「13号とゲッチは生徒を守れ!」
相澤さんの叫び声が聞こえる。なんでオールマイトさんがいない時に来るのかなぁ!?中心にいるヴィランは先日職員室で目と目があーうした奴で、隣の大柄なナニカは知らない。あとは細かい取り巻き。
ええい、観察もいいが生徒を守らねば!
「こんにちは、オールマイトがいらっしゃると思っていたんですが、どこに行かれたのですか?」
モヤモヤが何か話しているが関係ない。俺には生徒を守るという立派な仕事を守らないといけないんでどっかいってくれ(切実)
「その前に俺たちにやられることになるぜ!」
「駄目だ、引きなさい!」
まさかの味方がやらかした。ナニヤッテンダオメー‼︎
「おっと、生徒といえど優秀な金の卵.....」
嫌な予感しかしない。できるだけ生徒を俺の近くに寄せていつでも離脱出来るようにする。
「捻り潰すまで」
モヤが周りに充満する。思ってたより攻撃範囲が広い!生徒ども、離脱だぁぁぁ!!
「うおぁ!!」
「きゃあ!!」
なんとか上Bで上空へ避難するが、助けられたのは2人だけか.......。
「た、助かった......」
『そこら辺で降ろすからさっさと13号の所で隠れろ』
「丸投げ.......」
いやそろそろ相澤さんがマズイんだわ。個性も見破られてるみたいだし、あの大柄なのが完全に未知数だ。相澤さんの個性的に長丁場はキツいからさっさといかねば........。
「すまない、助かった」
危ねぇ、もうちょっと遅れてたら怪我じゃ済まされないレベルだったぜ。なんとか上Bで救出し、相澤さんとバトンタッチだ。
「お前、あん時の.....」
おー流石に覚えてたか。まぁ手だらけの奴はガードしておけばいいし特に気にしないでいいか。
「脳無、やれ」
問題はあの大柄なんだよなぁ。見てたら力馬鹿強いし、気をつけn
ドゴォッ
鳩尾に叩き込まれる強烈な一撃。地面をも割ることができるその一撃を、薄っぺらい身体で耐えれるわけなく、天井を突き破りながら彼方へ飛ばされる。
「っ!ゲッチ先生!」
「そん、な.........うそでしょ......?」
(クソッあの速さは俺が相手していたときには見せていなかった。手加減されていたっていうのか.......!)
周りに絶望の空気が漂う。
しかし敵は待ってはくれない。無慈悲にも脳無がすぐそこまで迫っていた。
「っ急いで隠れろ!」
万全じゃない状態で脳無に勝てるとは思えないが、やるしかないのだ。守るものがある限り。
(せめてゲッチが復帰するまで全力で耐えてやる。早くしてくれよゲッチ!)
すぐに状況は悪化した。元々勝てるか怪しい相手に手負いの状態で勝てるわけがない。せめてゲッチが来てくれれば......という淡い期待も無意味に成り下がろうとしている。
「オラオラァ、さっきまでの威勢はどうしたんだ?」
(個性も効かないから泥沼だ!このままだと本格的にマズい)
もはや見え見えのパンチすらまともに回避出来ない。体力的にも限界だ。
(......ここまで....か)
振り抜かれようとする拳を見て確信する。回避.......は間に合わない。相殺?ボロボロの状態でまともに受け流せるわけがない。チェックメイトだ。
助けが無ければ
いつまで経っても来るであろう衝撃がやってこない。大柄はそこそこ後方におり、横に影があることに気づく。
そこにいるのは.......
[何やってんだゲッチ......安全な方法でやれ]
『すみませんでした。』
(ああ......)
[ゲッチ、アレ(横B)は余程の事が無い限り使うな]
『ソンナー』
ここ最近何かやらかさないか気を付けていたアイツが
帽子を被り、イスで牽制するアイツが
その時の俺には
本物のヒーローに見えた
ゲ「見えただけかーい!!」
技解説:上B(ファイア パラシュート)
二つで一つの技。
巻き込めるのは二人まで。