鬱展開は嫌なので死んだフリをすることにしました 作:サクラモッチー
フォス「え、そうかな?」
コーラル「無自覚かよ」
アンバーが修復した船が動き始め、大海原を航海し始めてから三日後....船の操縦をアンバーに任せた俺は、今現在デッキの上にて、歌を歌いながら日光浴をしていた。
というのも、俺達宝石は食事が出来ない代わりに体内にいる微小生物こと、インクルージョンは日光を好んでいるため、こうやって日光浴をしているのだ。
まぁ、要は食事みたいなもんだな。
その隣には、スッポンポンの状態で日光浴をするコーラルがいて....彼は大の字になって日光を浴びていた。
いや大胆だなオイ。
「コーラル、君には羞恥心ってやつはないの?」
「お前にだけは言われたくはない」
俺の言葉に対し、そう言うコーラル。
まぁ確かに....今は海の上だし、この格好をしても誰からも怒られない。
でも、まさかスッポンポンになるとは思わなかったけどな。
流石はコーラル、ゴーインマイウェイに生きてるなぁ。
「つーか、俺達は無性別だぞ?今更羞恥心なんて抱いてどうする?」
「ハッ!!それもそうだね!!」
コーラルの言葉を聞いてハッとした後、そう叫ぶ俺。
そして、俺もスッポンポンになると....そのまま日光浴を続けた。
あ〜、日光浴最高だぜ〜。
「そーいや、宝石の国のエロ同人ってあるのか?」
「あるにはあるじゃないの?」
「だよな」
そんなくだらない話をしながら、日光浴を楽しんでいると
「フォス、コーラル、何やって....って、ギャアアアア!?何やってんだよ!?」
操縦室からアンバーが出てきたかと思えば、今の俺達の姿を見て絶叫していた。
.......いや驚きすぎだろ。
「何って、日光浴だけど?」
「日光浴でスッポンポンになるアホがいるかぁ!!」
「何言ってんだ。俺らが裸になったところでそれに興奮する輩はここには居ないだろ?」
「開き直るなぁ!!」
お〜お〜、怒ってるなぁ。
....アンバーって意外と真面目なのか?
そう思いながら、プンプンと怒るアンバーを見る俺。
「というか、島とかは見えたの?」
「いや.....特には見えてないけど」
俺の言葉に対し、そう答えるアンバー。
この様子だと、次の島が見えるまではもう少し時間が掛かりそうだ。
「次の島はどんな島なのかな〜?」
次の島がどんなところなのかを予想しながら、そう呟く俺。
それを見たアンバーはやれやれという顔になると、こう言った。
「次の島のことを予想するのはいいけどさ、それより服を着て欲しいんだけど」
やれやれ、アンバーは厳しいな。
「はいはい、分かってますよ〜」
「俺もそろそろ服を着るか」
そう言った後、服を着る俺とコーラル。
そして、燦々と輝く太陽を見つめた後....俺達は船の中へと戻って行った。
「あ〜、日光浴楽しかったな〜」
「お前も裸でやれば良かったのに」
「オイラには船の操縦という大役があるから、それは無理!!」
わちゃわちゃと盛り上がりつつ、操縦室に入る俺達。
......何だかんだで、楽しい旅路になりそうだな。
俺はそう思いながら、どこまでも広がる青い海を見つめていた。
と、その時....どこからか何かが当たる音が聞こえたので、コーラルが様子を見に行ったのだが
「おいアンバー!!今すぐスピードを上げろ!!」
すぐさま帰ってきたかと思えば、緊迫した様子でこう言った。
「コーラル、一体何が」
「月人の野郎共が船を追いかけているんだよ!!」
「ファッ!?」
月人という言葉が出た瞬間、思わず目を見開く俺。
そして、そのままの勢いで操縦室から外に出ると......そこには、船を追いかける月人達の姿があった。
いや何でぇ!?
次回、月人vs宝石転生組
レディ....ファイッ!!