一月が中学2年生になったある日の事だ。
お店が休みの日にスコール・ミューゼルと一月と同い年位の少女がやってきた。
「珍しいな、スコールが店に来るのは」
「少しお願いがあるの」
「それはその子の事かい?」
スコールは縦に頷く。
話を聞くと彼女は、とある国で造られた織斑千冬のクローンらしい。
そして今後スコールとこの場にいたいオータムは束の助手として共に行動するらしいので彼女、マドカを預かって欲しいみたいだ。
「分かったよ」
「ごめんね」
「構わないよ。よろしくねマドカ」
「うん」
その後帰宅した一月にマドカの事を説明して兄妹となった。
「本当に!何であんな横暴する人が担任になれて私は副担任なんですかぁ!」
その日の真耶は大荒れしていた。
どうやらIS学園の教師になれたは良かったがまさか織斑千冬もIS学園の教師になっていたらしい。
1年前に代表を辞めてドイツにいたとか言っていたがまさか学園の教師になっていたとはな。
「それもやる事は教師ではありません!軍ですよ軍!下手したらパワハラとか体罰なんて言われてもおかしくないぐらいです!」
相当ストレスが溜まっているのか次々と料理を食べていく。
隣で食べていた一月もマドカは苦笑いするしかない。
「いいですか2人共。あんなすぐに手を出す様な人にならないで下さいね!」
「「は、はい…」」
「たく。息子達に何言ってるんだ真耶」
そして月日は更に過ぎ、束博士が予言していた事が本当になった。
『先程高校入試試験会場に置いてありましたISを男子生徒が動かした事が発表されました!
名前は織斑秋幸君。あのブリュンヒルデの織斑千冬さんの弟さんと判明しました。
尚政府は他に動かせる男子がいるのではと話し合い、全国の中高生を対象に起動検査を明日より実施することが決まりました』
「本当に動かしたのか。面倒な事になった」
惣一は仕込みを珈琲を飲みながらニュースを見続ける。
ちなみに言うと一月はスポーツ専門高校に行く予定、
マドカはIS日本代表候補生となり来年からIS学園に入学が決まっている。
『続いてのニュースの前に、緊急速報です。
またもISを動かした男子中学生が見つかりました。
名前は石動一月君。
試験会場部屋にあった打鉄に誤って触れた際に起動させたようです』
その報道に惣一は飲んでいた珈琲を吹いてしまった。
さらに追い討ちにと電話が鳴り、相手を見ると真耶からだった。
『ど、どういう事ですか先輩?!』
「俺に質問するな真耶…と言いたいが
憶測だが、一月が動かせたのは織斑千冬と間違えた説が濃厚だ」
一応束博士にお願いしてナノマシンでDNAを惣一と同じにしてもらったが、コアにはバレているみたいだ。
しかし、こうなると一月はIS学園に入学が確定となった。
下手すると織斑千冬や秋幸にバレる可能性があり、無理やりにでも関わって来るだろう。
「真耶、頼みがある」
『なんですか?』
「学園長にある程度アイツらに干渉しないクラスに一月を入れてもらえないか?」
『難しいですが、とりあえず聞いてみます』
「感謝する」
惣一は真耶にお礼をして電話を切り、即座に次の相手に電話をする。
「よう!スコール。少しいいか?」
『何?私はこれでも忙しいのよ』
「そいつは悪かった。ちょいと頼みがあるんだが」
『一月君の護衛でしょ?』
スコールの言葉に惣一は驚く。
まさか向こうから言ってくるとはな。
とりあえず話が早そうだ。
惣一は軽く事情を話すとスコールからこう返ってきた。
『私達もあのニュースを見ててね。そしたら篠ノ之束博士から依頼が来たのよ。
私とオータムが一月君のクラス担任と副担任をするように』
どうやら束博士が学園長と既に交渉してクラス担任の席を用意してくれたらしい。
『それと、貴方もIS学園に行くのよ?』
…は?
『えっ?貴方、山田真耶って子から聞いてないの?』
「…すまんスコール。確認するために電話を切るわ」
スコールからの電話を切り、再び真耶に電話をする。
そして惣一がIS学園に行く事を確認すると事実らしく、食堂で働く事になったらしい。
「せんぱーい!一月君!マドカちゃん!」
学園前で待機していると真耶が学園の方からやってきた。
クラスは一月とマドカは5組に、担任はスコール、副担任に真耶が、オータムは学園の警備を任されたらしい。
「一月君とマドカちゃんはこのまま寮生活になります。
これが寮部屋の鍵になります。
先輩はこの後お話がありますので私に着いてきて下さい」
「分かった。じゃあな一月、マドカ」
真耶に案内され着いたのは学園長室だ。
ノックをして中に入ると学園長らしい男とスコール、オータム更に制服を着た生徒が待っていた。
「初めまして…と言うべきですか?」
「いいえ。気にしないでください」
「そうですか。…それで俺に話とは?」
「実は少し前に織斑千冬さんが今回のクラス分けで抗議がありまして」
「自分なら男2人を守れると?」
「…左様です」
馬鹿馬鹿しい。自ら見捨てた弟にまだ未練があるのかあの女は。
「もちろん拒否したので安心を。
学園内では更識さんが見てもらいます」
「そうか。頼むぞ刀奈」
「分かってますよお義父さん!」
「誰がお義父さんだ!」
惣一は刀奈の頭を軽くチョップする。
刀奈は痛くないのにキャーとわざとらしく声を出す。
「さて、俺は食堂の仕事で良かったですか?」
「はい。1年の食堂で働いてもらいます。
もちろん女尊男卑の人はいませんのでご安心を」
十蔵からそう言われ惣一はお辞儀をする。
「それとお部屋は山田先生と同室ですので、そこはよろしくお願いします」
「……へぇ?」
「……はい?!」
十蔵の言葉に真耶と惣一は困惑した。
「お2人は付き合いが長いと聞きましたので。
それに何かあった時すぐに対応が出来るからそうしました」
笑みで答える十蔵に2人はため息しか出なかった。
石動惣一
手持ちアイテム
エボルドライバー、コブラエボルボトル、ライダーエボルボトル、トランスチームガン、スチームブレード
エボルトリガーは神の指示で手持ちにない。
ドラゴンエボルボトルとラビットエボルボトルも同様