ようこそ御堂筋君が行く教室へ   作:あもう

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内心も御堂筋節全開でやろうか考えたんですけどあまりに読みにくい気がするので無しで……楽しみにしてた方は申し訳ないです。

ちなみに量産型=ザクです。


1話

 

 突然やけど、今からボクが出す問いについて真剣に考えてみてもらおうか。

 

 

 

問い・人間は平等であるか否か。

 

これで『平等だ』なんて言うやつはただの量産型、つまりザクや。

 

世間では人間は平等であるべき、と日々テレビでザク共が主張しとる。平等にしろと

 

 男女の差をなくすべきだとか貧富の差を無くすべきだとか量産型共が主張し、それに応えようとするキモい社会。

 

確かに見かけだけはそういう格差を無くそうみたいな動きが増えてきたのかもしれへん、でもな?

 

そんなもん飾りや。飾りはゴミカスや。不要品なんや。そんなものにこだわっとる限りは絶対に本質は見えてこない!!

 

どんなに頑張っても格差は無くならへん。今日もどっかで量産型が量産型を虐めとるし、結局量産型は量産型や。

 

 

つまり社会言うのはロードレースと同じ、騙し合いや。量産型共を甘い飾りの言葉で騙し取るだけで本質はなんも変わってへんのや。だから人間は決して平等なんかやないって事や。

 

なんでボクがこんな事を考えとるかと言うと、これからボクが行く高度育成高等学校、通称『高育』は珍しい国立の高校や。入ったら3年間外部とは連絡が取れへんくなり、寮に止まることになる。

 

家族なんて入院しとる母さん以外におらへんボクにとって外部との連絡はどうでもイイ。私物の持ち込みは禁止やけど中学までの大会での結果とかもあって自転車だけは検査に合格したら持ち込めるらしいしわ。それよりもこの学校は希望の進学・就職率100%言うのがキモや。

 

普通に考えたら何かあるとしか思えへん。怪しいと思って色々ネットで調べてみたけど最重要と思われる情報は何一つ出てこーへんしな。多分国が隠しとんのや。

 

隠しとる言うことは何かある言う事や。せやからボクは徹底的に調べたよ?学校の『表向きの』情報、同じ学校に入るであろう量産型共の情報、卒業した量産型共の情報。

 

せやけどやっぱり確信的な情報は結局何一つ出てこーへんかった。けど気になった事は何個かある。

 

1つ目に何故か入学してから3年で卒業しとるはずの人間が普通の学校に比べて少ないということや。学校に入学したのを喜んどる量産型のSNSが3年も経たずに更新しとるやつが明らかに多い。

 

卒業じゃなければ退学……除籍……どういう形かはまだ分からへんけど『何か』あるのは間違えないワ。

 

2つ目は学校に受かったヤツには毎年何人か問題児がおる事や。例えば学級崩壊の原因を作ってたり、暴力事件を起こして推薦を取り消しになってたり、窃盗で捕まっとったり……。そもそもなんで受かっとるのか分からへん量産型もちょくちょくおる。

 

量産型の更生施設言われても信じられるレベルや。そこにボクが受かった言う事は……教師の量産型共はボクの事をザクだと思うとる?

 

まだ情報が足りへんな……残りはアッチついてから答え合わせって事になりそうや。

 

ボクはそのまま自転車を漕ぎながら学校の門へと向かう。高校は東京湾の中心に浮かんでいるらしく、道は1本、それも車道しかあらへん。量産型共はバスを使って行くらしく、学校へはバスと運搬用の車がたまに入るぐらいや。雑魚には集団がお似合いやな。

 

「ちょうどええわ。」

 

ボクの横からちょうど今学校へと向かうバスが通り去っていく。おそらくここから学校までの距離は5kmほどぐらいやろうか。

 

「さて、追いかけるか。勿論欲しいのは勝利や。」

 

ボクは自分の自転車を漕ぎ量産型が乗るバスを追いかける。ここは一般道に位置しとるのかバスの時速はおそらく40kmぐらい、ボクとの距離の差は0.5kmってとこやろうか。

 

「これなら追いつけるわ。」

 

ボクは自転車のペダルを踏みバスを追いかける。速度メーターでは時速は44kmらしく差は少しづつ縮まっていく。

 

「ダメや……IHはもっと早いわ……。」

 

恐らくIHで勝利するためにはスピードを出した時は50kmは安定させへんと行かん。ボクはペダルをさらに踏み、残り500mのところでようやく並ぶ事に成功した。

 

「追いついたわ……プププ……量産型共の顔はカーテンで見えへんけどええわ。」

 

そのままボクはバスを追い抜いていく。量産型のベンジョハエ共の顔が見れんかったのはムカつくけど…まぁエエわ。

 

そのままボクは門まで行き、自転車等の私物のチェックを受ける。私物言うても自転車関連以外はほぼなんも無いんやけどな。他にあるとしたら母さんの写真ぐらいや。

 

「入って大丈夫です。自転車競技部に入るって話は聞いてるから、自転車とかはこっちで預かって部室に置いとくね。」

 

職員が一言断りを入れてボクの自転車用品を近くにいた他の職員に渡し、そのまま他の職員が持っていく。おそらく部室に持っていったのやろうな。

 

この学校では怪しいことに私物の持ち込みも制限されとる…噂によるとかなり厳重らしいんやけど実績があるからなのかボクの自転車は持ち込み許可が出たのは良かったワ。

 

「プププ…、ボクも教室に向かわんとな……この学校多分キモいし。」

 

ボクはそのままクラスの張り紙のある看板へと向かう。にしても監視カメラがさっきからあちこちに置いてある。

 

この数の監視カメラは明らかに普通の学校ならおかしい。本当にここは問題児更生施設なんか?そんな慈善事業みたいな事有り得へんやろ?

 

やっぱこの学校キモいわ。生徒を見定めとるっちゅうか、そんな感じの色がするわ。

 

勝利するのはこのボクや。その為にも学校のシステムは早期に理解せなあかんな。恐らくパンフレットにあった入学式の前の学校説明で多少はなにか掴めるとは思うんやけどな……。

 

「クラスはDやな……まぁどうでもええワ。」

 

ボクは量産型が群れた掲示板から、自分のクラスを遠目で確認して立ち去る。どの道クラスなんてどうでもええからな。

 

どうでもええ…本当にそうか?クラス言うんは普通は1.2と数字でやる筈や。A、B言うのは国立の学校が取り入れてるにしては少し不自然やないか?

 

気のせいかもしれへんけどこの違和感は覚えといた方が良さそうやな。

 

にしてもさっきそれなりに自転車を漕いだせいで少し汗が出てきたわ。教室に入る前にこのキモい汗を何とかせんとやな。

 

ボクは教室の学校棟の方から少し離れてグラウンド近くの方へと向かい、そこにあった多分部活用のシャワー室に入る事にする。勿論許可はナシや。

 

 

バレたら何かの処罰があるかもしれへんけどグラウンドぐらい広いと監視カメラの範囲外のとこも多い。シャワー室の中に監視カメラは無いやろうし気を付けて動けばバレないやろ。

 

さっきグラウンドで朝の練習をしてる量産型共がシャワー室に入ってくのを見たし勝手に使ってもええやろ。それに朝練をしてる言うことは先輩や、なんかポロリと話すかもしれへん。

 

軽く汗を流す。実際使っていいのか知らへんけどグラウンドに置いてあるんやし多分ええやろ。グラウンドぐらいだだっ広いと監視カメラも無いし、シャワー室に監視カメラなんてつけるとも思えんしな。まぁザクが騒ぐ分にはいくらでも黙らせればええワ。

 

そう思いそのままボクはシャワー室へと入っていく。シャワー室の扉を開け、ロッカーに荷物を入れてそのままボクは量産型どもが使ってる所の横のシャワーの個室に入る。

 

どうでもいいけど多分初日から予備の制服に着替えて勝手に部室のシャワー室使うやつなんて今までおらんかったやろな……。

 

シャワー室の壁は薄そうなので隣の声も頑張れば聞けそうやな。流石に時間的にシャワーは早めに済ませんと行かんけど拾える情報は拾っときたい。

 

「にしても新入生たちも可哀想だよな。」

 

「ほんとにな、正直この学校詐欺だろ。」

 

隣の壁に耳を当てたらやっぱりザクの会話が聞こえてきた。予想通りや。にしても片方はやけに声が高いけど本当に男なんか?

 

「入った時は俺も東大に行ける。とか思ってたんだけどな……。今からでも何とかならねぇかな。」

 

「Cクラスの俺達には無理だろ…Aクラスが今1560ポイントなのに俺たちなんか520しかないんだぞ…プライベートポイントを2000万貯めようにも南雲に搾取されるし……俺達にはどうする事も出来ねぇよ。」

 

プライベートポイント?南雲?何の話や…?

 

「クソ…あの時初日にでも気づいてれば今頃1000ポイント近く残ってたのによ…。」

 

「気付けるやつなんていねぇよ…いや堀北は気付いてたかもしれねぇけど普通は無理だろ。まぁでも噂だけど今年は坂柳理事長の娘が入学してくるらしいからそいつなら知っててもおかしくは無いのかもな。」

 

「ずりぃよな〜。あんなもん初めから知ってたら俺だってもっと真面目に授業受けてたっつーの。」

 

「いやお前は多分受けてないだろ。かけてもいい。」

 

「なんだと!」

 

どうやらそこで会話は終わってしまったらしくザク達はシャワー室から出ていった。

 

今聞こえた言葉の中で覚えときたいのは南雲と堀北っていうザクやなさそうな名前、坂柳理事長の娘、初日に行われる何か、プライベートポイントと恐らくそれとは別の何かのポイント、それもおそらくAクラスが1番高くて何かしらの特権があるって事ぐらいやろうか。

 

大方の予想は着いたけどもしそれが本当ならなんでこの学校は今までそれを隠せとるんや…?まぁそれはひとまず後回しや。

 

ボクはそのまま急いでシャワーを浴び、替えの服に着替えて自分のクラスであるDクラスへと向かう事にした。




ちなみに作者は色々あって今泉が嫌いです←え?
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