6歳になった時初めて皆の前で得意なピアノを披露することになったんです……

 

(や…屋敷〜!、つまりハルカって実はお嬢様!!!)

 

そんな時に腹違いの妹のジュリが初めて私のためにクッキーを焼いてくれたんです…

 

『ハルカの為に焼いたんだよ!食べて!』

『ありがとうジュリ!』

 

──それがあの子のポイズン・クッキング1号でした…

後で分かったことなんですけどジュリは作る料理の大半がポイズン・クッキングになる才能の持ち主だったんです…

 

「どーなってんのよそれ!!」

 

無論当時クッキーを食べた私は激しい目眩と吐き気に襲われ…ピアノの演奏もこの世の物とは思えないものに…

でもそれは単なる序章に過ぎなかったんです…

なんとそのイカれた演奏が高く評価されてしまったんです!!

気を良くした父は発表会を増やし、ジュリにもあのクッキーをまた作るよう頼んだんです!

そして8歳になった時に私はそんな地獄の日々から逃げるため屋敷を脱走しアウトローになりました………

 

 

 

 

 

 

 

「そ…それ以降というもの、その恐怖が身体に染みていて今ではジュリを見るだけでふ、腹痛が…」

(ひ…悲劇!!)

 

そんなハルカとジュリに関する悲惨な過去を聞いたアルはハルカに酷く同情してしまった。

 

「薄々感づいてたけど色々強烈な妹さんね」

「はい。大っ嫌いです

 

そう言うハルカの顔はとんでもなく悲壮感漂っていた、本当に苦手なのだろう。

そしてハルカはアルに縋り付いてお願いした。

 

「私はジュリには近づけません!アル様…ジュリをこの自治区から追い出してくれないでしょうか!?お願いします!!」

「えっ!!そ…それは何方かと言えば私もジュリがいない方が凄く嬉しいけど…」

「作戦があります!!」

 

そう言ってハルカは自身が立てた作戦をアルに説明し始めた。

 

「実はジュリには先生さんに惚れる前にメロメロだったロメオっていう女の人がいたんです。その人は事故で死んでしまったんですが未だにジュリはその人の事が忘れられないみたいなんです」

「へ…へぇー」(い、意外ね…)

「そこで!その元カノとそっくりの奴を探すんです!!ジュリにソイツを会わせれば地の果てまでソイツを追いかけるはずです!!!」

「またぶっ飛んだ作戦じゃないのよー!!!」

 

いくら何でも実現不可能過ぎる作戦がハルカの口から語られアルも無理だと突っ込まざる得なかった。

 

「ハルカ、その作戦は無理よ…だいだいそっくりな子って…」

「コレがその女の写真です」ペラ

「え゙…この子!」(め、メチャクチャ見たことある顔ー!!)

 

しかし、ハルカに渡されたロメオの写真を見たアルはとんでもなく驚いた。

その写真に写っていたのは10年後のイブキにそっくりの女の子だったのだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…にしてもハルカは『たとえそっくりな人が現れるのは一瞬でも良いんです…ジュリは其奴を探しに出ていくでしょうから』って言ってたけど大丈夫かしら?」

 

そう作戦に不安を抱きながら思いながらアルは自宅に戻り寝ているイブキの元にやって来た、そしてイブキを起こした。

 

「イブキ、起きて」

「ん?……何?」

 

「悪いんだけど10年バズーカで10年後のイブキ呼んでくれないかしら」

 

起きたイブキに頼み込んだアルだったがイブキの返事は…

 

「イ…イブキは10年バズーカなんて撃ったことないよ!」

「はぁ?」

 

まさかの拒否だった。

 

「10年バズーカはボスに使っちゃダメだって言われてるんだもん。イ…イブキが撃つわけ無いもん…」

(う、嘘ついてんじゃないわよー!!)

 

どうやら10年バズーカを使っていることをボヴィーノのボスに注意されたらしく、イブキは使ってないと言い張っている様だった。

 

「イブキ寝るからあっち行ってて…」

「いや此処私の部屋なんだけど!!」

 

そう言いながらもイブキは横になって動かなかった、しかしアルは妙案を思いつく。

 

(そ、そうよ!イブキが10年バズーカを使うのは先生にコテンパンにされた時よ!!……こーなったら!!)

 

そう思いアルはすぐさま庭で水浴びしている先生の元に向かった。

 

 

 

 

 

「居た!……ねぇ先生?」

“なんだい“

「軽くイブキのことどついてくれないかしら?」

“ヤだ“

“言ったはずだよ?私は格下は相手にしないんだ“

「ぐっ」

 

猫撫で声で先生に頼んでみるが返答はいつもの拒否、コレは無理かとそうアルが思った中、突然寝ていた筈のイブキが屋根に登って登場した。

 

「アハハハハハハ!!そう言ってられるのも今のうちだよ先生!!!、イブキちゃんはこの2階から勇気を出して飛び降りちゃうもんね!!」

「アッチから来てくれた」(ラッキー!)

 

イブキの方から来てくれたことで手間が省けたとアルは心の中で喜ぶ。

 

「死ね!先生!、ボスに送ってもらったスタンガンでビリビリにしてあげ…」

 

そう言いスタンガンを持ったまま先生に向かって飛んだイブキだったが…

 

「グピャァァァァ!!」

「あ、アホすぎでしょー!!」

 

間違えてプールに突っ込みスタンガンで感電してしまった。

 

「ゔ…ゔわぁぁぁぁん」

(出た!10年バズーカ!)

 

その電撃の痛みから泣き出したイブキはアルの目論見通り10年バズーカを使用、爆発後の煙の中から10年後のイブキが召喚された。

 

「やれやれ、なんで私に水が滴ってるの?」

「あ!!」(出たー!10年後イブキ!!)

「ジュリ!!ちょっと!!此方来てみて!!」

 

10年後イブキの召喚に成功したアルは直ぐ様台所に居るジュリを呼び出した。

 

 

「無理矢理やらすのは嫌いですけどそろそろ授業初め…!!、ロメオ!!!」

「え?」

 

アルの呼び出しで台所から顔を出したジュリは10年後イブキを観た瞬間表情を一変させ10年後イブキに向かって走り出した。

 

「ロメオ!!生きてたんですね!!」

(良し!!本物だと思ってるわね!!)

「逢いたかった!!!ロメオー!」

 

作戦通りジュリは本物と思いながら10年後イブキに走って駆け寄り…

 

「死ねぇ!!!ポイズン・クッキングツー!!」

「ぐはぁ!!」

 

先程完成したばかりのポイズン・クッキングの強化版であるポイズン・クッキングツーを10年後イブキの顔面にぶち込んだ。

 

「え…は?…な、何でよー!!!」

 

ハルカから聞いていた事とはまるで真逆の反応にアルは驚愕する。

 

“ジュリは元カノのロメオと別れる直前とても険悪だったらしいよ、良く元カノを思い出しては腹立ててたからねー

「ななな、な、何ですってー!!!」

「フンッ」

 

攻撃した後不機嫌そうな顔になったジュリはそのまま台所に戻っていき、ロメオと間違われポイズン・クッキングツーを顔面にぶち込まれた10年後のイブキはそのまま気を失いプールの中に突っ込む様に倒れ、其れを見たアルは直ぐ様駆け寄り10年後のイブキを介抱する。

 

「が…ま…ん………………」

「イブキー!!しっかりしてー!!寝ちゃだめよ!!泣きなさいよー!!!」

“まあ、10年後の医療なら助かるかもね“

 

 

 

 

1日経った後…

 

学校に登校中アルはハルカに作戦の結果を話していた。

 

「そ、そうだったんですか……あっ」

 

そんな中ハルカは何かを思い出したらしく、アルにある事実を話した。

 

「そ、そう言えば…ロメオの死の原因は謎の食中毒だったとか…」

「──そ、それじゃあ…」(つ、つまりロメオを殺したのは…)

 

食中毒のワードを聞いたアルはジュリのポイズン・クッキングが脳裏によぎった。

 

「「…」」ゾッ

 

再びジュリの恐ろしさが身に沁みた二人だった……

 




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