おにぎりパレードが終わり、数日が経った。
市津菜月は浮かない顔をして、落ち込んでいる様子だった。
それを、北沢はぐみが気にかけていた。
(なーくん。普段から全然、元気ないな…
何かあったのかな…はぐみ。心配!)
と、はぐみは心配と不安の気持ちで沢山だったので…
いつものように、菜月に話しかけるのだった。
「ねぇ、なーくん!元気が無いね?
どうかしたの?」
「は?」
と、菜月は不機嫌そうな顔を、はぐみに見せた。
「なーくん!笑顔だよ!」
「私には関係ない」
「関係あるよ!だって、はぐみ!
なーくんには、笑顔になって欲しいから!」
「そんなこと言われても…」
菜月は満更でも無い顔を、はぐみに向けた。
すると、こころがやって来て…
「菜月。そんな顔をしたら、私まで悲しくなるわ!
笑顔よ!菜月!」
「そんなこと言われましても…」
と、弦巻こころまで、乱入してきた。
「菜月!ハロハピのライブを聴きにいかないかしら?」
「すぐにでも!」
「私はあっちに行ってきます」
だが、こころとはぐみが、菜月をストーカー同然のように、
追いかけていた。
「いつまで、付いてくるのですか?」
「菜月が笑顔になるまでよ!」
「なーくんには、幸せになってもらいたいの!」
「そんなことを言われても…」
と、菜月は、しゅんとした表情をしていた。
「なーくん。いっつも、しょんぼりしているから、
はぐみまで、落ち込んじゃう!」
「菜月!笑ってみたら、どうかしら?
笑ったら、誰かが喜ぶわ!」
「そんな単純な訳じゃないし…」
「ねぇ、なーくん!なーくんは、何が好き?趣味とか!」
「睡眠と料理です」
「じゃあ、少し待ってて頂戴」
後日
「なにこれ…」
高級の安眠・快眠グッズを、こころが仕入れて来ては、
菜月にプレゼントしようとしていた。
「あっ、はぐみ!なーくんとコロッケ作りたいな!」
「お前たち…いきなりだな…」
しかし、菜月は心から喜んでいたような為か…
「ありがと…」
と、菜月がニコッと笑うが、顔を手で隠した。
「なーくんが、笑った!」
「菜月!その笑顔を私に見せて頂戴!」
「嫌です」
「もーう!それっ!」
と、はぐみが菜月の手を掴んだ。
こころがくすぐった。
「や、やめろ…お前たち!」
「なーくんが、笑った!」
「菜月。とっても素敵な笑顔よ!」
「そんなこと無いし…」
「そんなことあるわよ?菜月の笑顔は、
私。とっても大好きよ!」
「はぐみも!はぐみも!」
「…そう」
と、菜月は再び浮かない顔をするが、
しかし、こころから楽しくなりそうだと、菜月は感じるのだった。