今更始まる摩訶不思議アドベンチャー   作:ただのトーリ

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進撃のサイヤ人を書いていてスランプになった際に「女の子が戦うお話を読んでみたい」という意見をいただきまして、気まぐれに書いてたものが結構な量になり始めたので投稿することにしました。
相変わらずのドラゴンボールネタですが、良ければお付き合い下さい。


プロローグ

「キーニちゃん、今日も修行?」

 黒髪の青年が声をかける。彼の名前は孫悟天、この地球どころか宇宙を何度も救った男、孫悟空さんの息子だ。

 

「いつもストイックですね。たまには身体を休めないと怪我しますよ」

 

 あわい紫色の髪を持つ青年が黒髪の青年の横にたって同じく話す。

 彼はトランクス、孫悟空の永遠のライバルともいえるベジータさんの息子だ。

 

 

 そして、2人から話しかけられている私はキーニ。

 悟空の兄、ラディッツが地球に残り子を成した一人娘……そして、転生者だ。

 

 

「これはもう趣味みたいなもんだし。まあトランクスくんの言う通り無理はしないようにするよ。パパには神殿に行ってくるって伝えてあるからさ、もし暇なら来る?」

 

 そう言うと悟天はちょっと面倒くさそうな顔をする。

 昔だったら目を輝かせて着いてきたというのに、色気付いてから髪を伸ばして修行もサボりがちだ。

 

 トランクスくんも修行自体は行ってるけど、ブルマさんの経営するカプセルコーポレーションの跡取りとして勉強することが多いらしくてベジータさんも「トランクスのやつ最近修行をサボりやがる」と不満げだ。

 

 一時期はフュージョンしたりして最前線で戦ったりもしたのに、平和ボケなのか二人からはサイヤ人としての熱を感じない。

 

 

 ブルマさんいわく「サイヤ人が平和ボケしてるあいだは平和って証拠よ。毎回あんなドタバタあって溜まるもんですか」との事。

 

 

 

 そんなふたりに笑って「いってくるね」と言って空を飛び、神様の神殿に到着した。

 

 そんな私をピッコロさんとデンデ、ミスター・ポポが出迎えてくれる。

 

「さて、今日も瞑想から始めるぞ」

「はい、ピッコロさん!」

 

 

 舞空術を使いながら空中で座禅を組み、さらには目を閉じて体内の気をゼロ近くまで抑え、その状態を維持する。

 

 ピッコロさんほどの達人になれば朝飯前なのだけど、私にとってはまだまだ苦労する気のコントロール。

 

 ……こうやって瞑想しつつ、この世界が歩んだ原作との違いを振り返ってみるとしよう。

 

 

  

 元々、パパはサイヤ人として多くの星を壊滅させるフリーザ軍として働いていた。その過程で戦力を求めて弟の悟空さんを連れていこうとした。

 

 

 地球に来てピッコロさんと悟空さんの二人相手に戦ったんだけど、原作とは違ってパパは悟空さんにたいする家族の情が強く残ってた。

 

 それを戦いの中で察した悟空さんが根気よく説得して、仲間に引きれることに成功した。

 

 だけど突然スカウターから声が響いた。

 ラディッツ(パパ)の裏切りに気がついた当時敵だったベジータさんは、裏切り者抹殺のために地球に向かうと宣言したのだ。

 

 これを受けてみんなは修行を開始することにした。

 悟空さんは神様の紹介で肉体を持ったまま界王様の元へ向かい修行。

 ピッコロさんとパパは互いに組手をしつつ、当時4歳の悟飯さんの修行にあけくれた。

 

 ピッコロさん的にはライバルの息子、パパは甥とはいえサイヤ人の子ということでそりゃもうスパルタで鍛えたらしい。

 

 多分、今の悟飯さんの性格が少し荒っぽくなったのは間違いなくこの時が原因だよね。

 

 

 

 ともあれ、修行を終えてベジータさんと戦い、みんな辛くも勝利を収めた。

 ただその過程でピッコロさんや天津飯さん達が死んでしまう。それを生き返らせる為の会話がスカウター越しにフリーザに聞かれていたことが後々判明するんだけどね。

 

 今更だけど、自分たちも通信を盗み聞きしてたんだから対策して欲しいよね。

 

 その事をベジータさんに突っ込んだら少し固まったあとそっぽ向かれた。

 

 

 ナメック星編ではブルマさんの代わりにパパが同席して悟飯さんとクリリンさんと向かうことになった。

 ブルマさんほどでは無いけど、パパは宇宙船を操作するくらいの知識があったんだよね。そもそも、その宇宙船自体がサイヤ人ポッドの改造だから操作が似てて当たり前なんだけど。

 

 

 現地では戦闘慣れしたパパの指示に従いつつ、ドラゴンボールを集めてたたかうパパたち。

 ギニュー特戦隊との戦いでベジータさんと共闘するも、瀕死まで追い込められた所に悟空さんが到着。ここまでは同じ展開だった。

 

 

 問題は、フリーザとの戦いで殺されるはずだったクリリンさんを庇ってパパが死んだこと。

 

 空中に持ち上げられつつ行く(パパ)を見る悟空さん。

 

「か、カカロットよ! お前は、父と同じだ! サイヤ人の壁を越えた戦士だ! その力を、見せつけてやーー」

 

 爆散するパパを見て、激怒する悟空さん。

 

「木っ端微塵にしてやるぞ、あのサイヤ人のようにな!」

「あのサイヤ人のように……兄ちゃんのことか。兄ちゃんの事かーー!!」

 

 そこからの戦いは同じ流れだったので割愛。

 

 ただ、そのあと生き返ったラディッツはZ戦士として本格的に認められるようになった。

 

 

 とくに命を救われたクリリンさんと仲がいい。

 いまでもたまに酒を飲みに行く中だ。

 娘を持つ親同士、何かと話が合うらしい。

 たしかマーロンちゃん、今年で12歳だからね。クリリンさんも色々と気を使う年頃なんだろうね。お母さんの18号さんと一緒で美人だし。

 

 

 その後は人造人間がでてきたり、精神と時の部屋で修行したらスーパーサイヤ人になれるようになったパパが頑張って第2形態のセルを追い詰めたりもした。

 

 けれどやっぱり完全体にまでなってしまい、セルゲームが開かれてしまった。

 

 

 

 ただここでまた歴史の変化が起きた。10歳になった悟飯さんがキレてスーパーサイヤ人2になったんだけど、原作だと舐めプしてそれが原因で悟空さんが死んでしまうはずだったのだが、この世界の悟飯くんってばちょっとばかり、野蛮人思考で問答無用で本気かめはめ波で跡形もなく消し去ってしまった。

 

 うん、これ絶対パパのせいだよね。

 

 ピッコロさんからは戦いのいろはを学び、パパからは戦いにおいての非情さや油断が招く恐ろしさを嫌という程教え込まれた結果、悟飯さんは10歳時点で一人称が「僕」から「俺」になっていた。

 

 更には笑い方がちょっとばかりちょいワルで、これにはチチさんが「ラディッツおじさんのせいで悟飯ちゃんがグレちまっただ!」泣いてしまったほどだ。

 

 しかし口調こそ荒くなったし、戦い方も荒々しくなったがそれは敵に対して加減をしないという意味であり、本来の優しさは無くなってなかったらしく直ぐにその問題は解決した。

 

 ……ただ、ちょいワル悟飯さんは街に降りるとやたら女の子にモテるらしい。

 元々顔がいいのに、少し悪い感じを出しつつ真摯な部分があるせいで耐性のない女の子はコロッと落ちてしまうらしい。

 

 彼女のビーデルさんもその手に引っかかったらしい。

 

 

 ちなみに、この頃に私が産まれました。

 え? いつ結婚したのかって?

 

 ……思い出したくもないですが、パパをたらしこんだクソ女がいたんですよ。そりゃパパだってかっこいいですし、いつも若々しいから30後半になっても20代前半のような雰囲気だからモテて当たり前なんですが……。

 

 

「おい、気が乱れてるぞ」

「あ、ごめんなさいピッコロさん」

 

 

 行けない行けない、修行中なのを忘れてた。

 

 

 

 どこまで思い出したっけ。

 そうそう、パパはこうっちゃあなんですけど騙されやすい性格をしてる。

 

 

 まあ、ずっとフリーザ軍で騙されてずっと働いてた過去を思えば納得してもらえるだろう。

 そんなパパだけど、実は問題が起きる少し前に天下一武道会の小型版みたいな、地方の小さな大会で優勝したんだ。

 生活費を稼ぐため、っていう理由なんだけどその時に800万ゼニーという大金をゲットした。

 

 そしたら、それ目当てに近づいてきた女にコロッと騙されて結婚少し手前位まで行ったところで私を産んだあと、赤子の私を置いて金とともにどこかへ消えてしまった。

 

 妻と娘を養うために畑仕事をしてたパパは帰ってくるなり全てを失った事実を知って意気消沈しつつも、私を守るためにブルマさんやチチさんといった頼れる女性に相談して今日まで私を育ててくれた。

 

 え? 母親? ぶっ殺しに行こうかと思ったよ?

 

 でもすごく納得できないけど、パパが「騙された俺が悪い。それに悪いことばかりじゃない、キーニが生まれてくれたんだ、それだけでも俺は幸せだ」と息巻くブルマさん達をなだめたらしい。

 

 この話を聞いた時、私思わず大泣きしてパパに抱きついちゃった。 

 本当にパパ大好き。

 

 ただこんな経緯があってから、サイヤ人の皆さんが私にすごく構ってくれるようになったらしい。

 悟空さんはパパと私を連れて釣りに連れて行ってくれたり、ベジータさんは不器用ながらもトランクスくんと一緒に修行をつけてくれるようになった。

 

 もちろんやりすぎないようにパパが近くで見てたけど、たまに手痛い反撃を受けた私を見て切れたパパが「キーニの顔を殴るんじゃねぇ! 傷が残るだろうが!」とベジータさんを吹っ飛ばして、それを受けて楽しそうに殴り合いをする二人というのが日常になりつつあった。

 

 

 悟飯さんは勉強を教えてくれて、悟天くんやトランクスくんとは組手もどきをした。

 

 

 ちなみに5歳の時、母親のことを聞かされた私はそりゃもう切れた。

 その時のことは覚えてなかったんだけど、スーパーサイヤ人2になってたんだって。

 

 まさか、パパも通常のスーパーサイヤ人を飛ばしていきなり2になるとは思わなかったらしくて、パパじゃ抑えきれないと理解した悟天くんやトランクスくんにお願いしてそれぞれのお父さんに声をかけ何とかとめたらしい。

 

 なんでも、ブロリーほどでは無いけど近い素養を持ってたらしくて怒りでそれが覚醒したんだって。

 

 それから私は気のコントロールを重点的に修行させられてます。

 12年経つのに、まだ完全なコントロール出来ないんです。

 

 悟飯さんいわく「潜在能力だけで見れば間違いなく俺より上だね。ただ君の本来の優しい性格がぶつかり合った結果暴走になってるみたいだから、瞑想して心の整理をする習慣をつけようか」と言われた。

 

 

 

 そんな訳でずっと修行と瞑想を繰り返してます。

 

 

 え、魔人ブウ?

 うん、悟飯さんが倒しました。

 

 例のアルティメット状態から油断なしで抹殺です。

 

 私も戦うために訓練したんだけどやっぱり力が足りなくて戦力外通告。

 トランクスくんや悟天くんはフュージョンで戦ってたけどやっぱり負けた。

 一応「フュージョンすると気が大きくなって油断しやすいから」って忠告したんだけど……まぁ仕方ないね。

 

 ちなみにその事を「なんで知ってたの?」と聞かれたので「力が100倍になるならサイヤ人の特性も同じくらいになるかなって思ったの。私たちって強い相手だと本気で戦うけど、少し弱い相手が『本気を出せば……』みたいな言葉聞くとならやってみろよってなるでしょ?」と言うと、思い当たる節があるらしいメンバーは顔を背けた。

 

 ベジータさん、あなたの事ですよ。

 セルを完全体にさせたの知ってるんですからね? ピッコロさんが愚痴ってましたよ?

 

 

 そして私はハイスクールに通いつつ、休みの日や暇な時にこうやって修行にあけくれていた。

 

 そして事件が起きてしまった。

 

 パパとお出かけしてたら西の都でとある家族を見つけた。

 

 1度だけ写真で見た母親(あの女)が幸せそうに家族と歩いてる姿を。

 怒りでどうにかなりそうだったけど、それを止めたのは優しい顔をしたパパだった。

 

 すると、相手の家族も気がついたようでパパを見てからハッとするように私を見た。

 そして何を思ったか謝りながら「そんな力しか脳のない男より私と一緒に暮らさないか」と言い出した。

 あちらの旦那さんはどこぞの御曹司らしくお金持ちで、今の父親より幸せになれるわよなんて馬鹿げたことをね。

 

 これには収まりかけた怒りが大爆発。

 スーパーサイヤ人2どころか3になりそうなほど気が高まったところで、瞬間移動でやってきた悟空さんが慌てて止めてくれた。

 

 ただそのやり取りを間近で見た母親はトラウマ級の恐怖を味わい、泣きながら走り去っていた。

 

 後日、御曹司から母親(あの女)は離縁されたらしいとブルマさんから聞いた。

 

「何かしました?」

「なんの事かしら」

 

 すっとぼけるブルマさん。

 御曹司ということはカプセルコーポレーションとも何らかの関係性がある会社の可能性がある。

 圧力かけたのかなと気になったが、ウィンクする彼女をみて追求は辞めた。

 

 

 ちなみに私は悪ブウが来た時、パパに守られて一度は助かった。

 だけど目の前でパパがお菓子にされて食べられた時ブチ切れてしまい、擬似的にスーパーサイヤ人3になって殴りかかった。

 悟空さんのスーパーサイヤ人3で勝てなかったんだから、元々実力が劣ってる上に擬似である私が勝てる訳もなく、ボコボコにされてお菓子にされた。

 

 その抵抗が悟天くんとトランクスの授業時間を稼ぐことが出来て、二人は原作より力を上手く使いこなすようなったらしい。結局負けちゃったらしいけどね!

 

 

 その後、戦いを見ていた界王様に「よくやった」と褒めてもらいながら状況を見せてもらってたら、調子に乗ったゴテンクスが飲み込まれた。

 さすがにこの時ばかりは「ばか!」と叫んでしまった。

 

 ただそのあとアルティメット化した悟飯さんが登場。

 

 なんと言えばいいのか、前々から荒々しい雰囲気はあったんだけどアルティメット化したらさらにワイルドさに拍車がかかった。

 ブウのことを「てめぇ」と呼んだり、ゴテンクスのことを「ちび共」と呼んだり、なんだかおじいちゃんのバーダックさんみたいになってる。

 頬に傷が付いて髪型同じにしたら瓜二つかもれない。

 

 

 と、大まかに歴史と原作との違いを思い出していたらピッコロさんに声をかけられた。

 

「よし、瞑想はこのくらいでいいだろう。次は組手をするぞ」 

 

「はい!」

 

 

 




主人公

キー二 17歳

戦闘民族サイヤ人、ラディッツの一人娘。
母親は既に家を出て行ってしまい、その事が原因で心底嫌っている。
潜在能力は御飯よりも高いが、その膨大すぎる気が原因で制御がむずかくなってしまうデメリットも背負っている。

パパっ子であり、ラディッツもキー二を溺愛している。
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