ありふれた狐達は世界最強   作:マサヒロ (旧名デイブレイク)

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黎明Ⅲ:ようこそ、俺の世界へ

 

 

「さぁ、ここからが……ハイライトだ!!」

 

仮面ライダーに変身した英寿は大きく右腕を回し、右手に装備した銃『マグナムシューター40X』を前に突き出し、左手で右腕の上腕に触れ、胸元へと滑らせるように動かした。

その瞬間、まるで合図を待っていたかのように、道を埋め尽くすほどの化け物達が一斉に短剣を構えて突進してくる。

ハジメと香織はその圧倒的な数と殺気に、思わず後ずさるしかなかった。

だが、英寿は一歩も引かず静かに、しかし確実に引き金を引いた。

 

ダァン!

 

鋭い銃声が、空気を震わせる。

英寿はマグナムシューターを僅かに右へとずらし、間髪入れずに再び引き金を引く。

 

ダァン!

 

「「ジャー!?」」

 

二発の弾丸は、正確無比に二体の化け物の頭部を撃ち抜いた。

その体が弾かれるように吹き飛び、地面に転がる。

だが、化け物達は止まらない。

次々と押し寄せる群れの中から、目の前に迫った一体が短剣を振りかざす。

英寿は身をひねってハイキックを叩き込み、化け物を吹き飛ばす。

そのまま体勢を崩さずマグナムシューターを構え直すと、一直線に並んだ二体の頭部を一発で貫いた。

 

ダァン!

 

「二枚抜き、っと」

 

軽口を叩きながら、英寿はそのまま大群の中へと駆け出していく。

その背中を、ハジメと香織はただ見つめることしかできなかった。

 

 

 

英寿は駆けながらマグナムシューターを連射し、次々と化け物を撃ち倒していく。

目の前に飛び出してきた一体を蹴り飛ばすと、その反動を利用して跳躍。

 

「よっ」

 

【MAGNUM SHOOTER 40X】

 

その勢いのまま壁を駆け上り、階段の柵でもある手すりを左手で掴む。

そのすぐ下には英寿を見上げて化け物たちが密集していた。

ぶら下がるような体勢のまま、英寿は下を見下ろす。

そこには、こちらを見上げる化け物たちが密集していた。

英寿はマグナムシューターを構え、迷いなく引き金を連続して引く。

 

ダダダダァンン!!

 

「「「「ジャァー!?」」」」

 

連続した銃声と共に弾丸は正確に化け物たちの頭部を撃ち抜いていく。

一体、また一体と火花を散らしながら崩れ落ちていった。

英寿は壁を蹴って宙返りしながら着地し、再び駆け出す。

その前方から、二体の化け物が槍を構えて突進してきた。

 

「おっと」

 

英寿は後ろに下がりながら、頭を狙った突きを首を傾けて回避。

すぐさま迫るもう一体の突きも、体をひねって紙一重でかわす。

 

「よっ」

 

続けざまに繰り出された薙ぎ払いを、身をかがめて避ける。

 

「ほっ」

 

低くなった体勢を狙った振り上げも、顎をわずかに上げてかわす。

そして、回転しながら繋げられた薙ぎ払いの槍の柄先を、素手で叩き落とした。

乾いた音が響き、槍の軌道が逸れる。

 

「っと……」

 

直後、英寿の背中が壁にぶつかる。

乾いた衝撃音が響き、動きが一瞬だけ止まった。

その隙を見逃すはずもなく、階段の上から別の化け物が英寿の頭めがけて槍を突き下ろした。

だが英寿は身をよじって回避し、突き下ろされた槍の穂先を拳で殴りつけて軌道を逸らす。

すかさず、別の化け物が突きを繰り出す。

英寿は首を傾けてそれをかわし、槍の柄を柵の隙間に引っかけさせるように誘導。

動きを封じられた化け物の懐に踏み込み、拳を叩き込んで吹き飛ばす。

さらに、もう一体の化け物が槍を振り下ろそうとするよりも早く、英寿は首に蹴りを叩き込み、地面に転がした。

そして、柵に引っかかったままの槍をオールのように引いて転ばせる。

 

「ジャエッ」

 

その様子を一瞥することなく腕を振りながらマグナムシューターを連射する。

 

ダダダダァンン!!

 

連続した銃声が二体の化け物に二つずつの弾丸をプレゼントする。

火花を散らしながら、化け物たちはその場に崩れ落ちた。

次の瞬間三体の化け物が、火縄銃を構えて英寿を狙い撃つ。

銃声と共に弾丸が飛び交い、壁や地面に当たった弾が火花を散らす。

英寿はその中をまるで火の粉をすり抜けるように駆け抜ける。

階段を一気に駆け上がり、踏み切ると跳躍。

宙を舞う英寿が空中で体をひねりながら、マグナムシューターを構える。

 

ダァン!ダァン!ダァン!

 

三発の銃声が重なり、三体の化け物の胸部を正確に撃ち抜いた。

そのまま英寿は地面で一回転して着地する。

だが、その隙を突くように四方八方から短剣を装備した化け物達が押し寄せていた。

気づけば、英寿の周囲をぐるりと囲むように化け物達が配置されている。

そして化け物達は、高速で回り始めた。

 

「へぇ~、そうきたか……でも」

 

回る化け物の内の一体が、踏み込んで突きを繰り出す。

だが英寿はその気配を感じ取っていて、後ろからの突きも首を傾けて避ける。

 

「甘い」

 

次の瞬間マグナムシューターが火を噴き、突き出された短剣を弾き飛ばす。

そのまま体勢の崩した、化け物の体を利用し宙を舞いながら高く跳び上がる。

マグナムシューターの狐の尾を模した撃鉄を引き、銃口が赤く輝く。

 

【BULLET CHARGE】

 

「ハァッ!」

 

炸裂する一撃。

放たれた強化弾が、爆風のような衝撃を伴って化け物達を一掃する。

 

「「「「「「「ジャー!?」」」」」」」

 

爆音と共に化け物たちの群れが吹き飛び、地面に叩きつけられる。

ただ、数だけは多いのかかなりの数の増援が英寿に迫ってくる。

英寿は腕に装備された『アーマードガン』を展開するとマグナムシューターとの疑似二丁拳銃で次々と化け物達を撃ち倒していく。

そんな弾丸の嵐を運よくすり抜けていた化け物の腹に強烈な蹴りを叩き込む。

 

ドガッ!

 

鈍い衝撃音と共に化け物の体がくの字に折れ、空中を回転しながら吹き飛んでいく。

そのまま地面に激突し、崩れ落ちた。

英寿に一掃された化け物たちは、青白い稲妻のような光を走らせながら爆発四散する。

その爆炎に照らされ、英寿の仮面の複眼が赤く妖しく輝いた。

 

「ヴォォォー!!」

 

低く唸るような咆哮が響く。

その声と共に、城のような巨大な化け物がビルの陰から姿を現す。

 

「ん?やばっ」

 

英寿が顔を上げた瞬間、化け物の口元から光が収束し光線が一直線に放たれた。

地面を抉り、爆風を巻き起こしながら一直線に英寿を貫こうとする。

英寿は即座に身を翻し、爆炎の中を跳び上がる。

火の粉を纏いながら宙を舞い、受け身を取りながらビルの屋上に着地した。

 

「うわっと、なら……」

 

【RIFLE】

 

マグナムシューターのバレルを展開し、これまでの近中距離に適したハンドガンモードから、遠距離狙撃に適したライフルモードへ変化させる。

爆炎が英寿の仮面の複眼が赤く妖しく輝やかせ、爆風がマフラーをたなびかせる。

英寿は狙撃スコープ『オプチカルベル』を覗き込み、レティクルの中心に城の化け物の触手を収めて引き金を引く。

放たれた弾丸は真っすぐに触手を貫いた。

その後もすさまじい精度で触手を打ち抜いていく。

だが、城の化け物本体には甲羅のような硬い装甲に阻まれ、弾丸は火花を散らすだけだった。

 

「さっすが、鉄壁の要塞」

 

英寿はそう言って、ドライバーからバックルを引き抜く。

そして、メタリックレッドでバイクのハンドルのようなパーツが付いたバックルを取り出した。

 

「いよいよこいつの出番か」

 

英寿はバックルに軽くキスを落とすと、ドライバーにセットする。

 

【SET】

 

装着音が鳴り響き、英寿がスロットルを回すと、メタリックレッドのマフラー状のパーツから炎が噴き出す。

もう一度スロットルを回すと、英寿の横に出現した【BOOST】の文字が炎に包まれ赤い鎧に再構築する。

白い鎧が弾け飛び、赤い装甲が英寿の身体を包み込む。

 

「ハァッ!」

 

【BOOST】

 

【READY FIGHT】

 

英寿はそのまま現れたブーストライカーに飛び乗り、勢いよく走り出す。

ハジメと香織の前を駆け抜けながら、軽く手を振った。

 

「ハジメ!ガールフレンドを連れて安全なところに居ろよ!」

 

ハジメと香織にそう言ってさらにスピードを上げる英寿。

 

「だから違うって!!!……というか」

 

「「どこ行くの(んですか)!!!」」

 

二人の叫びは、城の化け物が放った光線の轟音にかき消され、英寿には届かなかった。

英寿は光線をバイクの巧みな操作で回避し、時に身体を屈め、時に瓦礫を飛び越えながら突き進む。

爆炎と瓦礫の勢いを利用し、城の化け物めがけて跳び上がる。

その瞬間、城の化け物が大きく口を開けた。

 

「ゲェェェ」

 

「「え……?? 食べられちゃった……?」」

 

その様子を遠くから見ていたウシの仮面ライダーが、怪訝そうに呟く。

 

「何のつもりだ、ギーツ……」

 

ハジメは英寿が飲み込まれたことに動揺していたが、状況は待ってくれなかった。

城の化け物が、今度はハジメたちの方へと迫ってきたのだ。

 

「あっ、し、白崎さん!逃げよう!」

 

「えっ、でも! 英寿くんが……!」

 

「それどころじゃないよ!」

 

「うっ、うん……ごめん。きゃっ!」

 

香織が足をもつれさせて転倒する。

ハジメはすぐさま手を差し出した。

 

「早く!!」

 

「うっ、うん。ありがとう」

 

その時だった。

城の化け物が苦しむようにのたうち回り、地面に崩れ落ちる。

着地の衝撃で爆風が巻き起こり、コンクリートの破片が飛び散る。

 

「白崎さん!!」

 

「ハジメ君!?!?」

 

ハジメは香織を庇い、自らの身体で破片を受け止めた。

そして城の化け物の体内では、英寿がブーストライカーに乗ったまま暴れ回っていた。

 

「城ってのは、内側から崩れるものだ。昔からな!」

 

英寿はアクセルを全開にし、腕の『ブーストパンチャー』から炎を噴き出す。

ブーストライカーは凄まじいスピードで走り、内部から装甲を焼き尽くしていく。

 

「ハアァァァァァァァァ!!」

 

炎と衝撃が城の化け物を貫き、ついにその体を突き破って外へ飛び出す。

 

「うわっ!」

 

「キャッ!」

 

英寿はハジメと香織のすぐ近くに着地し、ブーストライカーを停車させた。

 

「よお、ずいぶんサバイバルな場所にいるな!」

 

軽口を叩く英寿に、二人は目を見開く。

 

「英寿君、よかった、無事だったんだ……」

 

「良かったです、無事で……」

 

「フッ」

 

英寿は笑いながら、さっきまで使っていた銃を模したバックルを取り出し、ドライバーの左側スロットに装着する。

 

【SET】

 

赤いバックルのハンドルを二度捻り、白いバックルのシリンダーを回転させてトリガーを引く。

バックルから六発の弾丸が発射され、【MAGNUM】の文字とシリンダーを撃ち砕く。

砕けた破片が脚部の鎧へと再構築され、英寿の身体に装着されていく。

 

【DUAL ON】

 

【GET READY FOR BOOST&MAGNUM】

 

【READY FIGHT

 

「行くぜ」

 

英寿はそう言ってドライバーの上部にあるボタンを押し込んでドライバーを反回転させる。

 

【REVOLVE ON】

 

システム音声が響き、英寿の身体がリング状のエネルギーに包まれて宙に浮かび上がるり、マスクが外れて頭部が一瞬姿を消す。

すると体が時計回りに反回転して上半身と下半身の装甲が入れ替わり、再び出てきた頭部にマスクが装着されて英寿は軽やかに地面へと着地した。

 

「「…………えええええ!?!?!?!?!?」」

 

「どうして体がひっくり返ったのかな!?かな!?」

 

「体の構造どうなってるの!? あれ絶対おかしいでしょ!!」

 

ハジメと香織は目の前で起きた“物理法則を超えた変身”に、完全に思考が追いついていなかった。

だが、英寿はそんな二人をよそに、腰のバックルのスロットルを回す。

一度、そしてもう一度。

腰を落とし、力を込めて。

 

【BOOST TIME】

 

その音声と共に、英寿の足の脛にある『ブーストキッカー』から炎が噴き出す。

その勢いで、英寿は空高く跳び上がった。

同時に、地上に残されていたブーストライカーが機体が変形を始める。

 

「え!? バイクが……狐になった!?」

 

「アハハ~~もうなんでもありだぁ……」

 

香織は驚きの声を上げ、ハジメはヤケクソ気味に空を見上げる。

変形を終えた狐型のブーストライカーが、英寿の後を追って空へと舞い上がる。

その背に英寿が軽やかに着地し、英寿はもう一度スロットルを回した。

すると、ブーストライカーのマフラーから炎が噴き出し、その炎は英寿の全身を包み込むように燃え上がる。

 

【MAGNUM BOOST GRAND VICTORY】

 

炎の加速をまとった英寿が、城の化け物めがけて一直線に突進する。

そして城の化け物に跳び蹴り(ライダーキック)を放った。

その一撃は容赦なく城の化け物の装甲を貫き、内部から紅蓮の炎で焼き尽くしていく。

英寿が地面に着地した瞬間――

 

「ヴォアアァァァ――!?」

 

ズガァァァァァァァァァン!!

 

城の化け物は爆発四散し、青空に火の花を咲かせた。

 

【MISSION CLEAR】

 

システム音声が、それぞれの端末に響き渡る。

その知らせを受けたウシの仮面ライダーは、悔しそうに端末を握りしめた。

 

「……チッ」

 

 

 

 

その様子を、どこか遠くの異空間から見つめる者達がいた。

大量のホロディスプレイが浮かぶ空間。

その中央で、仮面をつけた男が英寿の勝利を映すスクリーンを凝視していた。

 

「浮世英寿か……」

 

また、別の空間では女性が感心したように呟く。

 

「クリア条件は町の防衛でしたが、まさかあのラスボスを倒しちゃうなんて」

 

「デザ神降臨です!やった~~!!」

 

彼女は心底嬉しそうに小躍りしていた。

 

 

 

 

 

そして、地球。

英寿のドライバーから赤いバックルが勢いよく射出され、ハジメ達の目の前を掠めて、どこか遠くへと飛び去っていった。

 

「うわっ!?」

 

突然の出来事に、ハジメは思わず香織を抱えて倒れ込む。

 

「い、今の何!?」

 

英寿は残った白いバックルも外し、変身を解除する。

そして、ゆっくりとハジメ達の方へと振り返った。

 

「ふぅ……お疲れさん」

 

「「ちょっと、待ってよ(待ってください)!!!!」」

 

英寿がそういって立ち去ろうとした瞬間、ハジメと香織が慌てて立ち上がり、英寿を引き留めた。

 

「あの化け物達はいったい何なのかな!?かな!?」

 

「英寿君……君は一体、何者なの?」

 

二人の問いに英寿は足を止め、わずかに振り返る。

 

「……ギーツ。仮面ライダーギーツだ」

 

「「ギーツ??」」

 

ハジメと香織が顔を見合わせたその時、英寿はふっと笑った。

 

「そして、もう一つ。これはゲームだ」

 

「「ゲーム??」」

 

「そう、これは“世界を造り変えるゲーム”だ」

 

ゴーン……ゴーン……ゴーン……ゴーン……

 

その言葉と同時に 耳をつんざくような荘厳な鐘の音が、空から降り注ぐように鳴り響く。

 

「さあ、始まるぞ。新しい世界が」

 

英寿の言葉を合図に、周囲の建物が青く輝き始める。

 

ひび割れた壁、崩れた道路、倒壊したビル―― それらがまるで時間を巻き戻すかのように、急速に元の姿へと戻っていく。

ハジメと香織は、ただ呆然とその光景を見つめるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

そして、ハジメの目がゆっくりと開いた。

 

「……はぁ……夢、か……?」

 

天井を見上げながら、ハジメはぼんやりと呟く。

見慣れた自室で、朝の光がカーテンの隙間から差し込んでいた。

 

「でも……どんな夢だったっけ……?」

 

頭の奥に、何かが引っかかっている。

思い出そうとしても、霧の中に手を伸ばすように記憶が掴めなかった。

ハジメは違和感を感じながらも、制服に袖を通し学校へ向かった。

 

 

 

そして、数時間後のどこかの街角。

ハジメは行きつけのゲオの帰り道を歩いていた。

手には新しく買ったゲームソフト。

けれど、心はどこか上の空だった。

 

「……なんだったんだろう、あの夢……」

 

思い出せない、けれど、忘れてはいけない気がする。

そんな感覚だけが、胸の奥に残っていた。

 

「おめでとうございます!!」

 

その時、目の前にいきなり女性が現れた。

明るく、どこか芝居がかった声で彼女は続ける。

 

「厳正なる審査の結果、貴方は選ばれました!」

 

「……はい?」

 

ハジメは立ち止まり、目を瞬かせる。

ハジメが状況が理解できていないのも無視して女性は手に持っていた黄色の箱をハジメに手渡した。

 

「今日から貴方は仮面ライダーです!」

 

箱の中には緑色のタヌキのマークが刻まれたIDコアと、デザイアドライバーが収められていた。

 

 

 

 

 

同じ頃。

制服姿の女子中学生が二人、並んで歩きながら下校していた。

そのうちの一人は、白崎香織。

香織は親友と談笑しながら、どこか楽しそうに語っていた。

 

「それでね、その時に土下座の人がね!」

 

親友の少女――雫は、どこかやつれた表情で香織の話を聞いていた。

 

「もうわかったわよ香織! ……それじゃ、また明日ね」

 

「うん! また明日、雫ちゃん!」

 

二人は手を振り合い、それぞれの帰路へと歩き出す。

そして、雫の姿が見えなくなったその瞬間。

香織の目の前に、突如としてハジメの前に現れたのと同じ女性が現れた。

そして、同じように黄色の箱を差し出す。

 

「今日から貴女は、仮面ライダーです!」

 

箱の中には黒色のネコのマークが刻まれたIDコアと、デザイアドライバーが入っていた。

 

 

 

 

 

そして、ハジメと香織、それぞれが箱を開けてIDコアに触れたその次の瞬間。

脳裏に、稲妻のように記憶が駆け抜ける。

化け物に襲われた街。

目の前で見た人の死。

恐怖。

そして――仮面ライダー。

 

「「夢じゃ、なかった……」」

 

 

 

 

GDPルール

 

ドライバーとIDコアが届いたら、それは仮面ライダーへの片道切符。

もう後戻りはできない。




文字に色付けるのは二度とやらない
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