鬱展開は嫌なので死んだフリをすることにしました 作:サクラモッチー
さて、俺のような宝石達が暮らすこの島には様々な植物が咲いている。
その中には、火薬の代わりになりそうな植物もあるらしくて
「............」
今の俺は、その植物の実を粉にしたものを筒状の容器に詰める作業をしていた。
その植物は何万年も経ってるからそういう植物が生えてるだろうな〜と軽いノリで探した時に発見したもので、他にも似たような植物をいくつか発見するした俺はその実の粉の状態にした後、その粉の配分を考えながら爆弾の威力を調整する作業に入ったのだが......この作業が非常に面倒くさい!!
何てったって、火薬もどきをこぼれないように筒の中に入れるもんだから、非常に神経を使うわけだし.....何より、バレないように常に周りに気を遣わなきゃいけないし.....
でも、これもトンズラするための尊い苦労だと思えば何とかなるか。
「よっし!!予定より順調順調!!」
え?爆弾の実験はしたのかって?
本当はしたかったけど....やったらやったでバレそうだからぶっつけ本番でやろうかな?
そう思いながら、黙々と作業をする俺。
そして....予定よりも早めに爆弾を作り終えると、俺はそれを箱の中に入れ、ベッドの下に隠した。
「ふぁぁ.......作業してたから眠たくないなぁ....」
そんなことを呟きながら、部屋を出る俺。
時計が無いから、今何時なのかは分からないけど....
「......月の光って、こんなに綺麗なんだなぁ」
宝石達の宿敵が居るはずの月が綺麗だと思えるのは何故だろう?
「....こんな時間に何をしている?」
俺が月が綺麗だなと思っていた時、そう声をかけたのは.......
「ゲッ!?ボルツ!?」
ダイヤモンドの弟分でクールな宝石こと、ボルツだった。
「......何だその顔は」
「イ、イエ、ナニモ」
何でボルツがこんなところに!?
というか、まだ起きてたのかよ!?
「いや〜、ボルツも夜更かしするんだね」
「.....僕だって夜更かしする日はある」
俺の言葉に対し、ボルツはそう言うと続け様にこう言った。
「というか.......お前にあんな趣味があったとはな」
「あ、あんな趣味?」
ま、まさか....爆弾のことがバレたのか!?
と、ドキドキしていると
「フォス、
ボルツはそんなことを尋ねてきた。
あの花....あっ。
「もしかして、部屋で栽培してるあの花のこと?」
俺がそう言うと、コクリと頷くボルツ。
何だ、あの火薬の花のことか。
そう思った瞬間、安堵する俺。
.......というか
「ボルツ、もしかしてその花をダイヤに渡すつもりなの?」
漫画で読んだ時も思ったけど、ボルツってブラコンなのか?
「.......」
俺の言葉に対し、答えるどころか黙るボルツ。
おやおや?おやおやおやぁ〜?
「んじゃ、どの色が良いの?」
「待て、何故僕がその花を貰う前提になってるんだ」
「だって、黙るってことはYESって言ってるようなものじゃん」
沈黙は答えみたいなもんだしな。
「......お前がそんなことを言うとはな」
僕の部屋の中にある火薬の花を見つつ、そう言うボルツ。
その顔には、俺のことを可愛い末っ子だと思ってそうな表情が出ていた。
「ボルツ、僕がいつまでも可愛い末っ子だと思ったら大間違いだからね!!」
「.......何でそこは自慢げなんだ」
.....クールなCV佐倉綾音も良きかな。
「おい、何だその顔は」
「いや、何かてぇてぇ声だなって思っただけ」
「て、てぇてぇ?」
俺の言葉に対し、戸惑い気味でそう言うボルツ。
うん、戸惑うボルツも可愛いなぁ。
「とにかく!!ボルツはお兄ちゃんであるダイヤを大切にしなよ〜」
そう言いながら、僕は火薬の花が植えられた植木鉢を渡すと
「.....分かっている」
ボルツはそんなことを言った後、その場から去っていった。
全く.......
「ボルツって素直じゃない分、可愛いんだよねぇ」
なお、ボルツから花をプレゼントされたダイヤはめちゃくちゃ喜んだとか。