ブルーアーカイブ 7³来る!   作:疾風刃雷

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お久しぶりです。
今回はアルの誕生日記念回です!

特別編について
特別編は本編の時系列の問題などで本編に出すのが無理な回の話です。(実質IF時空だと思って大丈夫です)
今話は第14話「花見来る!」までのキャラが登場します。


誕生日来る!

私の名前は陸八魔アル、突如現れた謎の赤ん坊にキヴォトスのアウトローのボス後継者になれとか言われた哀れな生徒よ!

 

 

 

3月11日、1週間の始まりとなる日だが私は今……

 

「あ〜も〜!また遅刻しそうになるなんて!」

 

授業に遅刻しそうになりなんとか教室に間に合う様に走っていた。

 

「………そ……ん……て!」

「……怖気………ん……!」

 

そんな走ってる中、聞き覚えのある声が耳に聞こえてきた私は気になってその声の聞こえる場所に行ってみた。

 

(な、何してるの二人共っ!!!)

 

其処に居たのはハルカとカヨコ先輩だった!

しかもハルカはカヨコ先輩の胸倉を掴み、カヨコ先輩はそんなハルカに恐ろしい目線で睨んでいるという一蹴触発の状態になっていたのだ!

その光景を見て私は直ぐに止めなくちゃ!と思い2人のもとに駆け寄った。

 

「ど、どうしたのよ一体!喧嘩は止めて!」

「あ、アル様!?」

「アル!? ヤバっ

 

「い、いやだな〜〜〜、喧嘩なんてしてませんよ。ねぇカヨコ先輩!」

「そ、そうだね!うん。」

「え゙」ゾッ

 

け、敬語!?

二人が私の存在に気付くとなんと直ぐに一蹴触発の雰囲気が消えた、其処までは良かったのだがなんとその後いつもカヨコ先輩の事を「軽音女」等と言って噛み付いていたあのハルカがカヨコ先輩に敬語を使ったのだ!

余りのハルカの変わりようは私の背筋に寒気が過ってしまう程だった。

 

「そ、それじゃあアル様、私授業あるので!」

「あっ。わ、私も授業あるから!アルも遅れないようにね!」

 

「………………あ、怪しい……怪しすぎるわ!」

 

いくら何でも怪しすぎる二人の態度に私は訝しむ、

 

(そ、そういえば二人だけじゃなく昨日から皆も怪しいのよね……)

 

というのも、カヨコ先輩やハルカだけでなく他の人達も怪しいのを私は思い出した。

キララちゃんやエリカからは何故か避けられてたし、イブキは1人でコソコソ何かやっていたし、ジュリに至っては話しかけた途端にその場で死んだように無言で動かなくなってしまうのだ。

 

間違いなく私を避けてる…皆で私に隠し事してるのかしら?

でも私にだけ教えられない事って………

 

「あっ!そうだ明日って私の誕生日じゃない!!」

 

明日は3月12日、つまり私の誕生日なのだ。

じ、自分の事ながら最近色々ゴタゴタあったからすっかり忘れてたわ……

 

「もしかして皆……」

“そうだよ、皆誕生会の準備をしてるんだ“

「せ、先生!」

 

そんな私の疑問にいつの間にかいた先生が答えた。

 

「そ、そうだったのね……」

 

は、初めてかも……フウカや家族以外で祝ってもらうのって!

ヤバい……凄く嬉しいわ!

 

「ってか何で私にだけ秘密にするのよ、サプライズ?」

“ん?アルには言い忘れてたんだよ“

「……忘れてた?」

 

まぁ、とにかく!サプライズなら皆には気づかないフリしとかないと悪いわよね!

 

フフフ、明日が楽しみだわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

──そうして学校が終わった私は明日を待ちわびながら家に到着した。

 

「フフッ!皆何してくれるのかしらね〜!」

 

そうして私が玄関のドアを開けると……

 

「ただいま」

「「「「「「誕生日おめでとーーー!!!」」」」」」

 

何故か其処にはクラッカーを鳴らして誕生日を祝うフウカ、カヨコ先輩、キララちゃん、エリカ、イブキ、ジュリがいた。

 

「はい?」

 

どういうことなのか理解できずに私は数秒放心した、何故なら今日は3月11日、私の誕生日は明日の12日なのだから今日祝われる筈がないのだ!

しかしその答えはある人物の言葉で理解することになる。

 

“サンキュー“

「えっ」

 

“私の為に今日皆集まってくれてありがと〜、これで私も1歳だよ“

「は?」

 

ま、まさか……

 

「もしかして皆が用意してたのって……」

“私の誕生日会だよ“

 

「な、な、何ですってーーーーーーっ!!!」

 

私じゃなくて先生の誕生日を祝うために皆準備してたのーーーーっ!!!

ってか先生の誕生日私の前日とかややこしいにも程があるでしょうがーーーっ!!!

 

「て、てっきり私の誕生日なのかと……」

「………あっ!そうだったわ! ゴメン私も忘れてたわ!」

「えぇ…」

 

まさかフウカにも忘れられたの……

 

 

「「「「「そ、そうだったんだ!」」」」」

「や、やっぱり誰も知らなかったのね……」

 

先生が私の誕生日の事を皆に話したのかとそれなりに期待してただけに少し落ち込んだ、まぁ私の誕生日は皆に教えてなかったから知らなくて当たり前だったんだけど……

 

「じゃ、じゃあ今日一緒にアルちゃんの誕生日しよっか?」

「皆集まってるし、良いんじゃないの?」

「な、なんか自分の誕生会催促してるイタイ人みたくなってるし……」

 

と、とほほ………私ってこういうのばっか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ始めよっか!」

「そ、そうね」

 

こうして私の部屋に移動してキララちゃんの掛け声で始まった先生の誕生日会、最初は私の誕生日会じゃないのが残念だったけどこうなったら最後まで楽しんでやるわ!*1

っと思っている私は部屋に入って少し違和感を覚えた。

 

「……あれ?誰かいないような……」 

 

そう、誰か忘れてる感じがすると思い、周囲を見渡していると……

 

「ゼー……ゼー……」

「あっ!」

 

部屋の片隅でうずくまっているハルカを見つけた。

そ、そう言えば玄関でハルカに会わなかったから忘れたわ!

 

「は、ハルカ?」

「わ、私は……覚えてましたよ……アル様の…………誕生……日」

 

あっ、そっか…ジュリがいるから体調が最悪なのね…… 

そうハルカの体調が悪い理由を理解した私は直ぐ様ハルカに駆け寄ったが…

 

「無念……です…………」ガク

「今日これで終わりーーーっ!?」

 

そのままハルカは気絶してしまった……っていうか言ってないのになんで私の誕生日知ってたのこの子!?

 

「そ、そんなに体調悪いなら来なくてもいいのに!」

「そうはいかないの」

“理由がない限りアウトロー式・バースデー・パーティーの参加は絶対だからね〜“

 

「あ、アウトロー式・バースデー・パーティー?」

 

ま、またよく分からないヘンテコ行事!?

 

“そーだよ、アウトロー内では奇数才の誕生日に伝統のアウトロー式・バースデー・パーティーをしなくちゃならないんだ“

 

そして先生はルールの説明を私にし始めた、アウトロー式・バースデー・パーティーとは誕生日を迎える主役(ポスト)が参加者の用意した“プレゼント“や“出し物“に点数をつけるらしく、そして1番高い点数を取った参加者は主役から豪華プレゼントを貰えると言うもの……らしい。

……聞いた限りは普通のゲームね。

 

“あぁ、あと最下位には死の制裁が待ってるよ“

「最後のルールはいらないでしょーーーっ!」

 

しかし最後言われたルールでやっぱり無茶苦茶なゲームだったと私は考えを変えた。

 

「何で和やかな誕生日会に死が纏わりつくのよ!おかしいでしょ!?」

 

“仕方ないよ、掟だもん“

「そ、その言い方ムカつく〜〜〜」

 

こうして、私もアウトロー式・バースデー・パーティーに参加することになってしまった……

 

“あぁ因みに他にも呼んだけど、マコトは多忙、カスミとメグは温泉開発の計画と被って来れない、ヒナとセナはそもそも連絡がとれなかったから不参加ね“

「ひ、ヒナさんも呼んだてたのね……」

 

き、来てなくてよかったーーーーーっ!

 

 

 

 

 

 

“まず料理を持ってきてくれたキララとエリカに80点ね“

「やったぁ!」「おぉ〜」

 

「いきなり高得点!?」

 

まず最初にキララちゃんとエリカが採点された。

 

“次はカヨコね“

「私ね…」

 

次はカヨコ先輩の様だ。

 

「私からは好きなロック系のCD10本だよ、赤ん坊にロックとか聞くどうかは分からないけど」

 

“……うん、良いね。カヨコには85点あげるよ“

「っ!……良し!」

 

「……なんか先生甘めじゃない?」

 

キララちゃんやカヨコ先輩に与えられた点数を見て私は先生にそう疑問を言うと、

 

“じゃあ次アルがする?“

「えぇ!? 私!?」

 

なんと先生から私も出し物をするように言われてしまった、

 

「そ、そもそも私は出し物もプレゼントも」

 

そう、そもそも私はこの誕生会の事自体知らなかったので無論用意なんてしていないのだ。

だから私は時間稼ぎの為に準備してきてなさそうなイブキに出番を擦り付ける事にした。

 

「そ、そうよ! どうせイブキ辺りはプレゼントなんてもってきないし!」

 

「ムッ、イブキだってプレゼント持ってきたよ!」

「え゙ぇ!………ってナニソレ?」

 

そうしてイブキが懐から出した物は割り箸に白い何かが巻き付いた謎のオブジェだった。

いやホントになんなのソレ?

 

「作り方は簡単! 

まずノリを指に付けて、

こーやって指を揺すっていくと糸ができていって、

それを割り箸に巻きつけていくと………」

 

「完成! イブキの棒!」

「だから何なのよそれは!?」

 

“イブキ 1点“

「……ぐびゃ!?」

(うわぁ……)

 

結局イブキの何に使えるかも分からないゴミの様なプレゼント*2は0点ではなかったものの、1点という悲惨な結果であった。

 

そして次はジュリ、

 

「次は私ですね!私はピザを作ります!」

 

そう言ったジュリはピザ生地を華麗に回し始める姿に凄いと私が内心思っていると……

 

「……ちょっ!? 切れちゃう! 切れちゃう!」

 

なんと何故か回しているピザ生地が周囲のものを切断し始めたのだ!

 

「ジュリ! ストップ!ストップーーーっ!」

 

“ジュリ  90点ね“

「フフフ、実は新技だったんです!」

「危険な事しないでよ!」

 

危うく死ぬ所だったじゃない!……しかも私の部屋に沢山切り傷ついてるじゃないのよーーーっ!

 

「それじゃあ焼いてくるからねー、!」

 

あ、やっぱりそのピザ食べるのね………

そうしてジュリが部屋から出ていくと先生が私に話しかけて来た。

 

“よし、最後はアルだね“

「ちょっ!? だから私は出し物用意してないって…」

 

“今さら棄権するなら0点で殺すよ?“

「そ、そんな無茶苦茶な!」

 

そう言われて先生に銃を突きつけられてしまうもプレゼントも出し物も用意していない私が困っていると。

 

「アル様!私と組みましょう!」

「は、ハルカ!? 大丈夫なの?」

「は、はい……ジュリさえいなければ平和なものです」

 

そんな私に声を掛けたのはなんとさっき迄ベッドに倒れていたハルカだった!

どうやらジュリがピザを焼きに行って部屋からいなくなった為体調も回復した様だ。

 

「先生、私はアル様とコンビで出し物をします、即興ですが良いですよね?」

“別に大丈夫だよ“

 

「コンビって……っ! ちょ、ちょっとハルカ!? あんたまさか出し物朝言ってた()()をやるつもりじゃ……」

「煩いですね! もう部外者の貴女には関係ないでしょうが!」

 

「元々はこの出し物はそこの軽音女と組む予定だったんです」

「え、そうなの!? よ、良かったの私で?」

「当然です! 軽音女は役に立ちませんでしたから!」

 

「ではいきます! 私の出し物は手品です!」

 

そうして私とハルカの命のかかった出し物は始まった……

 

 

 

 

 

 

「──まずアル様をこのタネも仕掛けもないこの箱の中に閉じ込めます」

「ず、随分と本格的ね……」

 

こうして始まったアルとハルカの出し物、最初にアルは箱の中に体を閉じ込められた。

 

「そしてここにキヴォトスの人間でも容易に刺さる剣があります」

 

「うわぁ、ホントに切れそう」「……ゴクリ」

 

ハルカは実演として剣でスパッと果物を切ってみせた、余りの切れ味に見ていたキララやイブキも固唾を飲む。

そして遂に手品が始まろうとした。

 

「それじゃあアル様! 上手く避けてくださいね!」

「え゙!? ちょ、ちょっとタネは!?」

 

「タネ? そんなものはありませんよ?」

「え゙ぇーーーーっ!」

 

しかしまさかの出し物の手品がタネも仕掛けもないパワープレイである事に絶句するアル、そんなアルに近くに座っていたカヨコがハルカに向かって話し始める

 

「ハァ、だから私は無理だって断ったのに……まだ諦めてなかったんだ」

「も、もしかして朝2人が喧嘩してた理由ってコレだったの!?」

 

そう聞いたアルにカヨコは無言で頷いたのを見てハルカも笑顔で頷いた。

幾ら頑丈な身体を持っているキヴォトスの生徒でも、あそこまで鋭利な刃物で身体を刺されたら絶対無事ではすまないとさっきの実演で理解したアルは拒否しようとするも、

 

「はい! 例えあの馬鹿カヨコにはできなくてもアル様なら簡単にできますよ!」

(そーゆー問題じゃないのよ〜〜〜!!! 私だって無理よ!)

 

「あっ、私が右目を瞑ったら右側ですからね!」

(分かってても無理っ!!!)

 

(ど、どうすれば良いのよ〜!)

 

やっても死、やらなくても死、どっちも嫌なアルが絶望した瞬間、

 

“それじゃあ死ぬ気で頑張ってみようか“

 

先生によって死ぬ気弾を撃ち込まれた。

 

復活リ・ボーン!! 死ぬ気でマジック!!」

「えっ? アル様!?」

 

そして死ぬ気モードとなったアルはハルカから剣を取り上げ、なんと自分から箱の中に剣を無造作に刺しまくっていったのだ!

流石にその光景に見ていた者達もアルが心配になってきていた。

 

「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃあ!!!」

「あ、アル本気!?」「ちょっ!? アルちゃん大丈夫なの!?」「し、死んじゃうんじゃ…」「あわわわわわっ!」

 

そして……

 

「「「「…………」」」」

 

最後の剣を刺し終え、箱の中が露わになる、結果は……

 

「「「「「お、おおおおお!!!!!」」」」」

 

なんとアルは体中の関節を外して全ての剣を物理的に避けていたのだ!

その光景に仕掛け人であるハルカを含めた見ていた者達は歓声を上げた。

 

“アル、ハルカチーム 100点だよ“

「………え? 100点?」

「やりましたね! アル様!」

 

そして勿論先生から与えられた点数は100点、見事アルはアウトロー式・バースデー・パーティーをやり終えたのだ!

しかし……

 

「う、うん(た、助かった〜)……『ポキ』え?」

 

ボキャ! グチャ! ゴキッ! ボキュ! ミシッ!

 

「ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」

「ヒェ!」「ぜ、全身の関節がっ!」「きゃあああ!」

「あ、アル様ァーーーっ!」

 

成功の代償は決して軽くはなく、死ぬ気モードが解除されたアルは体中の外した関節の痛みに絶叫した。

 

 

 

 

 

 

こうしてアルの誕生日は病室で送ることになるのであった。

*1
尚フウカは追加の料理を作る為台所に戻った

*2
というかゴミそのもの




後書き

改めてお久しぶりです!
今回はアルの誕生日を記念した誕生日回でした(ギリギリで間に合い完成しました。)
改めてアルちゃん誕生日おめでとう!

最近はリアルが忙しくなって小説を書く時間もなく、投稿する頻度も目に見えて少なくなってしまいましたが、これからも頑張って書いてこうと思います。

閲覧・お気に入り・評価等をしてくれている皆様、ありがとうございます!
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