バーダックみたいになりたくて! 作:レタスよりキャベツ派
気が付かず申し訳ございません。
これも偏に偉大な原作と皆様の応援お陰です。
これからも頑張ります。
そんな訳で初投稿です。
〜前回までのあらすじ(例のBGM)〜
遂にピッコロと悟空に出会ったターレス。
虫の息の悟空に対し、片腕のないピッコロと対峙する。
方や手負い、方や未知数の実力を持つ謎の人物。
果たして、この窮地を切り抜けるのか?
(き、決まった!)
俺は今バーダックのロールプレイをやってて今ほど感動したことはない。
態と遅れて行って、バーダックの名シーンとも言うべきあのバンダナの再現するというのを向かっている最中、唐突に思い付いたんだが凄く上手くいった。
基本的にバーダックは間に合うことがなかった。仲間も星も詰んでいる手遅れの状況になって、そこから足掻く姿を見せてその姿に俺は魅せられたのだ。
目論見通りに事が運ぶと気分が良い。
歌でも歌いたくなる様な良い気分だ。
「……な、なるほどの」
「そういうことだ」
今はここで何があったかの経緯をピッコロが亀仙人に説明している。
……え?戦闘はどうしたのかって?
そんなのブルマ達が来た時点でお開きよ。ラディッツの為にそこまで戦う気はないしな。だって死んだ数コマ後であんなクズもういらん!みたいな事言われるヤツだぜ?あと正直、魔貫光殺砲二発打った後の残り滓みたいな今のピッコロさんとやり合ってたらピッコロさんが死んでしまう。
その事実に気付いたのは「少しは効いたぜ……」って言って
攻撃が来なくて訝しんでるピッコロさんを他所に「やめだ」って言って無理矢理誤魔化したけど。
危うくドラゴンボールが消滅して悟空が生き返れなくなって、サイヤ人編が詰んでしまうところだった。
まぁ俺はバーダック
警戒されてるからか、とりあえず俺は距離を空けて突っ立ってる。
原作でも衝撃的だった悟空の死の瞬間を今まさに見ている。主人公が死ぬ漫画ってあんまりなかった記憶があるからな、この後ドラゴンボールで生き返るとはいえ。
同じ顔の奴が死ぬのは少し心が傷むな。
……嘘だわ、全然そんな事無い。
あるのはこの後何処行こうかという事だけだ。
単純にドラゴンボールファンならではの聖地巡礼も兼ねているが、神殿に行って精神と時の部屋に行ってみるのもアリだな。
正直今の俺ならフリーザ軍の下っ端程度余裕だが、親玉であるフリーザ相手には今の俺でも勝てるヴィジョンが見えない。
もっと力を付けなければならない。
と、悟空の死体が消えるのを尻目にこの後の事を考えていたのだが。
「ねぇ!ねぇったら!」
「……なんだ?」
どうやら話し合いが終わったらしい。
話もまとまったみたいだし、俺も動くか。
……小声で「悟空と顔が似てるのになんか怖いんだよなぁ」とか「目付きが全然違うのぉ」とか「孫くんより少し背が高くてワイルドね」とか言ってるの聞こえてるからな?
あとブルマ、悟空と比べられるのが少し癪だがありがとう。因みに俺は神精樹の実を食べ続けた影響か、悟空より少し背が高い。大体180cmくらいはある。
「とりあえずこっち来て話さない?戦う気はないんでしょ?」
「ブルマさん!危ないですよ!」
「そうじゃ!あのラディッツとか言う奴の仲間なんじゃぞ!」
「それだったら、今みたいに大人しくしてる訳ないんじゃない?そこんとこどうなのよ、ピッコロ?」
「……俺に振るのか。まぁ確かにヤツは俺が今の状態で戦うには手を焼くがな、此方を殺す意思は無さそうだ」
お、貴重なピッコロさんの今となっては貴重なツン要素が出てる。
コイツそんな事言ってるけど、さっきまで俺に手も足も出ずにやられ掛けたんだぜ?強がり言っちゃって、お笑い草だぜ。
「だってよ?」
「……どうなっても知りませんからね?」
「いい⁉︎怪しい行動を少しでも取ったらタダじゃおかないからね!こっちの三人が黙ってないわよ!」
「……自分は数に入れてないあたり、ちゃっかりしてるなぁブルマさん」
「正直今のワシらでも勝てるかどうか、といったところなんじゃがな」
「俺は今の所戦う気は無い。で、何が聞きたいんだ?」
「とりあえずアンタ、名前は?」
「ラディッツからは俺の名前を聞いてないのか?」
「えぇ、聞いてないわ。……人に聞いといて名乗らないのは失礼よね。改めて自己紹介しましょうか?」
と、いうわけで自己紹介(既に知っている)。
ブルマ、クリリン、亀仙人、と言った順で名前を聞く。
知識と相違ない、特に俺によって原作から外れた様子はない。
しかし地球人代表の三人と話すのは正直言って嬉しい。
やっとドラゴンボール世界に来たって感じがするな。自分のこれまでの所業は傍に置いといて。
……ちなみにこの間にピッコロは悟飯を連れてどっかに行きました。
原作通り修行するのだろう。
ナッパとベジータが一年後に来るって伝えられんかったな。これで修行期間が間に合わなかったらどうしよう。
まぁそのうち会いに行けばいいか。
「……ターレスだ。言っておくが、残りのサイヤ人達は俺ほど物分かりは良くないぜ?多分奴等は地球を征服しにくる。当然地球人なんかは全員皆殺しだ。今の内に死ぬ覚悟でも決めとくんだな」
「そ、そんな奴等が地球に……!」
「話にあった他の二人ね、仲間なんじゃないの?」
「仲間なものか、種族柄選民意識が強いんだ。強者が弱者に気を使わないのは当たり前だ。サイヤ人の元王族とそれに媚び諂うエリートの上級戦士、俺達のような下級戦士とソリが合うわけないだろ」
「サイヤ人にも色々あるのね……」
「まぁまだ時間はある。精々多く見積もっても一年ってとこか?今侵攻してる惑星を切り上げて来られでもしたらその限りじゃないけどな」
「一年!……そんな時間でもう来てしまうのか」
「宇宙って凄いわねー」
「急いでドラゴンボール集めないと……」
「精々足掻けよ、地球人。……これは餞別だ」
そう言って俺は、自分のスカウターをブルマに投げる。
「……っと。何コレ?」
「コイツはスカウターと言ってな。これ一つで戦闘力の計測と着けてる奴との通信、まぁ色々機能がある。そこでくたばってるラディッツの奴にもついてるだろ?」
「あら、ホントだ。おんなじのが付いてる。クリリン、ちょっとアンタ取って来なさいよ」
「えっ⁉︎人使い荒いんだからも〜……」
おっかなびっくりラディッツの死体に近寄り、スカウターを外すクリリン。
「急に起きあがったりしないよな?」とか言いながら外してるけど、分かるよその気持ち。確かにこういう時起きてきそうな気がするよな。
俺も何度か経験してるぜ。仕留め損なった奴とか、こっちが油断してるのを待って隙が出来た時に起き上がってくるんだよな。
俺のスカウターとラディッツのスカウターの中身を比べて、直ぐになにやら理解したように頷くブルマ。流石ドラゴンボール世界でもトップクラスの才女だ。
話が早い。
「それでこの星の戦闘力が高い奴等を仲間にでもするんだな。俺は俺でやる事があるからな、お前らはお前らで備えてろ」
そう言いながら俺は徐々に空に浮かび上がる。
「……え、ちょっと⁉︎アンタも私達と一緒に来てくれるんじゃないの⁉︎」
「フン、馬鹿言え。一年後に来る奴等とは俺も戦うが、お前らのレベルに合わせてたら身体が鈍っちまう。じゃあな」
そう言い放ち、俺はその場から飛び去った。
伏線も張ったし、暫くは原作通りに事が進むだろう。
で、飛び去って何処に行くか?
街に繰り出してまたスロットマシーンで荒稼ぎとか、色々あるがやって見て思ったが金策はいつでもできる。
今日会ったばかりとはいえゴロつき連中にも心配かけたみたいだしな、病院に搬送してくれた礼を言いにいかねばならない。
だが何の手土産もなしというのは少し気が引ける。
どうするか悩むな。まぁまた今度でいいだろ。
そうと決まれば、やることは一つ。
「行くか、神殿に!」
理由としては手っ取り早く鍛えたいから。
あと気持ち的にはドラゴンボール世界で一番行ってみたい所というのもある。
空に浮いてる建物とか夢があっていいよね、ナウシカみたいで。
バルス!(挨拶)
え?カリン塔って行けるのかって?
魔人ブウ編でトランクスがドラゴンレーダーを西の都に降りた時に、直接行ってたから今の俺でもいけるだろ。
というか神殿がZ戦士達の集会場みたいになってたのは神様的には良いのか?娯楽も何もない田舎の暇な年寄りの老人会じゃ無いんだぞ?
……等と下らないことを考えながら飛ぶ事数十分。
「!見えてきた」
雲の上の更にそのまた雲の上。
ラーメンの丼みたいな形をした不思議な場所。
にしてもこれ、どうやって浮いてるんだろう。浮力?斥力?
まぁドラゴンボールの科学力はあらゆる漫画の中でもぶっちぎりでおかしいからな。気にしてたら負けなんだろう。
「到着っと。おーい、誰かいないか!」
すると、神殿の奥から黒いずんぐりむっくりな人影が歩いてくるのが見えた。
この人物も印象的だった。
登場当初は、ピッコロ大魔王を倒した悟空が最初手も足も出なくて驚いたな。
「お前、ここから見てた。サイヤ人だな?」
この片言感のある喋り方。記憶に相違ない、ミスター・ポポだ。
確か戦闘力的には1000ちょっとくらいだった記憶がある。
なら今のセーブしてる状態の俺でも勝てる。
「何もかんもお見通しってことか?」
軽く戦闘体勢を取る俺を他所に、ミスター・ポポは構えない。
「……どうした?来ないのか?」
「今、神様いない。ポポ、神様いない間ここ守らないといけない。でもお前、ポポより強い。暴れられたら神殿壊れる。ポポも神様も困る」
悟空を肉体ごとあの世に飛ばしていたし、今閻魔大王の所にいるのだろう。
こういうパターンの対応だと思わなかったから吃驚だな。
「そ、そうか。……その神様ってのに俺は会えるのか?」
「本来なら会わせない。けど、今回特別。お前会わせてやる。少し待て」
そう言って感情のない瞳で此方を見ている。
これは怪しい行為をしないか見張ってる感じだな。
ミスター・ポポと世間話って訳にもいかないしな。
「出鼻を挫かれたが、まぁいいか。……着いたら起こせよ」
そういって俺はその場で横になって寝始めた。
次第に眠くなってきた俺は、眠りに落ちた。
「起きろ、神様戻って来た」
「ハッ!……ゆ、夢か」
ミスター・ポポに起こされ、目が覚めた。
神殿の床で寝そべっていたまま、眠っていたらしい。
(さっきのは、一体…)
今さっきまで見ていた夢がどうしても唯の夢だとは思えなかった。
妙に現実感があった。あれはまるで……
「随分うなされてた。やめとくか?」
「いや、会わせてくれ」
「分かった、これは水だ。神様呼んでくる」
そう言って貰った水を飲んで待つこと暫く。
ミスター・ポポが神様を伴って現れた。
「…驚いた。まさかここに直接来る輩が居るとは。しかもそれがかつて来た孫悟空にそっくりのサイヤ人、とはな」
「俺も驚いたぜ、地球の神がナメック星人だなんてな。そりゃドラゴンボールなんてのがこんな辺境の星にある訳だ」
ベジータ達が襲来してから張る伏線をもう今のうちから張っておく。
言われた神様の方は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。
「⁉︎な、なんとワシは魔族ではなかったのか…あの船は…そういう事だったのか…」
とは神様の談。
これでナメック星編に向かう宇宙船の早めの確保はできたな。
この後、色々宇宙人同士で話があったけど割愛。
目的の精神と時の部屋での修行も敢行できて一年たっぷり地獄の様な目に合ったお陰で疑似超サイヤ人の取っ掛かりみたいなのは掴めた。
まぁ自由自在という訳にはいかないが。
これは修行方法が良かったともいえる。
あと残りの24時間どこで入るかは今後何処かでかんがえよう。
精神と時の部屋から帰還して、暫くたった明くる朝。
いつものようにスロットマシーンで荒稼ぎ、序でにストリートファイトで稼いでは呑んでを繰り返していた。
「……頭が痛え。最悪な気分だ。今日は何して……あん?」
珍しくベッドで寝ていると思ってふと、隣を見る。
誰かシーツに絡まって裸の女が寝てるのを見て朧げな記憶を辿っていると、
(そういえば昨日たしかバーに居た女と意気投合してホテルに泊まったな……)
そんなこともあったなぁ程度に考えてたら、その女が此方の方に寝返りを打って俺は衝撃が走る。
──寝顔からでもほど分かる整った顔立ち。
──出るところは出てるプロポーション。
──少し癖っ毛があるが綺麗な金髪のロングヘアーに、それを結んだ大きな赤いリボン。
俺はこの女性に見覚えがあった。
というか、ドラゴンボールの原作漫画及びアニメを観たことある人なら一度はお目にかかったことがあるだろう。
(
マジか、昨夜の俺何してんだよ!
普段酒飲んでも、というかこのサイヤ人ボディになってから酒に呑まれたことないのに昨日の記憶が全然思い出せないんだけど!
酒は飲んでも呑まれるなって言葉を知らないのか!
ひとえに俺の所為だが!
すると突然ランチの目が覚めたのかこっちを見て距離を詰め、俺にその豊満な肢体を腕に絡ませながら、口を開いた。
「なぁ……ターレス」
「何だ?」
俺はどうやら彼女にちゃんと本名であるターレスと名乗ってたらしい。……今の俺はそこすら覚えてないが。
ていうか少し俺を呼ぶ声が艶っぽいの何なんだ。理性を削ってくれるな、やめてくれまだ朝だぞ。転生してから戦闘意欲より性欲が上回りそうなの今が初めてなんだが。
そんな俺の心境を他所に、彼女は少し寂しそうに笑いながら、続け様に声を掛けた。
「アイツ……天津飯みたいにオレの事、置いて行かないでくれよな」
……これもう完落ちしてね?
嘘だろ?どうしてこうなった。
(
俺は心底天津飯に謝った。
天津飯×ランチ派の方、お許しください。
色々考えた末に頭にバンダナとリボン着けてるコンビだからお似合いだろう(後書き書いてる最中に気付いた)っていう安直な考えでこうなりました。
あと一番の決め手は某山本○人さんの同人誌が良かったからですかね。
18号も捨てがたい、とか思っていましたが作者は普通にクリリンがお似合いだと思っているので止めました(残当)。
評価・感想よろしくお願いします。