旅人のヒーローアカデミア   作:赤坂六梃

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パイモン

個性:???

蛍が小さい頃吊り上げた最高の仲間であり非常食
かわいさいっパイモン!


戦闘訓練へGO!

 

 

怒涛の初日が終わり、次の日も狂瀾怒濤の日が続く...と、思いきや、普通の授業が行われた、当然除籍などの心配はない。

お昼の時間に入ると大食堂でランチラッシュというクックヒーローによって作られた昼食をいただく。

 

「じゃあ、オイラは〜、これと、これと、これ!と、これ!」

「そんな食べれるの?」

「余裕だぞ、へへっ、楽しみだな〜!」

 

蛍がパイモンの分も入ったトレーを貰い緑谷達の座っている席へ着き談笑をしながら食べ始める。

 

「パ、パイモンくん、そんなに食べれるのか!?」

「オイラのこの幻想の翼はものすごーく疲れるんだ、だからこれぐらい食べなきゃもたいないんだぞ...う〜ん、めちゃくちゃ美味しいぞ!」

「その...幻想の翼?って個性か何かなの?」

「うーん、そうなるのか?」

 

緑谷が明らかに気になっていた質問をぶつけたがパイモンは曖昧にしか答えられかった、そうしてあっという間にお昼の時間が終わり午後の授業へと移っていく。

午後の授業のヒーロー基礎学、雄英ヒーロー科の必須科目だ。

 

「わーたーしーがー普通にドアから来た!!」

 

ヒーロー基礎学とは、ヒーローの素地をつくる為の様々な訓練を行う課目だ、勿論単位数も多い。

 

「久しぶりオールマイト」

「雄英に教師として来たって噂は本当だったみたいだな!」

「蛍少女、パイモン少女、久しぶりだね!」

「オールマイトと知り合いなの!!?」

「昔色々あってね...少女達とは腐れ縁のようなものさ!...すまない、授業に戻ろう」

 

今日の授業は戦闘訓練で入学前に送って貰った個性届と要望に沿って作られた戦闘服を手に取りまずは更衣室へと向かった。

 

「蛍ちゃんのコスチュームめちゃくちゃ可愛いね!」

「ありがとう、麗日も似合ってるよ」

「待って、蛍のコスチューム千織屋のやつじゃない?」

「えっ?千織屋ってあの?」

「あーうん、雄英に入学するって話したら仕立ててくれたんだ」

「いいなぁ、てか千織屋さんとも知り合いなの!?オールマイトとも知り合いだったし蛍って意外と顔広いの?」

 

その話はおいおいね、と話を終わらせて訓練場へと向かう、ちなみに蛍の格好はテイワットを旅していた時の服装である、更にパイモンの分のコスチュームも用意してあった。

 

「始めようか有精卵共!」

 

オールマイトが全員を見渡し揃った事で説明しようとすると、飯田がまた市街地演習をするのか聞くと二歩先に踏み込んだ、屋内での戦闘訓練だ、しかも今回の敵はロボではなく人間が相手で、これからヒーローチームと敵チームに別れ2対2の屋内戦を行う事となり、生徒から気になる事を質問攻めされた、それも一斉に。

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

「ブッ飛ばしていいんスか」

「また除籍とかあるんですか?」

「分かれるとはどのような別れ方をすればよろしいですか!?」

「このマントやばくない?」

「んんん〜〜聖徳太子ィィ!」

 

ここまでとは思ってなかったのかオールマイトは全員を静止し、ポケットからカンペを出して読み始める。

 

「いいかい?状況は「敵」がアジトに「核兵器」を隠していて「ヒーロー」はそれを処理しようとしている!「ヒーロー」は制限時間内に「敵」を捕まえるか「核兵器」を回収すること、「敵」は制限時間まで「核兵器」を守るか「ヒーロー」を捕まえる事」

 

あまりにもアメリカンすぎる設定だったが、蛍は気にせず話を聞いた。

 

「コンビ及び対戦相手はクジだ!」

 

箱を差し出されて引いたのはアルファベットのIが書かれたボールで自分と同じ文字が書かれた人を探していると肩をトントンとされたので振り返ると手袋と靴以外は見えなかった、蛍以外には。

 

「初めまして!私、葉隠透!よろしくね蛍ちゃん、パイモンちゃん!」

「うわぁ!何もない所から声がしたぞ!」

「落ち着いてパイモン、そういう個性だと思うよ、よろしくね葉隠」

 

よろしくね〜と、手を掴んでブンブンと振られていると、つい先程は平常心だったが蛍の心の中は聞くべきか聞かないべきかと葛藤していたが、このままだと授業に影響が出そうなため聞くことにした。

 

「葉隠はさ、その、着てるの?」

「何が?」

「いや、服...見たところ手袋と靴以外見えないけど」

「ううん、何も着てないよ?」

「うえぇぇ!?」

「...これを貸すから羽織っておいて」

「別に寒くないよ?」

「いいから」

 

着せたら着せたでこれは逆に不味い気がすると悩んでいると他の人達もペアが決まり、早速第一試合が始まろうとしていた。

最初はヒーローチームが緑谷、麗日対敵チームが爆豪、飯田の対決となった。

 

▫️▫️▫️

 

結果から言うと緑谷と麗日のヒーローチームが勝利した、緑谷が爆豪に襲われながらも真上に個性である超パワーを放ち飛び散る瓦礫を予め浮かせていた柱を麗日が打ち込み飯田がガードしている間に核を回収し勝利を収めたが、緑谷はまた腕がボロボロになり保健室へ運ばれた。

3人で講評を受けることになり、今戦のベストは飯田と言われると自信も驚いていた、それは何故かと生徒達に問いかけると、八百万という女の子が手を挙げて次々と理由を述べていく、爆豪と緑谷は私怨丸出しの戦いに麗日は中盤に気が緩み最後のハリボテとはいえど核に対して雑な攻撃、その3人に対して飯田は全てを想定していたから、とオールマイトの言いたかった事を恐らく全部言われたのかプルプル震えながら笑顔で耐えていた。

一試合目が終わると次の試合、早くも蛍と葉隠のペアの番がやってきて相手は障子と轟の男子2人との戦闘訓練となった。

 

「蛍ちゃん、私ちょっと本気出すわ、手袋もブーツも全部脱ぐわ!」

「ちょ、ちょっと待って!」

 

敵チームとなった蛍達は核の前で作戦を立てようとしていたが、全てを脱ごうとしていた葉隠の手を掴んで周りを確認して距離を縮めた。

 

「どうしたの?」

「あそこじゃ言えなかったんだけど、私には見えてるから...黙っててごめん、葉隠の顔とか色々見えてるから脱がないで、脱ぐならせめて別れた後にして」

「....えぇ!?」

 

まさかとは見えてると思わなくて葉隠は今更ながら羞恥を感じた。

 

「そ、そうなんだ...じゃ、じゃあまだ着てるね!!?」

「た、助かるよ」

「蛍も葉隠もどうしたんだ?始まっちゃうぞ!?」

 

別にやましい事はしていないはずなのに、お互い目を合わせづらくなり作戦を立てるどころではなくなった、だが無情にもスタートの合図が鳴って蛍は何かに気づいたのか葉隠の体を抱き寄せて咄嗟に風域を作って飛んだがその上から氷が覆い被さるように消されてしまい尻もちをついてしまう。

 

「いたた、パイモン、葉隠大丈夫?」

「なんとか!ごめん、すぐ避けるね...うぅ、寒い!」

「...っくしゅん!あいつ手加減とか知らないのかよ!」

「葉隠、ここをお願い!それとこれ渡しておくね、これだったら寒さを凌げると思うから」

 

バックから放熱瓶を投げ渡すと下にいるであろうヒーローチームの元へ向かった。

 

「い...行っちゃった...ほうねつびん?だっけ、開ければいいのかな」

 

あっという間にこの場から去った蛍から貰った放熱瓶を開けると葉隠の周りは心地の良い暖かさに包まれた。

 

「あったか〜...はっ!いけないいけない!ここを守らなきゃ!」

 

来るならこーい、と気合を入れて核の前で仁王立ちで待ち構える。

 

▫️▫️▫️

 

下へと降りていくと轟が凍った道を警戒しながら歩いており、蛍はそれを塞ぐように前に立ち塞がった。

 

「...あれぐらいじゃ簡単にやれねえか」

「寒いとパイモンが風邪ひいちゃうからぱぱっと済ませるよ」

「舐められたもんだな、お前の風と俺の氷じゃ相性が悪いなんてわからない奴じゃないだろ」

「だから?そんなことは勝てない理由にはならないよ?」

 

剣を構えて目の前の轟と対峙する、お互い出方を疑う中先に轟が仕掛けてきて氷で蛍を拘束しようとしたがそれを避けて窓から外に飛び出した。

そんな行動を取ると思ってもいなかった彼は窓から身を乗り出すと下には誰もいなかった。

 

「逃げたか?...あんな啖呵切っといて逃げるなんて期待外れもいいとこだな...いねえなら核取ってさっさと...!?」

 

 

別行動をしていた障子と合流をしようと窓から離れると確認したはずの窓から蛍が現れ轟に奇襲をかけてきた。

 

「なっ...お前、逃げたわけじゃねえのか」

「轟のお仲間を捕えに行っただけ、ちょうど上にいたし...その証拠に」

 

蛍は障子を捕らえた時に取った無線用イヤホンを雑に渡した。

そうこの戦闘訓練はヒーローチームと同様敵チームも捕縛テープを巻けば勝ちになる、だが轟は疑問に思っていた、障子の...彼の個性を聞いた限りでは簡単に奇襲を受けるような個性ではなかったはずだからだ。

 

「どうする降参する?」

「するかよ!」

 

今度は避けても当たるぐらいの攻撃を真正面からぶつけたが蛍は難なく剣で砕いていき、その砕いた氷のカケラを風元素でお返しした。

 

「風と共に去れ!」

「くそっ...その風なんでもアリかよ」

 

その時蛍は見た、轟が咄嗟に左手から火を出すところを。

 

「へー、火も使えるんだ...使わないの?もったいない」

「...ッ!?うるせぇ...こんなもんいらねえんだよ」

 

左については触れられたくないのか誤魔化す用にあたり一面を凍らせビルの温度を下げていく。

 

「うーん、ドラゴンスパインの方が寒いかな...」

「...何言ってんだ」

「こっちの話」

 

なんか懐かしい、なんて感じていると残り3分とアナウンスされる。

 

「じゃあそろそろケリつけよう」

「訓練だからって負けるつもりねえぞ」

「私もだよ...はぁ!」

 

剣を出し眼前にいる轟にかかると、目の前には蛍を覆うぐらいの氷が迫っていたが持ち前の身体能力と個性を使いなんとか抜け出したが剣は弾き飛ばされてしまった。

 

(コイツさえ凍らせれば勝てる!!)

(いたかばちか...風で吹き飛ばす!!)

 

風と氷2つの力をぶつけ合うが風と氷では力の差は明らかで蛍の右腕は弾かれ凍らせられてしまうがあいにく彼女は諦めが悪い性格だ。

 

「俺の...勝ちだ!!」

「はあああ!!」

 

自身が今使える左手と轟の右手がぶつかる瞬間、蛍はかつての感覚が一瞬だけ頭の中によぎり彼女の手からは岩が繰り出されお互い弾き飛ばされると終了のアナウンスが鳴り、核を守り切ったとの事で蛍と葉隠のヴィランチームが勝利となった。

 

「..,いまのって...」

 

今の状況に唖然としているとパイモンと葉隠が喜びながら蛍の元へ駆け寄るが当の彼女は自身の左手を見ながら浮かない顔をしていて、この後の他のクラスメイトの戦いに集中出来ずに1日が終わっていった。

 





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