銀河英雄提督とソレスタルビーイング2199   作:不知火勇翔

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第6話

 

 太陽系に巣くっていた帝国軍を打ち倒したソレスタルビーイングは、勢いそのままに太陽系から離脱。一気呵成に銀河帝国に攻め込むハズだったのだが、太陽系の外に関する知識が一切無いまま半ば見切り発車のように旅立ったため当たり前のように道に迷い、流れ行くまま辿り着いたのは銀河帝国の首都星オーディンではなく、自由惑星同盟の首都星ハイネセンだった。

 銀河帝国ではなかったため戦闘は避け、GN粒子を撒いて逃げ回りながら情報収集(妖精さんがハッキングしヴェーダに全部送りつけた)を始めたソレスタルビーイングだったが、ビックリするぐらい後ろ暗い話が出るわ出るわで、自由惑星同盟にも武力介入することが決定。ハイネセンの中枢を瞬く間に占領し要求を突きつけたのだが・・・・。

「帝国軍がフェザーンを併合。十分な補給とフェザーンにある同盟領内の星図を入手し距離的アドバンテージを解消。第1陣がフェザーンを出発、か」

「案外早かったな」

 ハイネセン内で話が纏まる前に帝国軍が自由惑星同盟に向けて軍を進発させてしまった。こうなると帝国軍を先に潰すのがソレスタルビーイングの仕事なため、ガンダムマイスターとムサシの艦長となったビーム・マグナム、そしてスメラギ・李・ノリエガがトレミーのブリーフィングルームに集まっていた。

「こうなってしまった以上、幼帝の引き渡しは一旦保留とし、帝国軍の第1陣に武力介入を行います。何か質問は?」

 スメラギがガンダムマイスターとビーム・マグナムを見回した。するとその場にいた人間が口を開く前に、通信回線が繋がり声が響いた。

「私はイゼルローン駐留艦隊の司令官、ヤン・ウェンリー中将だ。自由惑星同盟の代表として会談を申し込みたいのだが、可能なら返事をして欲しい」

「「・・・・」」

 ガンダムマイスターの素顔はレベル7の秘匿情報である。そのため『ガンダムマイスターの』素顔を晒すことは有り得ないが、ビーム・マグナムの方はすでに生配信で素顔を晒しているため、スメラギは即断した。

「・・・・ようやく本格的な話し合いに乗り切ったみたいね。ビーム君、頼まれてくれる?」

「・・・・了解」

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

 ハイネセンの衛星軌道より少し外。万が一交戦が起きてもワンクッション置ける位置にて、2つの船が接舷していた。双方の船からは飛行機によくある人員を下ろすための通路みたいなものが伸びており、その通路の中腹にて2人の男が顔を合わせていた。

「はじめまして。私はイゼルローン駐留艦隊の司令官ヤン・ウェンリーです」

「はじめまして。ソレスタルビーイングのビーム・マグナムです。お噂はかねがね」

「どんな話を聞いたか知らないけど、私はそんな大層な人物じゃないさ。今だって退職金と年金について真剣に思いを馳せてるしね」

「それはまた・・・・心中お察しします」

 ソレスタルビーイングなんていうテロリストと交渉するのなんて誰だって嫌だろう。顔を見るにこのヤン・ウェンリーという男が交渉役を任されたのも、多くの人間がバケツリレーのように役割を押し付けあった果ての結果なのだろうなということはビーム・マグナムも容易に予想ができてしまった。ちなみにヤンが辞める辞める詐欺の達人だということをビームはまだ知らない。

「司令!準備完了いたしました!」

「おう。ありがとな」

 ビームが呼びに来た雪風の頭を撫でると、ヤンは目を丸くしビームに聞いた。

「あ~えっと。責めるワケじゃないんだが、そちらの星では子供も戦場に送ることが普通なのかい?それとも彼女だけが特別なのかな?」

「いえ、ウチの艦が特別なだけですよ。それについての話は追々。では付いて来てください」

 ヤンとフレデリカをムサシの艦内に引き入れたビームは、艦娘の溜まり場になっていたのか所々に汚れが目立つ貴賓室に2人を通し、長椅子に座るよう促し自分も向き合うようにして長椅子に座った。

「提督さん!もう始まったっぽい?」

「提督。お茶をお持ちしました」

 給仕のため入室した吹雪と、その付き添い?とでもいいたげに駆逐艦夕立が入室した。またも少女、しかもセーラー服ということで再度ヤンとフレデリカは目を丸くし、そしてこの男の趣味なんじゃないかとビームに対する視線を鋭くした。それに気づいたビームは「勘弁してくれ」と一人ごちしながら、とある書類を2人に差し出した。

「この書類には、この船の成り立ちとその現状が書かれています。後でヤマトの方々と一緒にご一読ください」

 再びヤンが難しい顔をしたが、稀代の天才と駆け引きをするつもりが一切無いビームは無視して話を続けた。

「それで幼帝の引き渡しに関して、自由惑星同盟はどうなさるおつもりで?」

 単刀直入にビームが切り込むと、ヤンは淡々と出せる案だけを語った。

「それなんだがね、流石にテロリストに幼帝の身柄を預けることはどうやっても不可能なんだ。だから私共が幼帝を引き連れて今迫っている帝国軍に引き渡すという形にしたいんだが、どうかな?」

 ヤンの方も駆け引きをするつもりが無いことを悟ったビームはそれに頷くと、長椅子から立ち上がって話を切り上げた。

「分かりました。幼帝の引き渡しはお任せします。ではソレスタルビーイングは帝国軍に対して武力介入を行うつもりなのですが、自由惑星同盟軍は具体的にどの宙域で帝国軍を待ち構え、そして幼帝を引き渡すつもりですか?」

「・・・・ここだよ」

 ヤンは迷い無く出された紅茶を飲むと、国家の存亡が懸かる最重要作戦に関する軍事機密をアッサリ言ってのけた。

「我々同盟軍はここで、ヤマトの到着を待って帝国軍と戦うつもりだよ」

 今までのラインハルトという男の性格からして、帝国軍は占領した同盟領で虐殺等は行わないと考えられる。やっても接収程度。ならばヤマトに手伝わせることでヤマトを排出した地球と正常な国交を結ぶ方が利益だと同盟は判断したためのハイネセン防衛戦。しかしこの策には明確な弱点がある・・・・そこまで考えたビームがヤンを見ると、ヤンは首肯した。

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

 

「今日はビーム君がお休みのため私1人で配信をしたいと思います。・・・・え、トリニティ?赤いガンダムが殺戮を?その、ソレスタルビーイングとは無関係なのですが、あ、はい。ガンダムに太陽炉、ですか。はい。その、持ち帰って検討させていただきます」

 




 妖怪ウォッチとブルーアーカイヴと仮面ライダービルドのクロスオーバーを書きたいので一旦休載します。
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