二次元旅行-ソードアート・オンライン-   作:九十

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5話 初めてのボス

「聞いてくれ皆!俺から言う事はたった一つだ。勝とうぜ!!」

 

ディアベルを先頭に全員で第一層のボス部屋の前まで行き、ディアベルが後ろを振り向き言った。

その言葉を聞いた皆は盛大に気合を入れ、叫んだ。

 

「「「おー!!!」」」

 

「よし、いくぞ!」

 

ディアベルが掛け声とともにボス部屋の扉に手をかけ、扉を開く。

ボス部屋に入ると広い空間になっており、照明が付いていないのか部屋自体は薄暗くなっていた。

そして部屋の一番奥には大きいモンスターが一体座っていた。

今まで戦ってきたモンスターとは違い自分の身の丈2倍から3倍程度あるこの部屋の主イルファング・ザ・コボルド・ロードはかなりの威圧感があった。

それを見たプレイヤー達は息を呑んだ。

 

全員が中に入ったタイミングで部屋に明かりが付き、部屋の左右の壁からプレイヤー達と変わらない身の丈のコボルトとが数匹現れた。

 

そして奥に座っていたボスコボルトがゆっくりと斧と盾を持って立ち上がり・・・吼えた。

それにびびった数名がボス部屋から走って逃げる。

 

ディアベルはそれを横目で見ていたが、注意して士気を下げるよりも自分から突撃することで士気をあげようと考え指示を出す。

 

「いくぞ皆!作戦通り俺達はボスを他の皆は雑魚を頼む!」

 

ディアベルが叫びながらボスに向かって駆け出した。

それに高レベルのプレイヤー達は続いて走っていく。

 

雑魚担当のプレイヤーはそれを見て少し硬直していた。

それを見てエギルとキバオウがすぐに叫ぶ。

 

「お前ら、ぼけっとしてないで俺達は俺達の仕事をするぞ!」

 

「そや!ワイらは右から出てきたコボルトを!エギルはんは左側のを!」 

 

雑魚担当のプレイヤー達は前日に狩っていた時にエギルのチームとキバオウのチームと分けていたのだった。

 

ボスに向かって先頭で走っていたディアベルがすぐにボスの前にたどり着き攻撃を開始する。

それに続いて他の皆も攻撃を開始する。

 

ディアベルが切りかかりボスが盾でカードするが、すぐに横からキリトとヒースクリフが切りかかる。

それを受けすぐにボスが斧を横向きになぎ払う。ディアベルが盾でガードするも吹き飛ばされ、入れ替わりに他のプレイヤーがボスの正面に立ち攻撃をする。

キリトとヒースクリフはすぐに下がり攻撃を難なく避けた。

そして他のプレイヤーと一緒に周りを囲み準じに攻撃を開始する。

斧で振り下ろしの攻撃を二人で受け、その隙を突いて皆で攻撃をする。

なぎ払いなどは素早く回避かダメージを受けたものカバーをしつつ攻撃をする。

そうやって攻撃をしているとボスはかなりのダメージを受けていた。

左手はすでに切り落としてあり、体中も刀傷で傷だらけでだった。

 

そして、ボスが吼えた。

その瞬間何かが来るかと一瞬間を空けると、ボスが斧を投げてきた。

行き成りのことで回避が間に合わず全員防御するが吹き飛ばされた。

 

その隙にボスが自分の腰についていた大きな刀に持ち替えた。

すぐにディアベルが体勢を立て直し叫び突撃する。

 

「俺に任せろ!!」

 

斧から刀に持ち替えた事により、ボスの攻撃スピードが上がっていた。

それを知らずに先ほどのときと同じようにディアベルが武器を構え攻撃しようとするが間に合わず腹を切られた。

ディアベルが切られるのを見ていたプレイヤーがもう駄目だと一瞬目を瞑るがどうやらディアベルのレベルが高かったおかげで完全に切られずに防具破壊と、死なない程度の切り傷ですんだようだった。

そこにすぐにキリトが駆け寄りポーションをかける。

ちなみにポーションは飲んでもかけても効果は一緒だ。

ただポーションは結構美味しい。

 

「なぜ一人で突っ込んだんだ?普通は囲むだろ?」

 

「分かるだろ?お前もβテスターだったなら」

 

「ラストアタックボーナスか・・・」

 

「あぁ・・・」

 

「それよりは今は勝つ事が大事だろ!」

 

「すまない・・・」

 

キリトは落ち込むディアベルを置いてボスに突撃する。

他のプレイヤーもすでに突撃しておりすぐに全員で囲んで攻撃をしていた。

 

「うおぉぉぉぉ!」

 

キリトが合流しつつも叫びながら切りかかるとすでにボスの耐久が無くなっていたのかそのまま右肩から左脇まで切り落とせれた。

ボスの体がずれ落ちるのを他のプレイヤーも固まり見ていると、ボスが消え各プレイヤーの前にはアイテムやお金が転がった。

 

「勝った!勝ったんだ!」

 

「おぉ!!!」

 

「やったぞ!!」

 

ボス部屋に居た全員が叫んだ。

叫びあった後は全員近くに落ちた自分のアイテムを拾った。

ディアベルはすぐにキリトの近くに行き確認し喋りかける。

 

「それがラストアタックボーナスか・・」

 

「そうみたいだな」

 

「それをくれな・・いやなんでもない」

 

「欲しかったら「なんでもないっていってるだろ!」」

 

「あぁ」

 

そしてディアベルは全員の前に行き喋る。

 

「皆のおかげで第一層を攻略できた!しかも死者を一人も出さずにだ!」

 

「「「おお!!」」」

 

「このまま二層の町まで行くぞ!ダメージ受けてるものを回復し、一旦帰りたいものは帰るんだ!よし!いくぞ!」

 

その言葉を聞いたプレイヤー達はすぐに傷ついてる者は回復をした。

帰ろうとするものは一人も居なかった。

そしてディアベルを先頭に第二層の町まで行くのだった。

 

 

雑魚担当していた者達は・・・。

雑魚達を担当していたエギルチームとキバオウチームは思った以上に強い雑魚的に苦戦していた。

最初は片方の壁から三匹程度で楽勝と高をくくって当たっていたのだが、倒しても倒してもでてくるし、しかも敵の人数も一匹倒したら一匹でてくるとかではなく、時間お気に3匹づつでてきたのだった。

そのおかげで結構苦戦をしたのだが、たまにピックが敵に飛んできたおかげで死者は出ずにすんだのだった。

エギルだけが途中で何処からか助けに入るピックに気付いていた。

他のプレイヤーはそこまで気にする余裕がなく、誰かが攻撃してくれたんだなと思う程度だった。

 

 

 

ちなみにまったく活躍なかった無が何をしていたのかというと。

ボスの攻撃を適当に避けては適当に攻撃をしていた。

雑魚コボルトで危なそうな人たちがいれば適当にピックを投げたりしていた。

ちなみに雑魚コボルトは倒しても倒しても無限沸きだった。

斧が飛んできたときはちょうど斧の刃の部分がシリカに当たりそうだったので、刃がシリカに当たらないようにシリカを片手で抱き、もう片方で斧を剣でガードしつつ吹き飛ばされた。

シリカの好感度アップだった。

 

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