マイマイダンジョン〜転生して魔力極振りチート魔導士になった俺は現代知識で世界を救う〜   作:我島甲太郎

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第71話 牧場亭にて

 緊急クエストの受注を終えて探索者ギルドを出た俺達は、爆乳のミノタウロス娘カウリンに案内されて街外れにある一軒の宿屋までやってきた。

 看板にはふんにゃりとした乳牛のイラストとともに「牧場(まきば)亭」と書かれている。

 

「ここがうちの宿です。皆さんもどうぞお入りください!」

 

 笑顔のカウリンに案内されて宿の中に入ると、中はちょっと広いリビングみたいになっていた。

 どうやらここはただの民泊のようで、酒場とかはしていないようだ。

 

「お母さん、お客さん連れてきたよ!」

「カウリン、本当に!?」

「お姉ちゃん凄い凄い、お客さんだー!」

 

 ダイニングキッチンで料理をしていたミノタウロス母(爆乳)とリビングのソファでくつろいでいた幼いミノタウロス妹(巨乳)がこちらにやってきた。

 うおお、幸せすぎてどこに目を向けたらいいか分からないぞ。

 

「何だこれは、天国か……?」

「アホがいるにゃ」

「……もう知らんわい」

 

 ついにアンバーは俺が余所の女の乳に目を向けても嫉妬しなくなった。

 長い事やっていたので耐性が付いたのだろう、これも日頃の行いの賜物(たまもの)だな。

 

「二人とも、この人達はすっごい強い探索者なんだよ! さっきもお父さんが無くした腕を生やしてくれたんだから!」

「えっ、それは本当ですか……?」

「まあそんな感じです。ところで先ほど聞いた話だとこの宿は余り繁盛(はんじょう)していないようですが、それはどういった事情があってそうなっているのでしょうか?」

 

 俺が疑問に思っていたことを口にすると、ミノタウロス母がしょんぼりしながら事情を教えてくれた。

 

「うちの宿はダンジョンの圏外(けんがい)にあるので、探索者ギルドの加盟店に入れないんです。これまできて下さっていたお客さんもみんな『みるだむ』に載っているホテルや宿に取られてしまって……」

 

 なるほどな、街外れにあるこの宿はダンジョンの範囲外でユーストペイ決済ができないから困っているってわけか。

 

 この街にあるのはCランクに育ったばかりの小迷宮だから街の規模とダンジョンの規模が比例しておらず、こういうことになっちゃったのだろう。

 技術が発展して便利になりすぎるのも考え物だな。

 

「お主らは少し宣伝が足りないのではないかのう。口を開けて待っておるだけでは客はやってきてはくれぬぞ?」

 

 小さな看板娘が宿泊客を追い出すせいで閑古鳥(かんこどり)が鳴くような宿もありますけどね。

 親父さんはもう諦めたのか、宿を示す看板を片付けて酒場だけにしてしまった。

 

「何か売りになるものでもあればいいんだけどにゃー」

「売りとなるものと言われましても……」

 

 売り、売りか……。

 俺の脳内には谷間を強調した服を着たミノタウロス娘が手取り足取りお世話をしてくれるエッチな宿のイメージしか沸いてこなかった。

 

 ……駄目だな、このおっぱいは俺だけのものにしたい。

 カウリン達には悪いがこの宿はこのまま閑古鳥(かんこどり)を鳴かせておこう。

 どうせブルーノの稼ぎだけで十分に食っていけるだろうし。

 

「二人とも、あんまり困らせてないでやれよ。所詮(しょせん)、俺達は余所者なんだからさ」

「お主、何か妙に冷たくないか?」

「気のせいだと思うよ」

 

 勘の鋭いアンバーはジーっと俺に疑いの目を向けていた。

 俺はそんな彼女から目をそらすと、カウリンの乳を凝視した。

 

「おーい、帰ったぞぉー!」

 

 俺達が立ち話をしていると、入口の扉が開いてブルーノが帰ってきた。

 

「お父さん、お帰りなさーい!」

「本当に腕が生えているのね……」

 

 笑顔でブルーノに飛びつくミノタウロス妹、そしてミノタウロス母はブルーノの生えた右腕を見てビックリしていた。

 

「おうよぉ、やっぱり腕があるってのはいいもんだなぁ。こいつらに感謝だぜぇ」

 

 ブルーノは両腕でミノタウロス妹を抱き上げながら、笑顔で俺達に礼を言った。

 

 

 その日の晩、俺達はミノタウロス母(本名カウラ)の作った手料理を食べながら明日の作戦会議をしていた。

 

「おめぇらは強ぇみてぇだけどよぉ、水上での戦いは経験しているかぁ?」

 

 ブルーノが大サイズのチーズグラタンを(さじ)ですくいながら俺達に尋ねてくる。

 

「わしは行けるぞ。ハルトも知っておるとは思うが……」

「あの水面走るやつでしょ。知ってる知ってる」

 

 アンバーが湖のビーチでやっていたみたいに、軽量級の人間なら素早さがAあればそれくらいの芸当はできるのだ。

 なお、バードマンは素早さが飛行速度に適応されるので例外とする。

 

「あちしは忍者(ニンジャ)だからスキルで水蜘蛛(みずぐも)くらいはできるけどにゃ。走るのはちょっと難しいにゃ」

「ミュールよ、お主もレベルが上がって素早さがAになったのだからそれくらい簡単にできるようにならんといかんぞ」

「考えておくにゃ」

 

 ミュールがそう言う時はやらない時だ。

 後で時間ができたらじっくり練習させるとしよう。

 

「まあどの道ミュールの火力じゃ、シーサーペントにはかすり傷しか与えられないだろうからな。自力救済ができるなら十分だろう」

「確かにそうじゃのう」

賢者(ウォーロック)(あん)ちゃんはどうなんだぁ?」

「俺は魔力以外は貧弱だから固定砲台だな。一流の魔道具職人(クラフター)が作ったいい魔杖(まじょう)を持っているから、火力だけは十分に出せるよ」

「ハルトはチューブニオンデスワームでもイチコロの超強いブレイズノヴァが使えるのにゃ!」

「ちなみにこれね」

 

 俺は座ったまま椅子を引いて空間を確保すると、装具からどことなくこん棒に見えなくもない(あか)い長杖を取り出した。

 

「おー、格好いい!」

 

 ミノタウロス妹(本名カウルー)が大きなミルクパンを片手に目を輝かせている。

 

「ほぉ、チューブニオンデスワームを一撃かぁ。こいつぁ豪勢だぜぇ」

 

 俺はブレイズノヴァの杖を仕舞って椅子を元に戻した後、大きなミルクパンを手に取ってちぎると口に放り込んだ。

 ふわふわで柔らかくほんのりとしたミルクの甘みがいいアクセントになっている。

 

 何でもこのミルクパンは親戚の酪農家から届いた新鮮なミルクとバターを使っているらしく、とても風味豊かで美味しかった。

 これさ、宿屋は辞めてパン屋でも始めた方がいいんじゃないかな……?

 

「後はまあサイズにもよるけど、プロテクションで船を守れるくらいかな。ブルーノの船ってどれくらいの大きさ?」

「10mくらいの小型船だぜぇ」

「ふむ。それは救命艇(ライフボート)か?」

「ああ、装具に入るギリギリの大きさだぁ。定期船はでけぇからなぁ、いざという時にこういうのが必要なのさぁ」

「なら大丈夫か。その分魔力は使うけど……」

 

 プロテクションは展開するバリアのサイズに比例して魔力消費がかなり増える。

 俺は器用さがEしかないから10秒も持たずに切れちゃうし、コスパが悪いからあんまりこういう使い方はしたくないんだけどね。

 

 それでもいざという時にはいつも助けられているから覚えておいて正解だった。

 便利な魔道スキルを教えてくれたアイリスに感謝だ。

 

「どうやら前の連中とは格が違うようだなぁ。明日の戦いには期待してるぜぇ、『こん棒愛好会』さんよぉ」

「うむ。わしらに任せるがよい」

「このプリン美味いにゃ。お代わりはあるかにゃ?」

 

 俺達が話している間に、一足先に皿を空にしていたミュールがデザートの自家製ミルクプリンをパクつきながらお代わりを催促(さいそく)していた。

 

「ありますよ、いっぱいどうぞ」

「やったにゃ!」

 

 こんなに料理が美味しいのに、どうしてこの宿は客がいないのだろうか。

 ミルクプリンを探して冷蔵庫を漁っているカウラの揺れる爆乳を凝視している俺の頭の中にはそんな疑念が渦巻いていた。

 

 

 夕食後、俺達は一階にある浴室でお風呂に入ることになった。

 俺が脱衣所で服を脱いで浴室に入ると、その中は結構広めになっていて5人は肩を並べて入れそうな大きな湯舟に並々と注がれた白濁したお湯が湯煙を上げていた。

 

「ハルトよぉ、俺が背中を流してやるぜぇ」

 

 ところでどうして俺はブルーノと一緒にお風呂に入ることになったのだろうか。

 いや、男女で別れて入るなら時間の掛からない男が先に入るのは合理的なのは俺も理解してはいるんだけど、もっと他に何かやりようがあったんじゃないのかな。

 

「ど、どうも……」

 

 俺は筋骨隆々のミノタウロスのおっさんに手ぬぐいで背中をガシガシ(こす)られた後、シャワーで身体中に付いた泡を流してからちゃぽりと湯舟に浸かった。

 

 どうやらミルク風呂らしく、優しく甘いミルクの香りが湯気に混じってふんわりと立ち昇っていた。

 保湿とか美肌とかに効能がありそうだ。

 

 あのミノタウロス母娘(おやこ)(ついでに父も)がやたらと肌つやがいいのはこのミルク風呂のおかげなのかもしれない。

 

「ふいぃー、気持ちいぃぜぇー」

 

 俺の隣に身体を洗い終えたブルーノが座ると、ザバァーと白濁したお湯が(あふ)れて流れていった。

 いいねぇ、こういうのが一番風呂の醍醐味(だいごみ)みたいなもんだ。

 

 俺とブルーノがミルク風呂に肩まで浸かって温まっていると、いきなりガラリと音を立てて浴室の扉が引き開けられた。

 

「お父さん、私も入るよー」

 

 入ってきたのは一糸(まと)わぬ姿をしたミノタウロスの少女、カウルーだった。

 どうやら彼女はファザコンらしく、普段からお父さんと一緒にお風呂に入っているようだった。

 

「ばっかおめぇ、客がいる時に入ってくるんじゃねぇ!」

 

 ブルーノは何かを言っているようだが、カウルーの小さなピンク色のポッチを見た俺の思考はマッハで加速していたのでよく理解できていなかった。

 うおお、若々しい双丘が重力にも負けず高くそびえ立っている。

 

 ミノタウロスってのは本当にとんでもない種族だ。

 10歳でこれなら、20歳のカウリンはどうなってしまうんだ!?

 

「えー、前は大丈夫だって言ってたでしょ」

「あん時のお前はまだ7歳だったろうがよぉ、若い男がいるんだからむやみに肌をさらすんじゃねぇ!」

「大丈夫だって、ねえハルトさん?」

「……」

 

 俺はブルーノに両肩を強く掴まれて現実の時間に引き戻された。

 

「おめぇよぉ、ウチの娘に手を出したらどうなるか分かってるんだろうなぁ……?」

「ははは、ないない。そんなことをしたらアンバーに三つ折りにされちゃうよ」

 

 俺はアンバー以外のロリは対象範囲外なんだ。

 現実に現れた目の前の違法ロリ巨乳に誘われたら断れる自信はないが……。

 エロ同人じゃないんだから、そんな展開にはならないだろう。

 

「三つ折りってなんだぁ?」

「ほらね、身体を曲げちゃいけない方向にね……」

「そ、そうかぁ……」

「それで、大丈夫ってことでいいの?」

「大丈夫です」

「やったぁ!」

 

 それから俺は、大きな湯舟に浸かっている気まずそうな顔をしたブルーノの膝に座るカウルーのロリおっぱいを見ながら幸せなひと時を過ごした。

 後でアンバーにバレてお仕置きをされたが、俺に後悔はなかった。

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