大崎甜花が旅するポケットモンスターの世界+α 作:形のない者
これは杜野凛世とプロデューサーが「ルーンファクトリーオーシャンズの世界で同居生活を送る」物語。
そこはオレンジ諸島とアローラ地方の中間あたりにある大海原、フィーニス地方。その中心にはフィーニス島がある。ポケモンとは異なる動物が多数生息するこの地方では、ミラクルシューターを使ったポケモンバトルが流行っていた。
杜野凛世とプロデューサーは、ポケモンの力を借りて畑を耕す。そしてプロデューサーは悪魔の実を食べてしまった。船長たる杜野凛世は、戦闘員プロデューサー、船医アイリス、航海士バッカス、考古学者パンドラと船に乗り、精霊神殿を攻略。ディセントドラゴンに跨る仮面の男と死闘を演じつつ、元の世界に帰る方法を模索する。
そして杜野凛世とプロデューサーは、ロケット団の暗躍による世界の真実を知った。そしてWPMで準優勝した大崎甜花が、これからどういう世界に飛ばされてしまうのか察してしまい、絶句した。デジタルワールドの存在も知ったので、小宮果穂はこのまま現実世界に帰すべきだろうか。いや、おそらく“アルセウスに成り代わったグランゼニス”が邪魔をしたことだろう。小宮果穂は今、おそらくアンダーワールドで戦っているに違いない。
杜野凛世は決意する。大崎甜花と小宮果穂を連れて帰るため、自らも死地に飛び込むと。ならばプロデューサーも、アイドルを置いてひとり逃げ帰るわけにはいかない。
かつて攻略した複数の精霊神殿には、さまざまなタイプを有するレジ系が待ち構えていた。そのレジ系が教えてくれた謎の点字をパンドラが解読することで、杜野凛世とプロデューサーは次に行くべき目的地を知る。
そして今の航路なら、途中で“アサギシティにいるオリジナルの大崎甜花も回収できる”かもしれない。その後、ロケット団が打ち捨てたオレンジ諸島25番目の“隠された南東の孤島”に赴いて、鋼の王と出会い、
「まったく。ロケット団はとんでもないことをしてくれたな……これじゃあ世界征服をするどころか、世界征服されかけているじゃないか!」
あのプロデューサーが愚痴る程度には絶望的な状況。
それを承知の上で、杜野凛世は死ぬ気の覚悟で邁進する。
「ゆきましょう……プロデューサーさま……」
「あぁ……みんなを生きて帰す。それが、今の俺の仕事だからな!」
ちなみに杜野凛世は、大崎甜花を助けるべくジョイステーションによってゲームの世界に落とされてから、約一年、プロデューサーと同棲していたのだが……おそろしいことに彼女の恋路には、なんの進展もなかったのだとか。