鬱展開は嫌なので死んだフリをすることにしました 作:サクラモッチー
コーラル「どーも皆さん、コーラルでございます(某ローカル番組風)」
どーも皆さん!!フォスフォフィライトでございます。
さて、俺は今どこにいるでしょう?
ここで〜す!!ここ!!ここ!!
正解は....月人の持つ皿の上でした〜!!
という茶番は置いておいて、今現在の俺は死んだフリ作戦のために月人にわざと捕まっている。
だって、爆弾を使うにはこうした方が良いだろ?
いや〜、しかし、ここからの眺めは最高だねぇ。
それに、もうすぐコーラルのいる海だし....計画は順調だな。
....にしても
「月人って本当に仏教の彫刻みたいな見た目なんだな」
見れば見るほどに観音みたいな感じがするなぁ。
まぁ、そもそも宝石の国は仏教的な話だって聞くし....こういうデザインになっても仕方ないか。
というか、気分的にはディナーとして守られているチキンの気分なんだよな。
そりゃアイツらにとってはお目当ての品だろうけども。
にしても....いつ爆弾に火をつけようかな?
一応マッチもどきを持ってきたけど....バレないように点火しないと。
ということを思っていると
「「フォス!!」」
そんな声が聞こえたので、地上を見てみたところ.......そこには、俺を攫った月人を追いかけるモルガナイトとゴーシェの姿があった。
ゲェッ!?何で二人がここに!?
「待ってろ!!今助けるからな!!」
今大丈夫です。
間に合ってますんで大丈夫です。
だから来ないでぇ!!
「な〜んで来るのかなぁ!?」
必死に追いかけるモルガとゴーシェに対し、そう悪態をつく俺。
クソッ!!こうなったら一か八かで爆弾に点火するしかない!!
ヤケクソでもやってやるよ!!コンチキショーがぁぁぁぁ!!
そう内心叫びながらマッチもどきを使っていくつかの爆弾に点火する俺。
一方、モルガの方はというと.......ゴーシェの剣に乗ったかと思えば、そのまま勢いに乗せて月人の方に飛ばしていた。
いやパワーよ!?
「フォス!!」
モルガがそう叫んだ瞬間、俺がバラ撒いた爆弾が次々と爆発し.......その結果、月人達は次々と消滅していった。
「「「「!?」」」」
この展開は想定してなかったのか、慌てふためく月人達。
そして、モルガの方はというと
「何だ!?」
爆風によって吹っ飛ばされ、顔や体にはヒビが入っていた。
......ごめんな、モルガ。
え?俺がどうなったのかって?中心部分の月人が守ったおかげで何とか人の姿は保ってるよ。
コイツ、余計なことをしやがって.....
「この野郎....持ってけドロボー!!」
俺はそう叫んだ後、中央部分にいる月人の持っている皿部分にこれでもかと点火した爆弾を置き、そのまま飛び降りた。
それから数秒後、さっき以上の大爆発が起き
「フォス....フォスぅぅぅぅぅぅ!!」
落下してきたモルガを抱き抱えたまま、ゴーシェは悲痛な叫びを響かせた。
.....ごめんな、ゴーシェ。
心の中でそう謝りながら、爆風の影響で身体がバラバラになりつつも俺は海へと落下していき.......そこで、予めスタンバイしていたコーラルに回収されるのだった。
「コーラル、ナイスタイミング!!」
「お前って本当にバカだよなぁ」
バカで結構。
だって....それが俺なのだから。
「とりあえず、この頭をどこかに置いてくれない?」
「テメーは王様かっつうの」
そういう会話をしつつ、俺は何とか死んだフリ作戦を成功させるのだった。
「あ〜、対塩樹脂を塗っててよかった〜」
だが、この時の俺は知らなかった。
成功したかと思ったこの死んだフリ作戦が、他の宝石達に大きな影響を与えることを.....
「離せゴーシェ!!フォスが!!フォスが!!」
「モルガ.......もう、無理だよ。フォスは、フォスは....」
【悲報】
フォス(転生者)、モルガとゴーシェを曇らせてしまう。