不登校生の女子校ライフ   作:アッシュクフォルダー

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第十一話 七海と千尋の会話

宇田川あこちゃん以外の友達がいない、

東雲千尋ちゃん。

 

あこちゃんがいないためか、

千尋ちゃんは、退屈そうに、空を見上げていた。

 

それを見ていた、藤咲七海ちゃん。

彼女から声を掛けた。

 

(千尋ちゃん、あこちゃんがいない時は、

元気を無くしているみたい…

でも、同じクラスメイトだし!

あたしも、千尋ちゃんを支えないと!)

 

東雲千尋はボーカル担当

藤咲七海はベース担当である。

 

 

七海は千尋に話しかけた。

 

「おーい!千尋ちゃーん!」

 

「藤咲さん…?」

 

「あたしのことは、七海とか、

七海ちゃんでいいよ?」

 

「う、うん…七海ちゃん…?

どうかしたの?」

 

「千尋ちゃん、あたしね、同じバンドの仲間として、

色々、知りたい!」

 

「そう言われても…」

 

「答えられる範囲でいいから、

質問していい?」

 

「うん、わかった」

 

「それじゃあ…最初の質問ね!

好きな食べ物は?」

 

「クレープやドーナツ」

 

「甘党だね!

それじゃあ、嫌いな食べ物は?」

 

「ピーマンが嫌い…」

 

「大人しい割には、やっぱり、幼い部分があるんだ~」

 

「ほっといてよ…」

 

「ごめんごめん!

聖歌隊に入ったきっかけとかある?」

 

「聖歌隊は、最初、お母さんの勧めで、

やってみて、あこちゃんからも、

褒められちゃって…それで、頑張ったんだ、お歌」

 

「天使の歌声って言われているんね!

実は毎回、癒されているんだ。

千尋ちゃんの歌声!」

 

「褒めすぎだよ…七海ちゃん…」

 

「う、うん…ごめんね?」

 

「…」

 

(ダメだ、もうネタ切れだ。

頭の中で、思いつくことは沢山あっても、

話のテンポが進まない…考えろ…考えるんだ…あたし…)

 

「えっと…千尋ちゃんって、カワイイね?」

 

(何言ってんだ、あたし)

 

「からかっているの…?」

 

(そりゃ、そーなるよね…あー中学の時まで不登校だった、あたしだから、

人との接し方や関りとか、ほとんど、忘れちゃった…)

 

「そ、そういう訳じゃなくて…

その…小柄で容姿も可愛らしくて、

可愛い声しているし…その…

羨ましいって言うか…」

 

「…」

 

「えっと…無理に、すぐ仲良くする事は…

ないのかな…?」

 

(焦るな…あたし…)

 

「…!」

 

「千尋ちゃん?

あっ、そうだ!クレープ奢ってあげる!」

 

「いいの?」

 

と、千尋が首を傾げる。

 

「ドーナツも、奢ってあげる!」

 

「本当に?」

 

「本当にホント!

だから、千尋ちゃんと打ち解けたいです!」

 

「うん…」

 

「じゃあ!また明日!学校で会おうね!バイバイ!」

 

と、千尋は小さく手を振った。

 

千尋に手を振った、

あたしは、奢るための用意をするべく、自宅に帰っていくのだった。

 

 

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