令和のガンマン   作:星乃 望夢

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第5話 本物の流儀

 

 死ななきゃ安い。

 

 マテバをリロードするためにシリンダーから空の薬莢を排出する。

 

 金属音を鳴らして転がる薬莢(それ)は本物の証。

 

 まぁ、そこかしこで指が何本か無くなっていたり、足の指が泣き別れしたり、足の甲に風穴が開いていたり、激痛にのたうち回ったり蹲ったりしている奴らが転がっていれば、偽物だと疑われることはないだろう。

 

 アマチュアどころか、カタギの一般人と言っちまっても良い奴ら相手に裏社会のプロが銃で的当てしてるのは鼻で笑われるもんだが、これは超えちゃならねぇ一線を超えた向こうに落ち度がある。

 

 ヤクザや極道がおいそれとチャカやヤッパを抜かない、それこそカタギには向けないのと同じで、裏社会はその秩序を守る為にカタギには可能な限り迷惑を掛けない。

 

 幾ら裏社会といえども、表の司法が本腰を入れたら潰されたり商いが潰れるのだから、利益なんて無い事はしない。

 

 だからこそ、無秩序に思われるだろう裏社会であっても、理や暗黙のルールで秩序が作られている。

 

 そしてアウトローである俺もまた、そうした暗黙のルールや理を持っている。

 

 や、それ以前にガンマンとして銃を抜かれて撃たれたからには撃ち返すのが礼儀だ。

 

 店の外壁にボコボコ穴を開けたことも、もう売ってないお気に入りの磨りガラスを割られたことも、ビンテージ物の酒を台無しにされたのも、まぁ、良いだろう。

 

 だがな──俺の女に手を出して、命があるとは思わないことだ。

 

「や、止めてくれ、撃つな、撃たないでくれ、撃たないでください、うt──ぎゃああああああああっっっ」

 

 何か喚いている間に一発一発をシリンダーに込めてリロードを終わらせると、そのままぶっ放す。

 

 謝って済むのも、命乞いをするのも、もうそんなラインはとうの昔に超えちまってるのさ。

 

 死んでないだけありがたいと思いな。

 

 今は真冬で寒いから血管が収縮して失血死はしない。

 

 指の数本、足とかに風穴開いたくらいじゃ人間死にやしねぇよ。

 

 一応、死なないように撃ってるしな。

 

 本当なら脳天一撃でも構わないんだが、店をめちゃくちゃにされた損害賠償を請求する窓口を潰すというアホなことになるから殺していないだけだ。

 

「ひっ!!」

 

 あらかた片付け終わって、サオリを捕まえているミリタリー被れに視線を向けると、明らかにビビり散らかしている。

 

 それくらいビビっているなら簡単に逃げ出せるだろうに、なに申し訳なさそうな面しながら眼はワクワクキラキラしてんだよ。

 

 俺はサオリを捕まえているミリタリー被れにマテバの銃口を向ける。

 

 無意識だろうが、サオリの陰に隠れて、必然的に盾にする形になっている。

 

「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!! あしっ、あしがあああああっっっ」

 

 だから撃てる場所ははみ出していた右足の足首だったが、そんなところに454カスール弾を受ければどうなる?

 

 大きく肉は抉れ骨は砕け、何ならもう薄皮一枚程度で繋がってただろうが、倒れた拍子に千切れたな。

 

「サオリ!」

 

「ママ!」

 

 店の中から出て来たイザベルがサオリを向かい入れようとした。

 

「おい、動くんじゃねぇ!」

 

 AKMを持つミリタリー被れがサオリとイザベルにその銃口を向けた。

 

 最早爆音に近い銃声が鳴り響き、構えていたAKMは粉砕され、さらに銃身を支えていた左腕が上腕下部辺りから先が消し飛んだ。

 

 そこに同時に右手も指が数本弾け飛びながら正面から侵入した弾丸が肘まで貫通して抜け、るが、それで肘から下の右腕は半分の開きになって、ボトリと抉れ裂かれた腕の成れの果てが地面に落ちた。

 

 さらには右脚のふくらはぎ辺りから下が大きく抉れてお別れした。

 

 大口径の弾丸が店の正面の分厚いコンクリートの壁に2発突き刺さった。

 

 身内に大口径をぶっ放す人間が居るから、こうして店の外の正面の土地には分厚いコンクリート壁を設置している。

 

 まぁ、戦車でも引っ張り出さなけりゃ貫通は難しいだろうな。

 

 AKMのミリタリー被れの右腕を開きにしたのは当然俺だが。

 

 左腕が消し飛んだのは、立ったままマクミラン TAC-50を構えているアリスがぶっ放した一発の仕業だ。

 

 3.5kmの超長距離狙撃をも可能とするカナダ製の対戦車ライフルだ。

 

 さすがにあれは出血のショックで死ぬか?

 

 まぁ、実銃持ちの上に今の銃撃をやらかしたリーダー格。

 

 その上、俺の女たちに銃口を向けたんだ。

 

 是非もない。

 

「別件で忙しかったんじゃねぇのか?」

 

「忙しくても飲みに来る程度のことはするでしょう?」

 

 視線を横に向けると、そこには伊手蔵が立っていた。

 

 その小さな身体で、だから余計に巨大に見えるリボルバーを手に構えているのは一種のギャグに見える。

 

 プファイファー・ツェリスカ──オーストリアの超大型のリボルバーである。

 

 60口径──15.24mm大口径マグナムライフル(・・・・)弾をぶっ放す世界最強の拳銃であるが、重さは6kgもある上に、発射するためにはバイポットなどの支えや匍匐態勢とかでないとまともに撃てないという最早ハンドカノンにカテゴリーした方が良いだろうロマンが詰まった化け物銃を、伊手蔵は何ら苦も無く構えて撃つ。

 

 さらにはもう一挺片手で持っている鞄の中に入っていて、時には二挺拳銃でぶっ放すというのだから、物理法則もへったくれもねぇなと匙を投げるしかない。

 

「終わったか」

 

「ああ。制圧は終わった。リーダー格が死にかけだが、他は死なねぇ程度に無力化しておいた」

 

「わかった。あとは俺に任せろ」

 

「ああ」

 

 俺は松永とバトンタッチすると、ボロボロの店の中に入って、蹴破られた戸を起こして嵌め直したが、レールも曲がっていて建付けが悪くなっていた。

 

「ノワール…」

 

「おう。なんでトチったんだ?」

 

 自慢じゃないが、ああいう奴ら程度の連中に遅れを取る様な育て方はして来ていない。

 

 俺は申し訳なさそうにするサオリの声に返してやった。

 

「学校帰りで、周りに人、居たから」

 

 と言われると、なら仕方ないかとがさつな手つきでサオリの頭を撫でてやった。

 

 確かにコンバットマグナムを持っているが、無闇矢鱈にぶっ放す様なトリガージャンキーに育てた覚えはない。

 

 だから今回は敢えて捕まったので正解だ。

 

「よう。大丈夫か?」

 

「まだ耳がキンキンする。なんなんアイツら」

 

「お前のファンだと」

 

「あっそ」

 

 銃撃戦に巻き込まれたのに結構冷静でドライな様子に、肝が座ってるのかと思えば、震えている握り拳は見て見ぬ振りをしておく。

 

「取り敢えず適当に座っとけ。50年物の奴を入れてやるよ」

 

 酒棚は色々と悲惨な状態だ。

 

 ただ割れちまった瓶の底にはまだ無事な酒が残ってる。

 

 捨てちまうのも勿体ないから飲んじまおうという事だ。

 

「私にも200万の損害賠償を貰いたいものだ」

 

 割れた瓶のラベルにはロマネ・コンティと書かれている。

 

 それを割れた口からグラスに注いで上場は飲んでいた。

 

 酒棚のボトルの中でもまだ安い方だ。

 

 酒棚から割れた瓶を取り出して、グラスを出すと、カウンターの席の前に置いて、人差し指でトントンとテーブルを叩く。

 

 その意図を理解した奈々香は俺がグラスを置いた席に座った。

 

「って、これドンペリ!?」

 

「ちなみにコイツで250万するな」

 

「うっそ、マジで?」

 

「大マジだ。ったく、コイツももう手に入らねぇのに、こんなんにしちまいやがって」

 

「私にもくれ」

 

「おう」

 

 グラスを空け終わった上場の奴に注いでやる。

 

 俺も自分の分に入れたら、イザベルとサオリ、アリスの分も入れてやる。

 

「なんかもう、味わっかんないんだけど」

 

「こういうのがわかれば、会話も弾むぜ?」

 

「ん、いつもより高い味がする」

 

「在り来りすぎも問題だけどな」

 

 サオリの感想にツッコミを入れながら、俺も祝い事の時にしか空けない高い酒の味に舌鼓を打つ。

 

 駄目にされた酒をひたすら処理しながら、夜は更けていった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 ギシギシと、椅子が揺れる。

 

 目の前には乱れた服の胸元と汗ばんだ肌、額に張り付く金糸雀の髪、ほんのりと上気した頬と目元を蕩けさせた顔が映る。

 

 熱い吐息が部屋の冷気によって白い吐息となる。

 

 対面しながら彼女の身体を抱きしめ、その胸元に顔を埋めると、彼女は慈悲深い地母神の様に優しく後頭部を撫でてくれる。

 

 心音を聞くと安らかな気分になる。

 

 早朝から盛り上がっているというか、夜通しフィーバーしていたというか。

 

 互いに処理するために普段の何倍も飲んでいたから気乗りし過ぎたとかそういう時もある。

 

「んっ、こえ、ばれちゃう…」

 

「ちゃんと口塞いどけばいいだろ」

 

「むりぃ…、あっ、んむぅ」

 

 唇を塞いでやって、声が漏れないようにしてやる。

 

 聞かれるかもしれないと興奮している癖に。

 

 布で区切られているだけの隣の寝室には昨日の処理酒盛りで潰れたサオリと、奈々香が爆睡している。

 

 何故奈々香がウチに居るのか、良い酒は飲みやすくてゴクゴク浴びるように飲めるからな。

 

 気づいたら酔いが回って撃沈は良くあることだ。

 

 家の場所なんぞ知らん上に、聞ける状態でもない程の爆睡なら、連れてくるしかなかったということだ。

 

「んんんっっ」

 

 重ねた口の中で悶える嬌声を上げながら身体を痙攣させるイザベルに、俺もその腰に回した腕を力いっぱい抱きしめた。

 

 腰が蕩けそうになる感覚に身を預けながら、脱力したイザベルの身体を抱き寄せる。

 

 二度と失いたくないものだから、過敏になっているところもある。

 

 俺たちの関係は、歪なものだろう。

 

「風呂入るか…」

 

「立てないわ」

 

「しかたねぇな」

 

「っ、あんっ!」

 

 イザベルを抱きかかえて立ち上がる。

 

 結構ずっしりとしているものの、これくらい抱える甲斐性はあるつもりだ。

 

「ま、まってっ、んぅっっ」

 

 そのまま脱衣所に入ると、イザベルを降ろしてシャツを脱いで先に風呂場に入ってシャワーを全開にする。

 

 この時期は中々お湯が出てこなくて参る。

 

 冷たい空気でキンキンに冷えているタイルや漆喰、砂壁の放射冷却で思わず肩が震える程度には寒い。

 

 背中に人肌の温もりと柔らかさを感じる。

 

 シャワーから熱湯が出始めると、水の方の蛇口を捻って温度を調節する。

 

 シャワーを壁に引っ掛けると、抱き合いながら互いに頭を洗ったり、身体を洗って、その最中でまた一回戦したりとする。

 

 いつもならサオリも起きてくる時間だが、あそこまで熟睡していると昼間まで寝てるだろう。

 

 シャワーで温まって着替えると、どうするか悩みどころだ。

 

 気持ちよさそうに寝ているのを起こすのもアレだ。

 

 それに、あれだけ飲んだなら、アルコールが分解されて自然に起きるまで放っておくほうが気持ち悪さと頭の重さや痛さを感じる最悪の目覚めをすることもないだろう。

 

「出るぞ」

 

「ええ」

 

 書置きをしておいて、俺は玄関の戸を開けると、ガレージに入って車のエンジンを掛ける。

 

 俺の愛車はスバル360だ。

 

 隣にはホンダのNBOXもあるが、そっちは専らイザベルが近場の買い物に行くときに乗っている。

 

 家の門を開けて待っているイザベルのところまで車を転がしていく。

 

 隣に彼女が座ってシートベルトを着けたのを確認して、アクセルを踏む。

 

 ボディーガードの仕事は良いのかって?

 

 まぁ、ウチに居てアイツが居るなら半日程度なら問題ない。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「むぅ〜」

 

 今のテーブルに座って突っ伏し、サオリは膨れていた。

 

 普段口に出来ない値段の酒を浴びるように飲み、気付けば家の布団に横になって天井を見上げていたのがつい1時間前だった。

 

「このアタシが目の前に居るのに、いつまで不貞腐れてんの?」

 

「それとこれは話が別」

 

 目の前に人気モデルの七霧 奈々香が居るのは純粋に中々無い機会なのは理解していても、それはそれ。

 

 ノワールと母のイザベルが2人っきりで出掛けて、置いてけぼりにされた事が膨れている理由だ。

 

 杯の進むまま酒を飲んでいたサオリは一番最初に潰れた奈々香の次に夢の世界(ドリームランド)へ旅立った。

 

 そして心地良い眠りから醒めたのがつい先程。

 

 途中で起きていたらトイレとお友達になってマーライオンと化していただろう。

 

 深酒で爆睡した自分に非があり、二日酔いに陥るリスクを見越して起こさずにアルコールが分解されて自然に起きるまで寝かされていたというのも理解出来るものの、それはそれとして起こして欲しかったのがサオリの心情だ。

 

 起きた時間を確認すれば既にお天道様は天辺を過ぎていた。

 

 遅刻どころか完全な寝坊であり、そんな時間だと今さら学校に行く気は起きて来ない。

 

 それはサオリと奈々香の共通の心情であり、先に起きたサオリがシャワーを浴び終えた頃に奈々香も起きて来た。

 

 テフロン製のフライパンで目玉焼きを焼くのと同時並行でトースターでパンを焼き、テーブルの上にはマーガリンとバター、ピーナッツバターといちごジャムの瓶、マヨネーズとタバスコが置かれた。

 

 コーヒーを2人分淹れ、片方をサオリは奈々香へ差し出した。

 

「あんがと…」

 

 そのコーヒーを受け取って、奈々香は口を付ける。

 

「うま…」

 

 一口飲んで漏れた奈々香の感想に、サオリはフンス!と胸を反らして鼻を鳴らした。

 

 椅子に座って焼けたパンにマーガリンを塗って、いちごジャムも贅沢に塗りたくったら、それを齧り、目玉焼きにマヨネーズとタバスコをぶっかけ、それを箸で切り、咀嚼したパンを呑み込んで空かさず切った目玉焼きの白身の部分を口に入れる。

 

「目玉焼きにマヨネーズってうまいん?」

 

 奈々香の言葉にコクコクとサオリは頷いた。

 

 そしてコーヒーを飲んで口の中をリセットする。

 

 サオリに倣って奈々香も目玉焼きにマヨネーズとタバスコを掛ける。

 

 タバスコはハバネロソースで辛いものの、マヨネーズが美味い具合に混ざり合っていた。

 

 焼けたパンに手を伸ばして、ピーナッツバターを塗って食べる。

 

「アンタさ。アイツとはどんな仲なん?」

 

「ノワール? うん。白馬の王子様」

 

「白馬の王子様? なにそれ。何処に白要素あんのさ」

 

「ノワールは私を助けてくれた。だから私の王子様。そして、私の全部をあげた人」

 

 後ろ腰からコンバットマグナムを抜き、愛おしげにその銃身をサオリは撫でる。

 

「ホンモン? それ」

 

「うん。買ってもらった」

 

「やっぱ撃つわけ?」

 

「でないと生きていけない」

 

 コーヒーを口にするサオリの姿に、奈々香は見た目とは違う深みを感じていた。

 

 自分と見た目は同じくらいでも、なにか倍以上に濃い物を奈々香はサオリに見ていた。

 

「わたしはノワールとママと一緒に居られる今が好き。昔も、今も、これからも、ずっと一緒。家族、ファミリー。赤ちゃん、産みたい」

 

「いきなりぶっ込むじゃん」

 

「うん。ノワール、カッコいいから。惚れちゃダメ」

 

 手元でコンバットマグナムを回し、構える。

 

 真っ直ぐな瞳は迷いなく。

 

「ナイナイ。そもそもアタシとアイツは依頼人とボディーガードの関係だし」

 

「最初はみんなそう言う」

 

「みんなって、どういう意味?」

 

「みんなはみんな」

 

 パンに齧りついて口に広がるいちごジャムの甘酸っぱさを感じながら、コーヒーで流し込む。

 

「ノワールは撃ち抜くの得意だから」

 

「ガンマンだけにってやつ?」

 

「うん。ハートを撃ち抜くの得意だから」

 

「ふーん。ま、アタシのハートを撃ち抜けたら認めてあげるよ」

 

「なら、わたしは撃ち抜かれる方に」

 

「アタシは当然撃ち抜かれない方に」

 

 そう言うと、2人は食事を黙々と進めた。

 

「んでさ、このあと暇じゃん。カラオケでも行かね?」

 

「ノワールが帰ってきたら良い。それまでは家に居て」

 

「いつ帰ってくんのさ」

 

「多分、夕方くらい」

 

「まだあと2、3時間あんじゃん。そんな暇なの無理」

 

「なら、的当てでもする?」

 

「的当て? アタシ、ダーツなんてやったことないけど」

 

「ダーツ? ダーツなんて無い」

 

「は? じゃあ的当てなんて出来ないじゃん」

 

「ん? 的当てなんて簡単。貸してあげる」

 

「マジ?」

 

 会話の流れからサオリの言う的当てがなんなのかを察した奈々香だったが、単純に興味が唆られていた。

 

 護衛代行という手前、奈々香を守る為に家から出られてしまうと困るのだ。

 

 確かにサオリも銃は撃てるが、それは主に護身用であり、誰かを守るボディーガードの仕事などやった事は無い。

 

 故に守りやすい室内、遠くても敷地内に居て貰う方が良い。

 

 パンを食べ終わったサオリは寝室から一挺の拳銃を持ってきた。

 

「これなら初心者向け」

 

 サオリが奈々香に渡したのはS&W M10 2インチモデル。

 

 1kgも無い軽い銃だが、それでもメタリックカラーの実銃は思った以上に奈々香には重く感じられた。

 

 

 

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