不登校生の女子校ライフ   作:アッシュクフォルダー

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第十話 少年少女の楽園

藤咲七海の羽丘女子学園高等部以外の居場所、

それが、パラダイスという、

不登校仲間や、家出少女達が集まる場所だった。

 

とはいえ、パラダイスのアジトは、

都内の再開発エリアの、

廃ビルの一角である。

 

「ななみーん!」

 

「りーな!」

 

「ねぇ、今日は何して遊ぶ?

学校って、本当に楽しいの?」

 

「うんっ!羽丘女子学園に通っていて、

友達も出来たし、仲間も出来た!

毎日が充実しているよ!」

 

「そう…ななみんは、

自分の居場所を、見つけられたんだね」

 

「そ、そうかな…?」

 

「私は、このパラダイスが居場所だから、

学校には行かない」

 

「でも、学校は楽しい場所だよ?」

 

「それは、ななみんの意見でしょう?」

 

「そ、そうだけどさ…」

 

「どっちの居心地が良いの?

羽丘?それとも、ここ?」

 

「どっちも、あたしの居場所!居心地が良いんだもん!」

 

「ななみんは、素直で優しい子だね」

 

「人から、そういう風に褒められても、何もでないよー!」

 

「ねぇ、これから、暇?カラオケ行かない?」

 

「あっ、いいね!

あっ、クラスの歌がすっごく上手な子がいるけど、誘ってみようかな…?」

 

「うんうん!誘って!誘って!」

 

七海は、千尋を誘った。

 

「お、お待たせ…な、七海ちゃん…」

 

「この子は?」

 

「東雲千尋ちゃん!

あたしが所属しているバンドのボーカルでね、

歌がすっごく上手でね!それでね!もう、天使の歌声でね!

癒されるよー!心が浄化されて、洗われるよ…」

 

「ふーん、千尋ちゃん…だっけ?

よろしくね!私は、りーな!里奈だよ!」

 

千尋は七海の背中に隠れた。

 

「アハハ…千尋ちゃん、普段は、

あこちゃん以外の子には、心を開かなくてね…

未だに、あたしにも、心を開いてくれない…」

 

「あこちゃんって…」

 

「宇田川あこちゃん!」

 

すると、千尋が…

 

「あこちゃんはね、千尋のあこちゃんなの、

ドラムを叩く姿にうっとりしてね、

カッコいいんだよ!それで…カワイイあこちゃんもだけど、

あこちゃんは、ちひろだけの、あこちゃんだから…!」

 

「フフッ、面白い女の子ね」

 

「でしょー?うちのバンドのマスコットキャラクターで、

天使なんだ~!たまに、ニコッって笑ってくれると、

幸せが訪れたりするんだ~!」

 

「幸せか…おすそ分けしてもらいたいな~?」

 

「やっぱり、あこちゃん以外の人は、嫌だ」

 

「でも、来てくれたじゃん?」

 

「あこちゃんが、ドラムの練習で忙しいって言うから…

本当は、あこちゃんも、誘いたかったのに…」

 

「千尋ちゃんは、普段から、あこちゃんとセットだからな…」

 

「あこちゃんって子、魅力がありそうな子だね」

 

「うんっ!千尋の恋人で…婚約相手だもん!

運命の相手だもん!」

 

と、千尋は瞳をキラキラさせて、そう語るのだった。

 

「さ、さぁ!カラオケにレッツゴー!」

 

「おーっ!」

 

三人はカラオケ店にやって来た。

 

「千尋ちゃんは…パスパレの歌が得意なんだよ~?

声カワイイしー聴いただけでも、萌え死にそうだよ~!」

 

「…歌うね」

 

千尋は、彼女たちのことは、無視して、七海と里奈の為に、

パスパレの歌を、歌のだった。

 

その千尋の癒されるような、キレイな歌声で、

見事に二人の魂が昇天になった!

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