旅人のヒーローアカデミア   作:赤坂六梃

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修羅場蛍とはまた違った蛍を書きたかったので

いきなり試験からスタートです


風を操る異邦人とヒーローアカデミア
風を知る少女と空飛ぶマスコット


 

『蛍、俺たちはいずれ再開する』

 

燃え盛る街で倒れている私は手を伸ばし叫んだ。

 

『...待って!....空!』

『またね、蛍...次会う時は...』

「....空!」

「うわっ!!」

 

思わず起き上がり周りを見渡すと今まで見た事が夢だった事を知ると隣から声をかけられる。

 

「蛍...大丈夫か?またお兄さんの夢を見てたのか、すごいうなされてたぞ、今日は休むか?」 

「パイモン...おはよう...ううん、大丈夫だよ、それに今日は流石に休めないよ」

 

隣にフワフワと浮いているパイモンを撫でてベットから起きる、彼女は小さい時に釣りをしていた時に釣り上げ、いくあてがないと言われそこからずっと一緒で今では私にとっての家族のようなものだ。

 

「そうだった!今日は試験じゃないか!うぅ〜緊張してきたぞ!」

「ふふっなんでパイモンが緊張してるの、受けるのは私だよ?」

 

落ち着きがない彼女をよそにキッチンで料理を作り、2人でご飯を食べていき、いつもと同じ様に制服に着て準備を終えると目的地に向かった。

そして、目的地である「雄英高校」に着くと2人して建物を見上げて驚いた。

 

「「うわあ〜」」

「なんだか、ワクワクしてきたな!へへっ、早く行こうぜ!お前が受けるのはヒーロー科だったな?」

「うん、えっと試験会場は...こっちみたい」

 

パイモンを連れているせいか周りからジロジロと見られながらも校舎へと向かい、ヒーロー科の受験生が待機している教室へ案内される大人しく席につき他の受験生を待って数十分後サングラスをかけた金髪、名前はプレゼントマイクと自己紹介してた、おそらく教師であろう彼が受験について説明してくれた、大声で...

 

「今日は俺のライヴへようこそー!!!エヴァバリセイヘイ!!!」

 

これはコール&レスポンスを求められたのでパイモンと目配せをすると、

 

「「イェーイ!!!」」

 

と正しい返しかわからないがしてあげた、周りからジロジロと見られたが今更気にする私たちではないので無視した。

 

「センキュー!!!リスナー!!!」

 

と返されたので感謝されたのでどうやらあっていたらしい。

この様なテンションで受験について説明されていった、この後「模擬市街地演習」というものを行う。

 

「流石天下の雄英、試験会場が多いね」

「お前はどこで受けるんだ?」

「私は...Bだね」

 

演習場にいる3種の仮想敵を倒さなけれならない、その中で難易度に応じてポイントが1P、2P、3Pと分けられている、要するに個性を使って敵を多く倒せばいいということだ。

けれど渡された紙には四種目の仮想敵が書かれていた、ミスだろうか...まあ別に気にはならないけど。

 

「へへっ、蛍なら余裕そうだな!」

「パイモンも戦う?」

「へ!?オ、オイラは食べる専門だからな、戦闘はお前に任せるぞ!」

 

2人して小声で話していると、前方にいたメガネをかけた真面目そうな男の子がプレゼントマイクにプリントに記載されていた仮想敵について質問を投げかけていた、内心めんどくさい人だな、と思いつつも話を聞いていると左端にいた緑のモジャモジャの子と私が指をさされた、なんで...

 

「ついでにそこの縮毛の君とペットを連れている金髪の君!」

「私?」

「おい!オイ...もごっ!」

 

パイモンの口を思わず塞いでしまった、後で謝ろう。

 

「先程からボソボソと...気が散る!物見遊山のつもりなら即刻ここから去りたまえ!」

「もが!もが!!」

「パイモン、しー!しー!」

 

周りからクスクスと笑う声が聞こえ流石の私もカチンときたが、プレゼントマイクがなだめる様に口を挟んだ。

 

「オーケー、オーケー!ナイスなお便りサンキューな!4種目のそいつは0P、言わばお邪魔虫だ!各会場に一体、所狭しと大暴れしている「ギミック」よ!」

 

...なるほど、昔空と一緒にやったゲームに出てきた踏み潰すやつか、それなら倒しても倒さなくてもメリットはなさそうだし無視して良さそうだ。

 

「俺からは以上だ!!それでは皆、“PulsUltra”の精神で頑張れよ!!」

 

それぞれ着替えを済ませるとバスに乗り込み試験会場へと向かう。

 

「ほぼ街じゃないか!こんなのが敷地内に沢山あるのか、流石雄英だぜ」

「入ったら迷いそうだね」

 

準備運動を終えてスタートの合図まで待っていると、離れたところからさっきの緑のモジャモジャがあのメガネの子に何か言われていた。

 

「あ、あのメガネ野郎...オイラがビシッと言ってきてやるぜ!」

「待ってパイモン、落ち着いて、流石に邪魔になるから...今は耐えて、ね?」

「ふんだ!蛍、お前の力でこの会場にいる奴らをギャフンと合わせてやろうぜ!」

「善処するよ」

 

パイモンの言葉が聞こえたのか周りから視線を独り占めすることとなった、私じゃなかったら萎縮しちゃうよ。

 

『ハイ、スタート』

 

その合図とともに市街地へ一目散に飛び込んで、目の前に現れた仮想敵を斬り倒すと後ろから続々と市街地へ乗り込んでくる。

 

「風刃!」

 

襲いかかってくる仮想敵を次々と風元素の力で吸い込み吹き飛ばし蹴散らしていくと道路の方にいた同じ受験生の子がやられそうになっているのを見えたため、持っていた剣を投げて仮想敵を串刺しにすると倒れていた子の手を引っ張り起き上がらせた。

 

「大丈夫!?」

「あ、ありがとう」

「お互い頑張ろうね、じゃ」

 

無事を確認するとすぐ戦いのスイッチを入れる、斬って、吸い込んでは吹っ飛ばし、助けて、それを繰り返していく、試験時間の十分が長く感じる、体を休ませる事なく動き続けているとパイモンが横から声をかけて指を指した方向を見ると記載されていた4種目の仮想敵が発射した光線のようなものであたり一面の地面が抉れていった。

 

「え、思ったよりデカいんだけど...これほんとに試験?」

「ど、どうするんだ!?...あ、蛍、あそこを見ろ!」

 

デカブツが近づいて来る足元には1人の女の子が瓦礫によって足を挟まれていた、助けようと目の前のデカブツをぶっ壊すために奥の手を使おうとすると上の方から何かが飛んでいく人が見え一瞬の内にデカブツが吹き飛んだ...だが明らかに着地を考えていなさそうだったのと、衝撃で足の瓦礫が無くなっていた女の子が浮いて助けようとしていたが限界そうに見え私は駆け出した。

 

「風よ!」

 

風域を作り出し、空へ飛び立つと仮想敵吹き飛ばした子とその子を助けようとしている子の2人を掴んだ。

 

「暴れないでね!」

「「えっ!?」」

 

落ちる直前に風の翼を展開してゆっくりと地面に降り、着いたと同時に終了のホイッスルが鳴った。

 

「おーい!2人は無事か!?」

「なんとかね、いや...無事ではないのかな?」

「あれこいつは...」

 

目の前の女の子なんて吐いてるし、もう片方は...あ、この子注意されてたモジャモジャだ...気絶してる?

 

「まあいいや、パイモン私のバック持ってきてくれる?」

「治すんだな、任せろ!」

 

パイモンにバックを取りにいって貰っている間に三〇式·携帯式栄養袋からお米プリンを取り出して吐いた子にスプーンで救って目の前に差し出した。

 

「はい、これ食べてスタミナ回復するから」

「ど、どっから...出したん!?」

「いーからいーから細かい事は気にしないで、はい口開けて」

「...あむ...う、うんまぁ〜!なんやこれ!」

「これ後は自分で食べて...こっちも治療してあげないとだから」

「おーい、持ってきたぞ!」

 

タイミングよくパイモンが持ってきてくれたため、治療に取り掛かった。

私は治す個性は持ってはいないけど応急処置ぐらいは出来る。

 

「こいつの腕バキバキじゃないか、治るのか!?」

「わかんない、けど応急処置はしないよりはマシだよ」

 

パイモンにも手伝って貰い折れている腕と足の処置を終えた。

 

「これでよし!」

「蛍がいてよかったなモジャモジャ、お礼は美味しいものでいいぞ!」

「多分聞こえてないよ...帰ろっか」

「そうだな、オイラ今日は鳥肉のスイートフラワー漬け焼きが食べたいぞ!」

「いいね、試験は終わったし、今日は豪勢にいっちゃおう」

「やったぜ!」

 

同じ試験会場で受けていた人達からの目に気にする事なく家へと戻っていった。

そこからあっという間に数日がすぎると雄英から封筒が届き、ネズミが現れた。

 

『初めまして、蛍さん、パイモンさん、僕は雄英高校の校長さ!』

「こいつが!?もうなんでもありだな...」

『まずは筆記の方だけどなんと全教科満点だよ!こんなの雄映画始まって以来の快挙さ!そして次は実技は64P!惜しくも2位だった...しかし!先の入試見ていたのは敵Pのみにあらず!ウチはヒーロー科さ、人を助けてナンボの職業さ、ウチには敵Pの他に救助活動Pがあるのさ!僕らが見ていたもう一つの基礎能力!これにより蛍さん50P追加で計114Pで文句なしの首席合格さ!』

 

合格はするだろうなと思っていたけどまさか首席合格なんて、余りの嬉しさに一緒に見ていたパイモンも嬉しそうしていた。

 

「やったね、パイモン!」

「流石蛍だぜ!」

 

2人してハイタッチなんかもしちゃって完全に浮かれた。

 

『それじゃ、蛍さん、パイモンさん、雄英で待ってるさ!』

 

そしてあっという間に時が進み春、私は雄英へと入学する。

 





個性については次の話に
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