大変長らくおまたせしました、今回から新作を投稿します。
今回は摩訶不思議な架空戦記になると思いますが、いつも通り楽しめていただければ幸いです。
では長話はさて置き、本編であります。
どうぞ!
人類は孤独ではない。
これは、とある有名な学者が言った言葉。
SFではもちろん、オカルト、超常現象作品、そして知らなくとも誰彼もが一度はふと耳にして、現在でも語り続けられる有名な言葉と言っても過言ではない。
この世に不思議なことはないように、我々人類はその可能性を信じて宇宙へと呼びかけた。今でもこの太陽系に存在する惑星、地球外に高度な文明に伴い、地球よりも遥かに凌駕する科学力を兼ね備えた地球外生命体、通称『宇宙人』が存在していることを信じて、NASAは『ボイジャー計画』を筆頭に挙げ、宇宙人探索を開始した。
此れは1977年8月20日と9月5日、ケネディ宇宙センターから、計画名から取った2機の無人探査機、ボイジャー1号と、姉妹機のボイジャー2号が打ち上げられた。
双方の機内には《地球人から見知らぬ星のあなたへ》という友好的なメッセージに伴い、ボイジャーに搭載されたディスクには、あらゆる地球の生命や文化の存在を伝える音や画像などが大量に収められ、彼ら地球外知的生命体及び、我々の後世である未来の人類が見つけて解読してくれることを期待して……
だが、両機が打ち上げられて数年の時が経過し、ついに我が太陽系を後にして、2025年までが来るまで今でも地球からのメッセージは送られるものの返答はなく、これ以後、宇宙にメッセージが送られることはなく、この試みは途絶えてしまった。
同じようにパイオニア計画も、月探査機として月の調査に成功を収めたジュノーⅡ型ロケットを運用し、パイオニア10号と11号に地球外生命体に遭遇することを考え、地球や人類の姿(あらゆる民族の特徴を融合した最大公約数的な造形が意図された)などの線画からなる簡単な図解を記した金属板が搭載したが、11号は1995年11月の信号を、そして10号も信号を発しつづけたが遠ざかるにつれ、電波が微弱過ぎて内容の解読ができなくなり、ついに2003年1月22日を最後に信号が途絶してしまったのだった……
今でも我々は待ち続けているほど、未知の遭遇を備えていた。
それは多次元世界でも同じことだろう。此れは先ほども述べたように、人類を遥かに凌駕する科学力と文明を築いた異星人、または異種族がお互いに手を取り合う輝かしい未来を待ち続けていた。
だが、もしも地球外ではなく、別次元の日本、または地球内に我々と同じとある太古の生き物たちが、我々人類と同じように知的な進化していたとしたならば……と。この摩訶不思議な超常現象を抱いたある者たちが、その未知との遭遇を果たし、やがて自分たちの運命を変える未来の道標を築き上げることを知る由もなかったのだった……
不明
X-day
時刻 不明
「では、頼んだぞ。大佐」
高身長な大男は言った。
「もちろんです、皇帝陛下。見ず知らずの我々を助けてくれた恩人たちを見捨てることは出来ません。我々も同じ地球に住む者として、今こそひとつになるべきです!」
大男こと皇帝陛下の下、大佐と呼ばれる清楚な感じを雰囲気を醸し出す純白な海軍軍服に身を纏った凛々しく高身長、ひと昔の日本人に似た端正な顔立ちを持ち、他の誰にも負けない闘志と優しい熱い眼差しを孕んだ双眸の持ち主は胸高らかに発した。本来ならば自分たちはあの震災で死んだも同然だった。だが、数奇な運命が自分たちを助け、次元を超えて、彼らと出会い、そして本当の家族のように温かく出迎えてくれたことに感謝した。だからこそ今まさに彼らを助け、この恩を返すために導かれたこの奇跡とも言える運命を担っていたのだと、穏やかな顔を表し、手の指先をピシッとのばして敬礼をした。
「ありがとう。君たち種族と君を含めた全ての艦娘たち、我々帝国と我が民たちの代表として、この絆と、そして両国の幸福が未来永劫に共に歩まんことを心から願っているぞ」
「はい。おまかせください!」
大佐の側にいた制服姿の少女も、同じく命をかけて発した。
何時もの口調は抑えて、丁寧な言葉で言う。特に皇帝陛下の前では、規律正しく、と促されたのもあるが。
ともかく彼女もまた自分を含めて姉妹、仲間たち、そして家族の大黒柱でもある大佐を助けたのだからこそ期待に応えたのだ。
運命共同体。この宣言によって、周囲にいたこの国の近衛兵や兵士、大衆たち、大佐や少女の仲間たちは拍手喝采に伴い、皇帝陛下万歳!帝国万歳!我が友と艦娘たち頑張れ!みんなの為に頑張れ!など、今にでも会場から飛び出すような勢いよく増した声援を送る。
「さあ……いざ俺たちがいた世界、日本へ!」
「おう。司令官! 皆も準備は出来ているか?」
『もちろんです!!』
二人に同行する男女一組は頷いた。緊張感を持つも帝国代表という責務を果たし、未知なる世界、そして日本へと向かうのであった。
あの日起きた少し大きな地震。大正時代に起きたあの有名な関東大震災とは比べものにならない規模の大震災に見舞われたあの日。そのときは驚いたものの、記憶に残した者はほとんど居なかった。
時同じくして。極東アジアの小さな強国、武士道を、勝利において必要な勇気・名誉・そして自己犠牲の精神と言う文武両道を持つ大日本帝国の運命を左右するこの大佐たち率いる一団の来訪を告げるものだとは、誰一人も気づく者はいなかった……
今回はなんだか、Xファイルみたいな語り手をしながら伏線をしめて終わりました。元ネタではこういう描写がなかったのでこういうのも悪くないかな?と思ってやりました。
しばらくの間は不定期更新になりますが、次回もまたこの調子で頑張ります。
長話はさて置き、次回もお楽しみを。
それでは第2話まで、ダスビダーニャ(さよならだ)。