ようこそ御堂筋君が行く教室へ   作:あもう

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完全に深夜テンションの思いつきで書いたなんて言えない……


御堂筋翔の独白

家から20km以上離れとったけど、小さい頃のボクにとってその病院はオアシスやった。

 

「あら?来てたん翔?声掛けてくれればよかったのに。」

 

山奥の病院の一室で入院してるたった一人の母さんがいた。

 

「いやや、寝とるのに声掛けたら起きてまうやろ。来んのに自転車で2時間以上かけとんで。はよ退院してくれんとくたびれてまうわ。」

 

「ふふ、ごめんな。それにしてもおじさんから入院しとる間に聞いたよ。自転車始めたんやって?こんなハンドルの……携帯で写真見たで?ケイリンの奴やろ?すごいな。」

 

母ちゃんと話してる時だけが心の中がポカポカ暖かくなった。

 

「……別に凄ないわ。……自転車でどこまでも行くツールドフランス言うのがあるんや。3500kmも走るんやけど……アレや、ボク選手になったら呼ぶわ。母ちゃん自転車の後ろに乗っけてゴールしたるわ。……優勝すんのや。」

 

 

「そう、それは楽しみやな。翔ならきっとやれるな?歯並び綺麗だし。スポーツ選手は歯並び大事ってテレビで言っとったわ。」

 

母ちゃんの喜ぶ顔が好きやった。母ちゃんの顔を見た病院の帰り道はいつもふわっとした気持ちになんのや。病院のあたたかい感じをそのまま積んどる感じで……幸せな……色で言うと黄色かな?メチャ力湧いてメチャ気持ちいいのや。

 

 

「御堂筋、4段も飛べんのか。」

「女子でもみんな飛べてるのに!キモっ!」

「みどうくん逆上がりできひんのって……アハハ!」

 

「勉強で頑張れ、御堂筋。」

 

なんでやの

 

「おいみどう!お前の将来の夢って……ガハハッ!笑かしとるんか?ギャグか?」

 

「これは無理やろ!バスケもできひん、水泳もまだビート板のお前がケイリン選手って!俺が書き直したるわ。」

 

ケイリンちゃうわ

 

「ほらこれでええわ。『僕はうんこになりたいです』。お前の将来の夢はうんこがお似合いや!」

 

何でやの

 

「何やねん!文句があるんかみどう!」

 

サッカーできて野球できてバスケットできて勉強できて面白いこと言うてあれもこれもあれもこれも……なんでも出来ておかしいやろ

 

「すごいんや!めちゃくちゃ速いんや!お前らには絶対わからへん!」

 

いらん……もう他の事は……僕は早くなるだけでええ!

 

100この事より1このことできる方がとことんえらいやろ!

 

「かっこええな。翔、選手みたいやわ。この自転車近くで見たらホンマ速そうやな。」

 

久しぶりに母ちゃんが外に出とる……体調がええんやろうか?

 

「選手ちゃうわ。外に出たら具合悪なるやろ。それと速いで、前に……メチャ前に進むんや。」

 

「そう……前に……頑張りやの翔にはピッタリや。」

 

ピッタリ……

 

前に……前に……もっと前にや……!!

 

「すごいなーほんま!!メチャ練習したんちゃう?6年生もおったんやろ?翔すごいなぁ……めちゃ嬉しいわ。誇りやよ翔。」

 

「……そんなには凄ないわ。」

 

『嬉しい』『誇り』『歯』

 

ボク……歯食いしばって頑張ったんやで……

 

「先生!急いで!体調悪化!緊急です!」

 

母ちゃん……顔白いで……なんでや……

 

「今度の日曜は1時退院言うので戻ってくるんやろ!その時レースエントリーしたんや!途中でええから見に来てや!絶対勝つから!自信あるわ!」

 

母ちゃんからいつも聞こえる幸せの音が

 

「そやな……折角や。翔の勝つとこみたい……な……」

 

「勝つに決まっとるやろ!」

 

色で言うと黄色い色が

 

「翔……頑張ってな……何があっても前に進むんやで……」

 

「進むに決まっとるやろ!」

 

その時だけは

 

「あんなに小さかった子が……勝つんやな……」

 

薄くなっとった………

 

 

いつもと同じ変わらん朝なのに……なんでやろ……ぽっかり穴が空いとる気がする。この間の日曜のレースには出て、優勝したけど、母さんは来なかった。

 

 

母さんは言うた。「翔の勝つとこがみたい」って。ほやから勝ち続けるで、勝って、選手になるで……この自転車で……前に進むんや……たった一人で限界になるまで、前へ、前へ!!!

 

 

 

 

「翔くんも可哀想に……昏睡状態の翔くんのお母さんの手術費用に何億もかかるなんて……」

 

「何とかしてあげたいけどそんな金うちには……ねぇ?」

 

何億も……何億も稼げば母ちゃんは元気になるんやろうか……元気になっていつかボクのレースを見に来てくれるんやろうか?何か……何か手は……

 

 

「進学率・就職率100%?国の税金で全額免除?……この学校出とる人はテレビで見るような何億も稼げる人ばっかりや……。この学校なら……もしかしたら……。」

 

 

何があっても進むんや。前へ……前へ……1つのことをとことん頑張って……歯を食いしばって前へ……

 

 

この東京都高度育成高等学校で、何億も稼いで、母ちゃんがいつか見に来てくれるぐらいのプロの選手になって、色で言うと黄色い幸せの音を見つけて、勝って、勝って、勝ち続けて、手足バラバラになるまで……もっと前へ!

 

勝利は、誰にも譲らへん!




高度育成高等学校学生データベース
ミドウスジ アキラ
名前 御堂筋 翔
クラス 1年Dクラス
部活動 自転車競技部
誕生日 1月31日
学力 A-
知性 A-
判断力 A-
身体能力 A-
協調性 E+

──面接官からのコメント──

別途資料における家庭環境でありながら、筆記試験では全生徒の中で四位を記録しており、本校の整備された学習資料の数々を用いればさらなる学力の飛躍が狙える事が予測される。
また、中学までには自転車競技の大会で何度も優勝しており、自転車競技に特化した筋肉の付き方ではあるものの体力、筋力共にずば抜けている事が分かる。得意不得意の差は激しいものの、得意分野だけなら体力試験でも1位、総合的に見ても上位15%に属している。
また、頭の狡猾さや判断力にかなり優れており、言動とは裏腹にかなり頭のキレる人間であることが伺える。また、勝利を求める執念に置いては他の追随を許さない程のものである。
しかしながら、面接時の態度や面接官を煽るような発言が目立った為Dクラスの配属とする。

──担任のコメント──
他者を煽るような発言が多いため、注意していきます。







ちなみに学力の上3人は一之瀬、坂柳、葛城です。

また、この世界線では中学の頃のVS今泉戦で『何か』があり、今泉は総北高校に行かなかったものとします。(というかフルメンバーの総北に御堂筋一人じゃ流石に勝てない。なんなら本気出した坂道に勝てるやつなんて居ないのでは……)

そのため 弱虫ペダル原作から
今泉が総北に入らない→坂道も自転車競技を始めない→鳴子も実力ちょっとダウン→坂道がいないので真波もライバル不在で実力ちょっとダウン→今泉、坂道が居ないため自動的に総北残りのメンバーは青八木、手嶋に
となります。ご了承ください。坂道出して欲しい要望が多かったら寒咲さんが坂道を何処からか見つけてきます。
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