大崎甜花が旅するポケットモンスターの世界+α   作:形のない者

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   続・大崎甜花が旅するポケットモンスターの世界+α 

 これは大崎甜花が「戦う覚悟を決める」物語。

「甜花……甜花は────この世界と、戦う覚悟を、決めた……!!」



第二部② アサギシティの聖杯戦争編!

 

 ワールド・ポケモン・マスターズで準優勝を果たした大崎甜花は、帰りに乗っていた飛空船が嵐に巻き込まれて墜落した。大崎甜花は運良くアサギシティの浜辺に流れ着いていたようで、たまたまバイトで海岸のゴミ拾いをしていたエミヤシロウに救助される。

 

 深夜。大崎甜花は病室で目を覚ます。もしかしたら現実世界に帰ってきたのかもしれないと淡い希望を持って外に出ると、そこではキャスターのメディアとランサーのクー・フーリンが戦闘していた。大崎甜花は、アニメで見たキャラクターが戦っていることに怯え、これはとんでもない世界が導入されてしまったと怯える。そして逃げ出そうとした時、木の枝をパキッと踏んでしまった。すかさずクー・フーリンが目撃者を始末しにやって来る。大崎甜花はモンスターボールを探すが、どうやら病室に置いてきてしまったようだ。メガリボルバーを取り出して応戦。無論、朱槍の一突きで殺されると思ったが────大崎甜花の正面に召喚陣が浮かび上がり、薄桃色の風が舞い上がる。

 

「────サーヴァント・モンスター。召喚に応じて参上した」

「……っ!?」

 

 召喚されたミュウツーは大崎甜花を抱き上げて、ランサーの必殺の刺突を回避。サイコキネシスでランサーの体を螺旋にねじ曲げようとするが、すかさずルーン魔術でサイコキネシスを無力化された。ランサーは金輪製のモンスターボールを取り出して、甲冑を着たギャロップとレイスポス、鎧を着たウォーグル、華美な装飾のヒトツキを繰り出す。

 

「……なるほど。マッハとセングレン、狩猟用のハヤブサと喋る剣……そして世界に数少ない神速の槍使い。貴様、真名はクー・フーリンだな」

「あーやだやだ。有名人はつらいねぇ! 手持ちポケモンだけで真名がバレやがる。────つーわけで、テメェにはここで死んでもらうぜ」

「できるものならやってみろ、吠えるばかりの野良犬が」

「────────殺すぞ、贋作野郎。永遠の二番手が、一番槍に勝てんのか? ミュウ()()さんよぉ!」

 

 刹那、ランサーの姿が消える。すかさず大崎甜花はミュウツーにメガリボルバーの念弾を打ち込んだ。メガミュウツーに一時進化。ランサーの神速に対抗できるスピードを獲得する。

 

 激闘の末、ミュウツーと大崎甜花は戦域を離脱。ランサーは深追いを禁じられて渋々撤退。

 

 そうして大崎甜花とミュウツーは、アサギシティの聖杯戦争に巻き込まれた。病院から手持ちポケモンを返してもらい、ポケセンの電話ボックスでコミヤカホやモリノリンゼと再会を果たす。ふたりはオレンジ諸島の浜辺に漂流していたようだ。大崎甜花だけ大きく流されていたらしい。不思議なこともあるものだ。ともあれコミヤカホとモリノリンゼは、すぐに大崎甜花と合流するとのこと。しかし大崎甜花は、アサギシティに来てはならないと説得する。そして家に帰る目処がついたと報告。もしかしたらここでお別れかもしれないので、ふたりに感謝を尽くして通話を切った。

 

 そして大崎甜花とミュウツーは、聖杯戦争に挑む。

 

 ライダーのメドゥーサは宝具・天馬ペガサス以外にも、水晶球体から巨人系ポケモンと武器系ポケモンを繰り出す。

 アサシンの佐々木小次郎は、ぼんぐり製モンスターボールから、なにかがおかしい幻想種系のスバメを繰り出す。

 真アサシンの呪腕のハサン・サッバーハは、ぼんぐり製のモンスターボールから魔神系ポケモンを繰り出す。

 バーサーカーのヘラクレスは、毛皮製のモンスターボールから十二の試練に関するポケモンを保有するが、狂化しているため繰り出せない。もし繰り出すことができれば、聖杯戦争は一時中断し、言峰綺礼のひと声で全てのサーヴァントがヘラクレスを叩きに向かうだろう。

 アーチャーのエミヤは、近代的なモンスターボールから観測手オタチ、狙撃手ウデッポウ、跳弾用ドーミラー、まきびし系ポケモン、偵察用ポケモンなど、明らかに暗殺特化の選出、且つ自らの戦術(スタイル)を補助するポケモンを繰り出す。

 セイバーのアルトリアは、草冠型球体から、聖剣ザシアン、聖盾ザマゼンタを繰り出す。

 

 ちなみに大崎甜花は魔術回路を持たない。ならばサーヴァントたるミュウツーの魔力はどのように調達しているのかと思いきや、ミュウツーは大崎甜花のスタンドや、精孔から漏れ出るオーラを魔力に変換して得ているという。

 

 エミヤシロウやトオサカリンのポケモン、マトウサクラやイリヤスフィールのポケモン、マトウシンジやコトミネキレイのポケモン。マスター同士の戦いもポケモンバトルで苛烈を極め、凄惨な殺し合いが繰り返される。

 

 それでも大崎甜花は戦い続けた。なぜなら聖杯が手に入れば元の世界に帰ることができるかもしれない。そして大崎甜花は見事、ミュウツーと協力して、大聖杯を勝ち取った。無論、それがアンリマユに汚染されていることも承知している。しかしミュウツーのタイプエネルギーを使えば、エスパーの力で汚染を取り除き、純粋な魔力で願いを叶えられる。

 

「甜花を、現実世界に帰してください────!!」

 

 願いは叶えられた。

 ────突として現れたグランゼニスにより、願望解釈を歪まされた形で。

 

 もとより大聖杯の中にあったアンリマユは、間桐臓硯が現代の技術を用いて、デジタルワールドに転送してみせた。そのためにギンガ団の技術者プルートと接触し、見事、大聖杯の悪性汚染を掃除してみせた。

 しかし間桐臓硯には、ひとつの致命的な不幸があった。当時のプルートはロケット団の傘下に入っており、とある無人島で研究の手伝いをしていた。そこで作ってはならないモンスターを生み出してしまった。結果、そのモンスターは神の領域へと至り、最初はプルートの中でおとなしくしていた。そして間桐臓硯と接触し、聖杯の存在を知ったことで、今度は間桐臓硯に憑依した。そして聖杯戦争開催時、大崎甜花と出会い、彼女の中に憑依。そして今、大崎甜花が大聖杯に辿り着いたことで────大聖杯の中に入り込んだ。

 

 ────大崎甜花を、アンダーワールドに帰す。

 

 全ては、かの無人島で生み出された魔物たちに、安住の地を与えるために。

 ここがゲームの世界なら。多くの創作が寄り集まった世界なら。棲み分けをしなければ。ポケットモンスターの世界に、ルーンファクトリーのモンスターは共存できるのか? 結論は不可能だ。彼らはやがてポケモンに変化していくだろう。なぜならポケモンの世界には、ほかの動物がポケモンに変貌するという設定が存在する。

 それは他作品への侵略行為だ。ルーンファクトリーのモンスターは、ルーンファクトリーのモンスターであるべきだ。そのために仮面の男は戦っていたのかもしれない。自分だけの世界を作るため、奮闘していたのかもしれない。

 

 ────それは私も同じだ。

 

 自分の世界は、自分で守る。もはや、あの無人島にいるモンスターのほとんどは、ポケモンに変わってしまったが────まだ生き残りは存在する。その生き残りを連れて、今度こそ()()()()()()()()の世界を守らなければ。そのために────

 

 ────我が名はグランゼニス。大聖杯よ……地底世界に、ドラゴンクエストワールドを創世せよ。かくして我は、真の創造神とならん。

 





第0話『嵐の幕開け』
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 運命の夜の章 ~Fate/stay night~】
第1話『この世界は、ちょっとやばい!』
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 黄金の蛇の章 ~Fate/Rasalgur~】
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 呪いし腕の章 ~Fate/Assassin~】
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 鎧の御子の章 ~Fate/Lamcer~】
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 鷹の弓兵の章 ~Fate/Justice~】
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 騎士の王の章 ~Fate/king night~】
【第二部 アサギシティの聖杯戦争編 創造の神の章 ~Fate/DQⅨ~】
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