私の心に光を当てたなら   作:アッシュクフォルダー

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第二話 菜月の変化

今日は、弦巻こころに朝から起され、流星堂に来ている。

早起きが苦手な私には、こころに声が頭に近々響く。

だが、ここにある和の古時計や盆栽は心を癒やしてくれる。

少し変わったウィンドウショッピングをしたら、

お約束の笑顔パトロールに入った。

こんな暑い中、

よく、こんなことができたものだと思った。

 

心が突然足を止め、私はこころにぶつかってしまった。

いきなり止まって何を考えているんだろう。

困ったな。

 

「笑顔じゃない人がここにいるわ!」

 

「は?」

 

「あなたよ、菜月!」

 

確かに暑くてぐったりしているけど、それがどうしたのだろうか。

こころの考えていることはいつも分からない。

そして唐突に問題発言をした。

 

「カフェに行きましょ!」

 

商店街に最近できた和カフェに行こうと言い出した。

確かあそこって数週間は予約埋まってなかったっけ?

また黒服の人が苦労するんだろうな。

 

──カフェにて。

 

「うーん!涼しくていいわね!」

 

週週間予約取れないはずのカフェにすんなり入れてしまった。

 

黒服の人ありがとうございます。

 

冷たいおそばに、ほうじ茶ラテ、デザートにあんみつを頼んだ。

夏の和と言えば、これかなと思ったものを頼んだ。

おそばにはオプションで、

とろろもついてくるので頼んだ。

涼しいのと大好きな和のもので癒やされて、

心なしか私の声が穏やかになった。

 

「菜月はいつもそうやって笑ってた方がいいのに!」

 

「は?おまえ何言って……」

 

「菜月は楽しくない方がいいの?笑顔じゃない方がいいの?」

 

そう言われるとうーん、笑顔の方がいいに決まってるし楽しいことが好きだ。

だけどそれを、こころに指摘されるとなんともいえない。

 

「ねえねえ、あたしそのあんみつ気になるの!

あたしの抹茶アイス一口あげるから、一口ちょうだい!」

 

私は何を言っても心が、聞かないのは、

分かっているので大人しく交換に応じた。

あんみつを頬張ったこころは満面の笑みで美味しいと言った。

まあ、抹茶アイスも美味しかったからこれでいいか。

 

その後もいろいろこころに振り回され一日が終わった。

 

帰宅後。

 

「菜月、お帰り。今日は友達と遊んで楽しかったか?」

 

「お父さん、あれは友達じゃないし、そもそも友達なんて」

 

「菜月も、そろそろ友達を作った方がいいと思う、高校生なんだし」

 

「父さんには関係ないし」

 

そこでお父さんが私の言葉を遮った。

「菜月の表情、普段よりも柔らかいぞ」といわれた。

こころもはぐみもそう言ってた。私は少しずつ変わっているのだろうか?

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