羽丘女子学園 高等部の二年の教室。
藤咲七海は朝日六花と戸山明日香と会話をしていた。
「ねーねーロックーギター教えて―」
「七海ちゃん。急にどうしたの?」
「あたしさ、青春がしたい!色々な事を楽しみたい!
だから、その…ギター弾けたら、カッコいいかなって!」
「わ、わかった。じゃあ、私で良ければ…」
六花はギターを取り出して、七海に対して、ギターの持ち方を教えた。
「ロックのギター姿、カッコイイ…」
「何故かよくそう言われて…」
「そうなの?断然、カッコイイと思うよ?」
「お、おだてられても、何も出ないよ…」
「アハハ…ごめん、ごめん!」
放課後、公園にて、六花が再びギターを取り出して、
ギターを演奏した。
「やっぱり、ロックはカッコイイ…」
「七海ちゃん。弾いてみる?」
「うん!教えて!教えて!」
七海が六花のギターを持ち始める。
六花がアレコレ教えるのだった。
「すぐには覚えられないな…」
「一日じゃ、覚えられないよ?」
「そりゃ、そうだね…ありがとう。
また、教えてください!お願いします!」
と、七海が六花に対して、お辞儀をする。
「そんな、頭を下げられても…」
「だって、知りたかったことが一つ知れたから!」
「それは、恐縮です…!」
七海の部屋
七海は思い返すのだった。
(中学の時なら、考えられなかったな…あの光景、あの雰囲気。
登校せずに遊んでいた仲間、それに今いる仲魔。
どっちも、大切だと思う。それは今まででも、
これからも、変わらないと感じる。これがずっと続きますように…)
と、思いながら寝ていた。
場所が変わって、パラダイスのアジトへ…
「あっ!ななみん!やっほー!学校で友達出来た?」
「うん。出来てるよ」
「それなら、良かった」
「休日しか、顔を出さないから、みんな心配しているよ?」
と、中学時代から、
つるんでいた仲間が、こうして出迎えてくれた。
「学校も、この場所も、両方大切だと思う」
「そっか。七海ちゃんらしいね」
「あっ、七海ちゃん!」
「あっ、堀田さん!」
堀田翔。
パラダイスという、居場所のない人達を束ねる、
チームの三代目リーダー。
そして、藤咲七海の恩人でもある。
「七海ちゃんも、元気そうで、俺は嬉しい限りだよ」
「充実しています!」
他の女の子の仲間がこう言いだす。
「学校生活って、そんなに楽しいの?」
「楽しい。だって、アタシ。青春がしたいから。
それに…それに…」
しかし、七海の言葉が急に詰まる。
「やりたいことがあるから?」
「きっと、そうだと思う」
「それこそ、七海ちゃんだよ」
「だよね~?」
と、七海は健気な笑顔を、仲間に向けた。