津田 信澄と仲間たち(仮)   作:張文遠

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張遼と信澄の出会い

ウチはどれくらい眠っていたのか……目を開けると見知らぬ山。見知らぬ城。ここはどこや?

あっ、ウチ死んだんやな。

 

「……ホンマにここどこや」

 

見知らぬ土地。

 

「おっ、気がついたみたいだね」

 

女の子の声や……後ろを見ると、金髪で短髪の女の子がウチを見とる。

と、その隣にはウチの知っとる顔がおる。

呂布や、呂布っちや。呂布っちもここにおるのか。ん?

 

「何で呂布っちがここにおんねん」

 

「……?」

 

この反応はわかってないなぁ。

 

「呂布っち、何で死んだん?」

 

「……恋……生きてる」

 

どー言うことや、呂布っちが生きてるっちゅう事はウチも生きてる……?

 

「僕は津田 信澄よろしくね。で、彼女が呂――」

 

「呂布 奉先、やろ?」

 

信澄っちゅうヤツの前にウチが言う。ウチは呂布っちと何年もいんねん。呂布っちの好きな食べ物から寝るときのくせまで知ってるんやで。

 

「……驚いた、恋を知っているなんて……!」

 

「まあ、何年も一緒にいるから当然や」

 

「じゃあさ、君の名前ほしいな」

 

「ええで、ウチは張遼 文遠。好きなように呼んでええよ」

 

さすがに初対面に真名を教えるわけにはあかんな。

 

「さて、張遼。恋からのお願い事を含めてるんだけど、僕の仲間にならないか?」

 

何を言うとるんや、このガキは。ウチは華琳に忠誠を誓うと決めたんや。ほかのヤツの下は無理にきまっとる。

そもそも呂布っちも劉備のところにいったんやないか。何でや。

 

「……霞……信澄は霞が思っている人じゃない……」

 

そうは言うけど、さすがに初対面の人を信じろと言われてもなぁ……

 

「……信澄は恋を助けてくれた。だから恋も助ける……」

 

呂布っちがそこまで言うのなら、ウチも信じるしかない。

 

「わかった、ウチ信澄を信じる」

 

そこからウチの物語の始まりや。

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